おすすめ信州の日帰り温泉で心の疲れを癒す

hotspring_top.jpg「はぁぁぁ〜、う〜、いいお湯だぁ〜」と思わず口に出してしまいます。温泉。身体の中にお湯がしみ込むように心を癒し、嫌なものを流してくれるようで、ホント温泉はやめられませんね。特に冬の最低気温が零下を下回る日のよく晴れた昼間などは、外気のきりっとした感じが温泉の暖かさと湯けむりにマッチして、時の過ぎるのを忘れます。

山の稜線と青空のコントラストに、この季節の信州ならではの雪というオプションで温泉気分がグッと盛りあがるでしょう。古くは外科的な怪我や傷を治療したり、一年の農作業で疲れた体を休めるための湯治などの目的が中心であった温泉も、時は移り現代は体の疲れはまだしも心の病多き時代。癒されたい、癒してほしい、そんな気持ちがみなを温泉に導いています。緊張感ありあまる日常からの解放を目的とし、あちらこちらで癒しの湯を求めて、今日も人々の温泉巡礼は続いているのです。

そこで、いやだからこそ長野県! 長野県は、200を超える温泉地、温泉郷のある温泉王国。よほどの温泉好きでも、そのすべてをことごとく踏破している人は、まずいません。それもそのはず、長野県は東西120キロ、南北212キロ、onsenmark.gif総面積1万3561平方キロメートル(全国4位)と大変広い県なのですから。そこには秘湯といわれるものから、野菜を洗うなどの日常生活にかかせない温泉も、さらには温泉地であるがゆえに住民は自宅の浴槽は使用せずに、近所の温泉に通ういわば銭湯的なものまであります。

信州おすすめ日帰り入浴のできる温泉
温泉といえば一家言あるみなさんが多いのは百も承知の上で、今回はわれら「長野県のおいしい食べ方編集部」が独自の視点で、おすすめの日帰り入浴ができる温泉をいくつかを紹介します。(地域に偏りがありますが、いずれまた別のエリアのおもむきの異なる温泉も紹介させていただくと言うことで、なにとぞここはひとつご容赦ください。またみなさまがおすすめの温泉をこの記事のコメント欄でご紹介いただけると無情の幸福)

歴史ロマンに浸れる温泉
nakadana_inn.jpg小諸市の中棚温泉「中棚荘」です。千曲川の辺(ほとり)にある温泉旅館で、小諸城跡(武田信玄の軍師山本勘助が縄張りしたと伝えられる)「懐古園」に程近いロケーションにあります。島崎藤村(しまざきとうそん)が愛した温泉で、千曲川を見下ろしながら、リンゴの香る(10月から3月頃)湯船につかり、思いに耽(ふけ)れば、明治時代の藤村とともにいるような雰囲気が味わえるかもしれません。混みあっている休前日は宿泊客のみの場合があるので、確認のうえお出かけのほどを。

露天風呂の広さを満喫できる温泉
上田市真田町の地蔵温泉「十福(じっぷく)の湯」です。長野市から地蔵峠を上田市真田町に入り、少し下ったところにあります。zippukunoyu.jpg入口では愛らしいフクロウの置き物が来館者を出迎え、木のぬくもりを感じられる館内は、寛ぎの空間が広がっています。内風呂にはひのき風呂と石風呂があり、なんといっても巨大な岩が幾つも並べられた露天風呂は、はじめていけば誰もが驚く広さで、おのれの小ささにどこで湯船に浸かればよいか迷ってしまうほど。解放感あふれるお風呂で自然を感じながら目の前の庭園を眺めていると、時間の経つのを忘れるでしょう。

一風変わった温泉
kumonosuke.jpg小諸市の東部にある菱野温泉「常盤(ときわ)館」です。市街地から浅間山方向に向かった高峰高原の麓にある温泉旅館で、ここの注目は誰がなんと言っても無人のケーブルカー(登山電車)。出発ボタンを押すと上から降りてくるケーブルカーにぶつかるのではないかという冷や汗をかきつつ、ぐぐっと山を登り、標高1050mにある雲の助とよばれる展望露天風呂に辿りつきます。大小の桶風呂に浸ると、八ヶ岳や佐久平を一望できる景色を堪能できますよ。

とにかく眺望の良い温泉
マウンテンカントリーの長野県内には、山間の高台などに位置する眺めのいい温泉が数多くあります。maguse.jpg紹介する場所を絞るのは難しいですが、温泉誌や温泉好きにはよく知られた温泉で有名なのが、長野県北部の木島平村の山間、馬曲川の上流にある馬曲(まぐせ)温泉。とにかく眺望の良さが売りで、周りにさえぎるものがないので、遠くは北アルプスまで望むことができます。目の前に広がる山々に心と身体が抱かれ、溶け込むような気持ちになり、リフレッシュ&リラックスができます。

浅間山を眺める温泉
また、爽快な気分でdaifuku.jpg浅間山を見渡すのであれば小諸市の布引温泉「あぐりの湯こもろ」も忘れてはなりません。ここでは眺望もさることながら隣接するいちご園の新鮮ないちごを使用した「いちご大福」が人気。JA女性部のお母さん手作りの大福の中から、ジュワッと広がるいちご果汁と白餡が胃袋を満足させてくれます。

信州の温泉で生まれかわろう
とまあざっと駆け足で本日紹介したのは、もちろん信州の温泉のほんの一部にすぎず、ひろ―い信州にはすてきな温泉が、まだまだたくさんあります。今年は、信州の温泉で身も心もリフレッシュして、生まれかわってみませんか?

信州の温泉表示認定制度
なお、入浴剤使用問題をきっかけに、長野県は、全国に先駆けて、onsen.jpg安心して温泉を気持ちよく利用してもらい、さらに信頼を高めるために、平成16年11月9日から「安心、安全、正直」な信州の温泉表示認定制度をスタートしています。これは、温泉利用施設が提供する、源泉、浴槽内の温泉、衛生管理、温泉の成分分析の情報が適正かどうかを認定する制度です。

温泉のおきて
最後に入浴する際にはつぎのようないくつかのルールがあるので、留意されてしっかり癒されてください。

  ・食後すぐには入浴しない
  ・入浴後はしっかり休憩と水分補給
  ・酔っている状態で入浴しない
  ・入浴はじゅうぶんなかけ湯から
  ・入浴は1日に2〜3回程度に
  ・ゆっくり入浴、ゆっくりあがる
  ・温泉ではすべての争いごとを禁止

参考サイト:

温泉郷.com 禁忌症と飲泉・入浴時の注意点

温泉ソムリエの教える入浴の注意事項

長野県公式観光ウェブサイト「さわやか信州旅.net」信州の温泉地

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