かつてのスキーブームを知っている年配の皆さんにとって、ゲレンデのレストランで食べた食事の印象はいかがだったでしょうか。遅い（何をするにも並ぶので）、高い（まあ、それなりの理由はあるとしても）、そして肝心のお味は・・・。メニューも少なかったし、実際あまり良い印象を持っていない人が多いのかもしれません。
そして今、スキー場ゲレンデの食事（略して「ゲレ食」）は見違えるようにおいしくなっています、本当です。とりわけ食材のおいしい長野県のスキー場の食事は、本来おいしくないわけがありません。それを証明しようと、あるキャンペーンが4年前にスタートしました。その名も「ゲレ食バトル」。もう長年スキーをしていないという皆さんがいたら、とにかくこの冬スキー場に足を運ぶべし、そしてレストランで飯を食うべし、です。
スキーと言えば長野県、長野の冬と言えばスキー（と、野沢菜漬け？）です。そのスキー場の集まりが長野県索道事業者協議会。昔のスキー場の食事のイメージを何とか払しょくし、長野県のゲレ食のおいしさをスキーヤーに知ってもらうにはどうしたらいいのか、同協議会の皆さんは知恵を絞りました。そして発案されたのが「ゲレ食バトル」です。これは各スキー場のレストランにそのおいしさを競ってもらい、それをお客様に評価してもらおうというもの。好評のうちに年を重ねたこの企画は今シーズンで４年目を迎えています。
この企画を推進している同協議会の駒谷会長によると、「スキー場のレストランの励みにもなり、さらにレベルアップしていく原動力にもなっている」とのことです。この調子なら、もっともっとおいしくなっていくことが期待できそうです。
長野県索道事業者協議会・駒谷会長
昔はスキー場で食べるメニューというと、ラーメンかカレーぐらいしかありませんでしたが、今は街中で食べるのと変わらないほどのメニューの数。実際昨年、一昨年のチャンピオンメニューは本格ピザでした。
【2015-16 1位】Hakuba47 ルイスの野沢菜pizza
さて、チャンピオンになるメニューとはいかなるものなのか、白馬47スキー場で営業するピザハウス「ルイス」に伺い、昨シーズンのチャンピオンメニュー「野沢菜Pizza」を注文してみました。このピザは昨年（2015-16）ゲレ食バトル用に開発したメニューで、テーマは地産地消。自家製野沢菜漬けで、野沢菜も地元産です。
ピザは、ミラノ風の薄い生地の上にチーズと野沢菜漬けと刻んだハムを乗せただけのシンプルなもので、それを石窯で丁寧に焼いた本格派です。野沢菜＋チーズ＝ピザという意外な組み合わせが面白いですね。
チャンピオンメニューを生み出すルイスの皆さん
ルイスの皆さんによると「すごくシンプルなピザだったので、まさかトップになるとは思っていなかった。スゴク嬉しかった！」という感想でした。そうです、ルイスは2年連続でチャンピオンを獲得したレストランなのです。食べてみるとパリッとしていて香ばしく、野沢菜漬けの程よい塩辛さがたまらない和風のおいしさです。長野県名物「おやき」に近いオリジナリティーが人気を集めた理由ではないでしょうか。（※ただし、このピザは今シーズンの参加メニューではありません）
ちなみに、昨シーズンは2位が「野沢菜担々麺」でしたから、はからずも野沢菜のワンツー受賞でありました。
【2015-16 2位】野沢温泉 激辛野沢菜坦々麺
【2015-16 3位】＆【スノーラブ最高平均】白馬五竜 燃える鍋焼きうどん
さて今年のチャンピオンはどのスキー場のどのレストランが、そしてどのメニューが選ばれるのでしょうか。談合も根回しも一切なしのガチンコバトルは、あなたの投票で決まります。
「ゲレ食バトル 2016-17」は2017年2月12日まで長野県全域で開催されており、投票者には抽選でリフト1日券が当たります。
参加レストラン、投票方法などは「ゲレ食バトル」ホームページでご確認ください。（つかはら）
「ゲレ食バトル」専用ホームページ
長野県のスキー場案内「NAGANO SNOWLOVE.NET」
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