夏が近づき、アイスが食べたくなる季節になりました。
本日紹介するのは、長野市上駒沢にある生アイスの店「ふるフル」。
駐車場も広く、店内・店外ともに飲食スペースがあるので、子供連れにも寄りやすいお店です。中に入ると、10種類ほどの生アイスがショーケースに並んでいます。
「生のアイス」ってなんだろう?
「生アイス?」と思われる方も多いのではないでしょうか。基本アイスクリームは冷凍できるものなので作り置きします。しかし、このお店のアイスは冷凍しないのです。その日のうちに製造・販売する。よって、「生アイス」と呼んでいるそうです。では、ジェラートと何か違うのかお聞きしたところ、一般的なジェラートは果汁に水、砂糖、安定剤等を加えて攪拌し、空気を含ませながら凍らせて作るものを言うのだそうです。しかし、凍らせないからジェラートと敢えて呼んでいない。アイスの研究40年の社長の思いが商品に表れています。
地元農産物の魅力をアイスで発信
伺った日に店頭に並んでいたのは、ヘーゼルナッツ・紅ほっぺ(いちご)・むらさき芋・リンゴのソルベなど。地元産の農産物を使ったむらさき芋とリンゴのソルベをいただきました。
シャリシャリ感がなく、ジェラートに近い感じはします。子供がむらさき芋を「焼き芋だ」といって食べていましたので、農産物の味がストレ-トに伝わったのではないでしょうか。
シングルからトリプルまでありますが、ダブルならぺろりといただけます。
信州産ヘーゼルナッツにワクワク♪
ヘーゼルナッツの商品も
飲食後、社長とお話をしました。お店をオープンする前は、イタリアと日本を行き来しながら機械の輸入業に携わっていて、地元に戻った時にその知識を生かしたい、と考えたそうです。そのとき、長野県農業の100年後を変えるため、りんごの次の農産物としてヘーゼルナッツを普及したいと、工場隣接地に5種100本のヘーゼルナッツを植え、6次産業化商品として生アイスを開発したとのこと。
現在は、「信州古里はしばみの里」づくりを目指して奮闘しています。(注:ヘーゼルナッツの和名は西洋はしばみ)
お菓子に使われるヘーゼルナッツはほぼ輸入品とのこと。最初は「長野県でナッツの生産?」と不思議な感じがしましたが、農業の将来を考える取り組みのひとつとしては、ぜひ応援したいと思います。
素材の色や栄養素を生かした「生ジャム」シリーズ
「信州産ナッツのアイスも食べれるのかな?」と期待しましたが、昨年やっと収穫できるようになり、今年の10月頃商品化できればとの話でした。その時は必ず伺います!
お近くに来たらぜひどうぞ。
生アイスの店「ふるフル」
- 長野県長野市上駒沢920
- TEL 026-251-3334
- 営業時間 10:00〜18:30
- 定休日 火曜(祝日の場合は翌日)※臨時休業あり