自給率向上めざす農家のかあさんたちの計画

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田植えの準備が進む安曇野に出かけました。目的地は、豊科インターチェンジの近くにある安曇野スイス村の向かい側にある菜の花の畑。《JAあづみ生き活き塾・菜の花プロジェクト安曇野》のみなさんたちによる初めての「菜の花まつり」が開催されているからです。

安全で安心で美味しいもの
当日はあいにくの曇り雨模様で、山には低く雲がかかり、常念岳を拝むことができませんでしたが、大地には一面の菜の花畑が広がっていました。「菜の花畑に入日薄れ みわたす山の端 霞深し♪〜」という歌声とハーモニカのメロディが一面黄色の菜の花畑を渡って聴こえてきます。菜の花畑の畦道で傘をさしながらメロディを奏でていたのは、生き活き塾のみなさん。この塾は「安全で安心で美味しいものを食べるため」の学習をする農家のおかあさんたちの集まりです。

菜の花プロジエクト
雨に濡れて黄色が鮮やかに際立つここの菜の花畑も、菜の花プロジェクトのみなさんが栽培しているもので、エネルギーの自給や環境に負担をかけない暮らしをしようと有志が集まって、休耕田に菜の花を植えて、その油を絞って、それを使おうと取組んできたのでした。

これから、5月中旬にはヒマワリの種もまき、そのヒマワリを栽培し、秋には、菜種油、ヒマワリ油を搾油する予定です。搾油した油は、スイス村のなかの「ふれあい市・安曇野五づくり畑」という農産物直売所で産直販売もしています。

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五づくり運動とは?
「五づくり畑」という名は、日本の食料自給率がどんどん下がっている中で自給率をあげたいという思いから、「家庭菜園を充実させる野菜づくり、家庭における果物づくり、大豆や雑穀づくり、にわとり飼育、手づくり」というお母さんたちの自給率向上運動――それを「五づくり運動」という――昔の農村のあたりまえの生活を暮らしのなかに取り戻そうという考え方――に由来するものです。

にわとりやうさぎを飼い、そのウサギや鶏の糞をコンポスター(生ごみなどをたい肥化処理する装置)に入れ、そのコンポスターには庭の枯葉も、籾殻も、生ごみも入れて、全部を積み重ねて、土手草を刈った時には土手草も入れて、よくかき回して、水分調整をして、豊かな土に戻して、畑の中に還して、美味い野菜をつくることからはじまったのが「五づくり運動」でした。

だから農産物直売所の名前も「ふれあい市安曇野五づくり畑」というのです。そこでは、周辺の生産者のおかあさんたちが「食べきれない分はお裾わけ」の気持ちで、みんなでそれぞれ持ち寄った野菜やオリジナルパンの販売など、毎週土曜日の午前8時から10時まで、ふれあいをもとめるおかあさんたちの「市」の営業が行われています。

わたしたちはつながっている
また、この農産物直売所には「あんしん広場」というミニディサービスも併設されていて、そこは地元高齢者の方の「おしゃべり広場」「お茶のみ場」にもなっているのです。農産物直売所利用者の方々や、年長者の方々とのそこでの交流は、地元農産物や伝統食の調理方法についての会話などを通じて、情報や知恵を集めて地元住民や観光客と農業とのつながりを深めているのです。

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