意外なコラボに注目!有名マンガ×味噌ラーメン

安養寺ラーメン

11月23日から2日間、「JAグリーン長野グリーンフェスティバル コラボ 食の合戦inながの2018」というイベントが、南長野運動公園(長野市)で行われました。JA青年部やJA職員の方によるJAグリーン長野の農産物の販売や、長野県内各地の食が味わえるとあって、大勢のお客様で混雑していました。スタッフの方、寒い中ご苦労様でした。

この様子を報告しようかなと思ったのですが、会場にあったキッチンカーで「おや?」というポスターに出会いました。

安養寺ラーメン

原作者は長野県出身

「北斗の拳」と「安養寺ラーメン」がコラボしている!!!

安養寺ラーメン

長野県内の方はニュースで知っている方も多いかと思うのですが、漫画『北斗の拳』原作者・武論尊さんは佐久市の出身です。武論尊さんは、「ふるさとを活性化させたい」と「武論尊100 時間漫画塾」を佐久市で2017年にスタートするなど、話題の人です。その縁なのでしょうか、北斗の拳発表35周年記念としてケンシロウやラオウ、ユリアなども描かれたラッピングバスも運行しています。かなり派手なバスですが、佐久と東京を結ぶ高速バスにも使われているので、見た方もいるのではないでしょうか。

北斗の拳に夢中になった世代として、武論尊さんが応援したくなる「安養寺ラーメンってどんなもの?」と、俄然興味が湧いてしまいました。仕事の関係上、佐久市には何度も出かけており、「安養寺ラーメン」の名前も知ってはいたのですが、それがどんなものかあまり知らなかったのです。そこで、佐久市に出かけてみました。

信州味噌発祥の地へ

安養寺ラーメン

安養寺は、佐久市安原に現存するお寺です。現在の建物は、江戸時代後期に建てられたもので、佐久市内からは少し離れたところにあり、古刹というイメージがぴったりのお寺です。
室町時代、無本覚心という留学僧が中国で味噌造りや醤油造りを学び、帰国後日本に伝えたというのが日本の味噌のはじまりだといわれています。佐久市の安養寺はその無本覚心上人の弟子である大歇勇健(正眼智鑑禅師)により、貞治年間(1365年)頃建立されたといわれています。その、大歇勇健が佐久の周辺の村々に味噌の造り方を広めたそうです。それが信州味噌の発祥だといわれています。

ちなみに、信州味噌とは、長野県味噌工業協同組合連合会加盟の味噌メーカーにより、長野県内で製造される味噌のことをいいます。米麹と大豆で造る味噌(米味噌)で、淡色・辛口を特徴とします。平成26(2014)年の都道府県別の味噌の生産額を見てみると、長野県は588.1億円で断トツの1位です。全国シュアは46.1%あります。2位の愛知県の8.2%と比較しても生産額は抜きんでています。

佐久産大豆を使った長期熟成味噌

信州味噌の原点が「安養寺みそ」になると思うのですが、「安養寺みそ」との違いは何なのか、安養寺みそを販売している(資)和泉屋商店へ訪問しました。岩村田商店街の中に店舗はあります。1855年創業の老舗の味噌屋さんです。

安養寺ラーメン

安養寺ラーメン

安養寺みそは2004年に安養寺の地元の大豆を使って再現したのが始まりだそうです。
特徴は、(1)材料に安養寺の圃場で栽培した大豆を使用すること(材料が足りないことから、現在は、佐久市及び国産の大豆を使用している)、(2)味噌は2年~3年じっくり長期熟成させること。長期熟成味噌は味の深み、コク、旨味、そして香りがより引き立つのだそうです。信州味噌発祥の地の大豆を使い、佐久平でとれたコメと天然塩を使って醸造した安養寺みそは、まさに佐久の文化と伝統を味わうことができる一品といえるのではないでしょうか。

安養寺ラーメン

「ご当地ラーメン」開発の中から、2008年、地元の「佐久拉麺会」と佐久商工会議所が連携して生まれたのが、「安養寺ラーメン」なのです。安養寺みそを80%以上使用している店舗が、「安養寺ラーメン」と名乗っているそうで、店舗によって味も変わるそうです。イベントで食べた安養寺ラーメンは味噌の甘みが伝わり、子どもも満足するラーメンでした。おいしかったです。

さて、「安養寺ラーメン」は北斗の拳とのコラボを1月末まで実施中です。安養寺みそを販売している(資)和泉屋商店の商品は、軽井沢・佐久平駅売店でも購入可能とのこと。また、ネットでも販売中です。ぜひ、信州味噌の原点を味わってみてください。

みそ醸造元 合資会社 和泉屋商店
楽天ショップ 長野県佐久市岩村田789-2
TEL 0267-67-2062

安養寺
長野県佐久市安原1687(JR佐久平駅から車で約20分)
TEL 0267-67-4398

信州佐久 安養寺ら~めん 公式サイト
(北斗の拳とのコラボについても説明があります)

北斗の拳 OFFICIAL WEB SITE 35周年
(ニュース/ラッピングバス運行開始)

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とど

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