そのカフェは、北アルプスのふもとの町・大町市にあります。名前は、cafe entotu(カフェえんとつ)。田園の木立の中にある、生パスタとピッツァとスイーツが自慢のイタリアン・カフェです。
絵本に出てきそうな佇まい
cafe entotuは、別の場所でカフェを営んでいたオーナーご夫婦の夢を叶えたお店です。「家族の時間も大切にしたかったので」と話す奥様。自宅も兼ねたお店を、去年(2016年)6月にオープンしました。
エントランスでは、すてきな植栽が迎えてくれます。
店内には、木の温もりを存分に生かした柱や床、テーブルや椅子が配置されています。天井は高く、開放感があり、窓からは木の緑や、のどかな田園風景を眺めることができます。
小上がりの席もあり、小さな子ども連れでも食事が楽しめるようになっています。壁や窓辺など、そこかしこに配置されている小物は、どれもかわいいものばかり。食事やカフェタイムを楽しく演出してくれます。
バリエーション豊富なイタリアン&手作りスイーツ
フードメニューは、生パスタとピッツァ。生パスタは、30種類近くのバリエーションの中から選べます。温玉やチーズなどのトッピングもでき、平打ち麺もオーダーできます。写真は、「ぷりぷりエビ、ツナ、キャベツのあっさり冷製豆乳スープパスタ」。もちもちとした食感で、とても美味しいパスタでした。
ピッツァは、15種類ほどのバリエーションから選べます。Mサイズは直径24cm、Lサイズは30cmで、テイクアウトもできます。写真は「2色のマルゲリータ」。薄い生地とパリッと香ばしい耳がおいしい、ふたつの味が楽しめるピッツァでした。
生パスタもピッツァも、ランチタイムにはミニサラダが付きます。
サラダは3種類あり、人数で取り分けていただくことができます。
カフェメニューは、珈琲や紅茶、ジュースなど、どれも450円。スイーツはすべて手作りのケーキで、ショーケースを見て選びます。取材に伺った日は、バナナチョコタルト、アメリカンチェリーのチーズケーキ、entotuショートケーキ、ガトーショコラ、アールグレイのミルクレープ、レアチーズケーキ、フルーツタルトがありました。
自然と食とアートと
オープン1年でしっかり人気店になっているようで、取材時もすぐに満席に。できれば予約をしてから訪れると良いでしょう。
ところで、お店の名前にもなっている「えんとつ」を使うストーブがないので、シーズンオフでどこかに片付けてあるのか尋ねると、「実はまだ購入してないんです」とのこと。オーナーご夫婦の夢も、まだ途中と言うことですね。
大町市では、2017年6月4日〜7月30日まで、「北アルプス国際芸術祭」が開かれています。アートに触れて、cafe entotuでおいしいランチはいかがでしょうか。
- 長野県大町市常盤泉6935-12
- TEL 0261-22-8866
- 営業時間 10:30〜17:00(L.O)
- 定休日 月曜
■公共交通機関でのアクセス
JR信濃大町駅から市内循環線(南コース)バス「柿の木」下車。徒歩6分。