日本全国のカレー好きのみなさんへお知らせ

sunkikare.jpg「わーい、夏がきたよーっ! キャンプだぞ!! イェイ、カレーだもんねぇ〜!!」ということで、みなさん、今年の夏はどのように過ごす予定ですか? どこに行くにせよ、行かないにせよ、夏だからカレーが食べたくなる、なんて方は当然いるはず。ハーイ! キャンプでみんな集まってワイワイ作るカレーもよし。はふはふ、熱い夏に汗をかきながら食べる辛いカレーもまたよし。母さんが献立に迷ったときに冷蔵庫のなかの材料をかき集めてつくるカレーもよし。どれも、どれも、おいしいですよね。カレーには無限の可能性があります。

そこで今回は、星の数ほども種類のあるカレーの中でも、元気溢れるお母さんたちが、信州木曽を丸ごと詰め込んだ、近ごろの女性たちに大評判の「うんまいカレー」をご紹介しましょう。

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木曽のすんきカレーはなんじゃらほい
その名は「すんきカレー」! いったい噂の「すんきカレー」とはいかなるものなのか、早速「すんきカレー」の生みのお母さんグループ「木曽まんまグループ」代表の下出さち子さんにお話しをうかがいに御嶽山(おんたけさん)のふもとまで出かけました。

kisomanam.jpg漬物のカレーってありなの?
木曽のまんまグループは、信州の南西部に位置する王滝村の元気なお母さんたちがつくったグループ。王滝村は、日本百名山の御嶽山の山麓にあり、岐阜県と県境を接する緑豊かな村です。

「この木曽まんま」の「まんま」とは何ですか? とまずたずねると、下出さんは「作る商品には木曽の食材を丸ごとそのまま使うから『まんま』、さらにあるがまま、皆んなまとめてその『まんま』、素材の持ち味をまんま生かして、木曽の元気な母さん集まって、と言ったところでしょうか」とにっこり。そうかそうか「マンマ」とは「母さん」のことでもあるのだな。

カレーに使われて、このカレーを他からきわだたせている「すんき」とは、信州木曽地方に伝統の乳酸発酵させた漬物のことで、塩をまったく使わないで醸し出される独特の酸味とその味が特徴的。「すんき」についての詳しいことは以前この「長野県のおいしい食べ方」でも紹介してありますので、ぜひそちらもお読みください。[本誌アーカイブ「ローカルフードは心も満たす――すんき漬け」(2006年11月15日号)」を参照]

インドにも似たものがあるのか
でもなぜ漬物の「すんき」をカレーに入れたのですか? と疑問を下出さんにぶつけて見ました。すると「『すんき』をたくさんの方に知ってもらおうと考えているとき、本場のインドカレーの中にも青菜を入れたカレーがあることを教えてもらったのです」と下出さんがこちらの顔をのぞきこみました。そして言葉を続けます。

「インドにも『シンキ』といって、木曽の『すんき』に非常によく似た漬物があるらしいのです。一説では、それが木曽のすんきのルーツではないかとのことなので、もしかしたら『すんき』もカレーに入れみたらおいしいのでは、と思いついたのがきっかけでした」

ほー、「シンキ」と「すんき」か、こりゃすごいや!

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木曽の御岳山が隠し味
ということでそれを試しに作って食べてみたら、はたせるかな予想通り、酸味がほどよく混ざり合ってとてもおいしいことが判明したのですと。

さあそれからというもの、木曽にゆかりのあるカレー専門のシェフの指導をもらい、あれを加え、これを引き、試行錯誤を続けることおよそ1年、ようやく「おいしい」と素直に思える味にたどり着きました。

味と材料へこだわりは、風味豊かな「エゴマ」や「くるみ」を入れたり、スパイス(香辛料)には御嶽山に伝わるかの御岳百草丸の主成分であり、日本列島最古の生薬でもある「キハダ」を使用したりと、考えに考えたそうです。

さらに、そこへ、木曽で放し飼いしている地鶏を使った「木曽地鶏のスープ」を足してコクと深みを追加。仕上げは、自慢のヤマブドウワインでまろやかさをぐーんと引き立たせるなどして、とうとう念願の商品化にたどりついたのは、平成14年のこと。

「材料の調達が一番の苦労しました。すんきはひとつひとつ、手作業で冬場に漬物を作るため大量生産が難しく、つくり置き出来る量が決まってしまうことが大変です」と下出さんは話します。

くせになる美味しさとの声
現在、都会の消費者、特に女性たちに好評で、リピーターからのたくさんの声が届けられているそうです。この「すんきカレー」はまろやかであることはもちろんですが、「後引くクセになるおいしさ」という言葉がどんぴしゃのカレー。女性に人気の理由は、「カレー独特の後味が少なく、すっきりさっぱりしていること」と、いかにも女性らしい特徴が挙げられています。

また、このすんきカレーはとてもヘルシーで、胃がもたれないのも特徴のひとつ。これをそのまま食べるだけでなく、スープにしたり、スパゲティとからめたり、と料理の幅がきくのもポイント。

新しいカレー体験をどうぞ
下出さんの夢はさらに広がります。「『すんき』を使い、また木曽の食材でさらに商品を作ってみたいですね。でも、今はこの味をたくさんの方に知ってもらいたい。もし、新しい食べ方を見つけられたときや、どのような料理に生かせるか発見できたら教えて欲しいですね」と話します。

夏場に食べたくなるカレー。この夏は、王滝村のお母さんたちがつくった、愛情あふれるヘルシーなカレーを、ご家族と、または友人や仲間と、あるいはひとりでも、はふはふと食するのはいかがでしょうか。新たなカレー体験をお約束します。

木曽まんまグループ
連絡先:〒397−0210長野県木曽郡王滝村2−149
okaasan.gifTEL0264−48−2915 FAX0264−48−2915

arrow2.gif  木曽まんまグループのホームページ
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