食育・健康

農産物の甘みが凝縮!乾燥野菜を作って食べよう

乾燥野菜

JAながの女性部西部支部長 吉原喜代子さん

冬の長い信州では、昔から天日干しでいろいろな野菜を乾燥させ、野菜を栽培できない季節にも食べる工夫をしてきました。しかし、天日干しだと、りんごなら3~4日間もかかるうえ、雨に降られることもあり、完全に乾燥させるのが難しかったそうです。そんな中、地元の方の要望によって、平成26年8月にJAながのさいがわ営農センターに「フード乾燥機」が導入されました。

いつでも手軽に乾燥野菜やドライフルーツができる!

JAながのさいがわ営農センターに導入されたフード乾燥機は、冷蔵庫のような形と大きさで、中には上下それぞれ4段の棚を納めることができます。準備は、お好みの厚さにスライスした野菜や果物を棚に並べて、フード乾燥機に入れるだけ。庫内は約60℃と乾燥するのに最適な環境が保たれています。葉物野菜なら3時間ほど、りんご・大根・カボチャは、スライスする厚さにもよりますが、およそ1日で乾燥できます。ここでは、キウイフルーツやいちじく、トマトなど、乾燥時間を調整しながら、いろいろな農産物を乾燥しています。

乾燥野菜

野菜や果物をスライスして並べる

乾燥野菜

フード乾燥機

乾燥させることで甘みが濃くなり、栄養価もアップ!

乾燥野菜の魅力は、何と言っても、その保存力! 密封して乾燥剤を入れれば、半年~100日も日持ちがするそうです。乾燥させることで、甘みが出て栄養も凝縮されるうえに、カサが減るので生よりもたくさん食べることができます。食べ方も簡単です。一晩水で戻してから、水気をきって普段通りお料理に使います。

乾燥野菜

乾燥野菜・果物。左上から右回りに、切り干し大根、なす、りんご、大根、カボチャ

乾燥野菜

乾燥させると小さくなるので、大きいリンゴを使う

乾燥野菜

左:乾燥後、右:乾燥前

乾燥野菜を使用したヘルシーな料理を楽しもう

JAながの女性部西部支部乾燥野菜グループでは、夏にたくさん獲れる野菜を「もったいない」と乾燥野菜にして、おやきの材料などにして食べてきました。フード乾燥機が導入されたことで、より多く乾燥野菜を作って、地元の農産物直売所にも出荷し、「みんなで旅行に行こう♪」と取り組んでいます。定期的に集まって乾燥野菜を使用したお料理を作り、昼食会も行っています。乾燥野菜がたっぷり使われたお料理を囲みながら、体にも嬉しいヘルシーな食事会を楽しんでいるそうです。

乾燥野菜

乾燥野菜を使ったお料理(野沢菜の粕汁、なすのおやき、カボチャのゴマ和え、切り干し大根の酢の物)

乾燥野菜

水で戻すと普段通りに使える

乾燥野菜

乾燥野菜は、JAながの あもり農産物直売所で購入可

フード乾燥機を利用するには事前予約が必要ですが、JAながの管内にお住まいの方なら誰でも利用することができます。詳細は、JAながの芹田支所事務局またはJAながの西部支所へお問い合わせください。

 

  • ●フード乾燥機に関するお問い合わせ
  • JAながの芹田支所 事務局
  • 電話 090-1659-7593
  • JAながの 西部支所
  • 長野市七二会己丁2372
  • 電話 026-229-2211
  • ●乾燥野菜の販売
  • JAながの あもり農産物直売所
  • 長野市大字安茂里3573
  • 電話:026-226-4786
  • 営業時間:
  • 12月1日~3月31日 9:00~17:00
  • 4月~11月 9:00~18:00
  • この記事を書いた人

    ピーチちゃん

    1428418800000

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