タンポポワインから酢へ、発酵がすすむ
タンポポワイン
●よもぎ
「よもぎ」は草餅・団子などの和菓子に使用される馴染みがある野草です。全国各地の野原や河川の土手などに自生し、旬は3月から5月です。古くから食用だけでなく、生薬として用いられており、漢方では「艾葉(ガイヨウ)」と呼ばれ、食べる、飲む、浸ける、香りをかぐ、お灸のもぐさにするなど、万能薬とされてきました。
生命力あふれるよもぎ
"仙人"おすすめの食べ方は、芽吹いたばかりの柔らかい葉を天ぷらにする「よもぎの天ぷら」と「ヨモギ餅」です。揚げたての天ぷらは、よもぎの香りとほのかな苦みがおいしい!
もう一つのおすすめ「よもぎ餅」は、「よもぎを茹でて冷凍しておいても、新しいヨモギが芽吹くと捨ててしまう」という声から考案しました。
「よもぎ餅」は、米粉と白玉粉によもぎを混ぜて、おにぎり大の団子にしたもの。芽吹いたばかりの柔らかいよもぎの時季に作り、それを冷凍しておきます。食べたい時に、冷凍の「よもぎ餅」を解凍して、食べやすい大きさに丸め、きな粉や小豆あん、ごまだれ、イグサだれに付けて食べてもよし。草餅、かしわ餅、おしるこ、あんみつなどにも使えます。
「ヨモギ餅」の作り方は、「編集部員のつぶやき」に掲載しています。
●ヤブカンゾウ(和名)
古名を「ワスレグサ」。夏の山野を代表する花「ニッコウキスゲ」と同じユリ科の多年草で、日当たりの良い原野に自生し、やぶ地に生えることからヤブカンゾウと呼ばれています。野原に生えている「ノカンゾウ」も食べられます。
ヤブカンゾウ
若芽が3~5cmほどの長さになったら土の中の白い部分から採取して、さっと茹で、酢味噌和えか酢味噌マヨネーズで食べるのが"仙人"のおすすすめ。「白い部分は特にぬめりがあっておいしい」と収穫のコツも伝授してくれました。
ヤブカンゾウの酢味噌マヨネーズ
今回は、3種類の野草の活用を紹介しました。旬の野草には、優れた効能があります。身近に自生している食べられる野草を探し、旬の発見・感動・感謝を味わってみませんか。
次回は、梅雨を乗り切るための野草料理などをご紹介します。