「長野県のおいしい食べ方」を毎週お読みの方の中には、田舎暮らしや農業体験に大いに興味をお持ちの方も多いことでしょう。そうしたみなさんのために、今回は近々行われる1泊2日の農業体験ツアーをご紹介します。
今月末の5月31日(土)〜6月1日(日)の日程で、東筑摩郡生坂村(いくさかむら)で開かれる「農業体験ツアー"一日いくさか村民"」というイベントです。今年で3年目を迎えるこのツアーは、毎年20名から30名ほどの参加者が集まるのですが、その多くがリピーターということで、参加した人の満足度が高いツアーと言えそうです。
農作業を体験しにいらっしゃい
アルプスを西に望み、長野市、安曇野市、大町市、筑北村、池田町、麻績村に周囲を接する生坂村は、緑豊かな自然が手つかずのまま残る美しい山村です。村ではこの手つかずの自然に都会の人たちが触れ、楽しんでもらうとともに、村の人たちとの交流で、地域に元気と活力が出ることを期待しています。(写真はいずれも前回のもの)
1泊2日のふるさとづくり
2日間の日程を少しご紹介しますと、初日は午前8時に集合場所の新宿駅西口を高速バスで出発し、お昼までに生坂村に到着。お昼に郷土食の"お煮かけうどん"とおにぎりでお腹がふくれたら、早速、農作業の開始です。
田植えと野菜の苗の植えつけとを体験し、地元の農家の方との交流会も予定されています。村営のやまなみ荘という宿泊施設で宿泊。2日目は「村内めぐり」と「京ケ倉(きょうがくら)トレッキング」の2つのコースからの選択になります。
村内めぐりでは、県の天然記念物に指定されている"乳房イチョウ"を見たあと、山菜狩りやそば打ち体験を楽しみます。
一方の京ケ倉トレッキング。山とか岳といった文字こそつきませんが、京ケ倉は生坂村内にある山の名前です。シンガー・ソングライターのみなみらんぼうさんが、雑誌「山と渓谷」に登山記を載せるなど、最近、登山家の間では人気上昇中の山です。標高は1000メートルに満たない山なのですが、景色が素晴らしく、北アルプスや眼下に流れる犀川(さいがわ)、山村の様子などが眺められるほか、四季折々の花が登山者の目を楽しませてくれます。
この2つのコースが終了後、打ちたてそばと山菜を使った昼食となります。新規就農者との交流会や、直売所を訪ねて新鮮な農産物をおみやげにゲット、そして新宿駅に日曜日の午後7時到着という内容です。
参加者の声が楽しさを証明
生坂村の事務局に寄せられた昨年の参加者の声をいくつか一部ですが紹介しましょう。「今年は天気にも恵まれ去年は怖がって出来なかった二男も奮闘し親として嬉しかったです。やっぱり泥の感触は良いですね」(田植え体験)「田畑の仕事が好きなのでクワを持つのも楽しかったです」(野菜の苗の定植作業体験)「昨年に続き子連れで皆様に大変お世話になりました。親も毎回楽しんでいますが、何より子どもたちの中で生坂村での体験は大きく、疲れたときなど「生坂村に行きたい」と言うなど心の故郷になっていると思います。ぜひこれからも参加していきたいと思っています」(ツアー全体の感想)
秋には収穫体験ツアーもあります
夏が終わって秋になると、今度は収穫体験ツアーも行われるという企画。新緑の深まる初夏の信州の山村で、自然にどっぷり浸かって農業を体験する週末。そんな2日間を体験してみてはいかがですか?
ツアーのより詳しい情報は下記の生坂村もしくは生坂村観光協会のホームページでご確認を。観光協会のホームページには過去のツアーの報告も掲載されています。
新宿発!信州・生坂村農業体験ツアー 一日いくさか村民
開催日:平成20年5月31日(土)〜6月1日(日)
出発地:新宿駅西口
旅行代金:19,800円/一人
(子どもは2000円引き。トレッキングは別途1000円が必要)
お問い合わせ・申し込み先:
生坂村役場振興課内『生坂村観光協会』
〒399−7201長野県東筑摩郡生坂村5493−2
電話 0263−69−3112
FAX 0263−69−3115
関連サイト:
生坂村公式ホームページ
生坂村観光協会ホームページ
開催案内
過去のツアーの報告