のんびり暮らす羊たちと遊休農地再生プロジェクト!

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県北部に位置する須坂市豊丘地区では、遊休農地を活用して地域を活性化させようと、合計3haほどの遊休農地で、めん羊を飼育する取り組みが行われています。ここで、信州豊丘めん羊飼育協議会の皆さんが飼育しているのは、およそ40頭のブラックサフォークという顔が黒い羊で、主に食用に用いられています。

おとなしい羊を飼うことで
畑を荒らすイノシシが寄りつけかなくなるのはなぜ?

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ここは、以前は田んぼやトウモロコシ畑として耕作されていました。高齢化によって耕作する人がいなくなり、遊休農地となって荒廃化が進むと、草木が育って次第に原野になります。遊休農地に雑草が茂ると、イノシシなどの獣害の原因にもなります。普段は山にいるイノシシが、草木や灌木の陰に隠れて、夜になると畑に出てきます。羊を放牧することで草を食べてもらい、イノシシなどが身をひそめる場所をなくすことによって、イノシシが畑に寄らないようにします。

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背中に書かれているしるしは背番号のようなもので、生まれた順にナンバリングされている

自然の中でのびのび
放牧で健康になる

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遊休農地に入っていく羊たち

12月頃まで放牧をして、雪の降る季節は小屋の中で干草を与えて飼育します。普段は点在する遊休農地に数頭ずつ放牧していますが、この日はおよそ2haある遊休農地に、繁殖用にオス1頭とメス18頭を集めて放牧する作業が行われました。羊は2月頃から出産の時期を迎えますが、放牧して運動をさせることは安産にもつながるそうです。また、放牧することで肉が筋肉質になり、脂身が少ない肉質になるのも、この地域で飼育したサフォークの特徴です。

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ベルの音がごはんの合図

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配合飼料を食べる羊たち

配合飼料を与える小林会長に、オスの羊が頬ずりをして寄り添っていました。とても人懐っこい羊たちです。羊を放牧している農地は、地元の子供たちの散歩や遠足の通り道となり、動物愛護の教育にもなっているそうです。

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頬ずりするオス。羊は人懐っこく牛よりも飼いやすいと言われる

自慢の肉質を全国にアピールしよう!

生後1年未満の羊肉は「ラム」、1年目から2年未満の羊肉は「フォゲット」、3年以上の羊肉は「マトン(ジンギスカンなどに使用される)」と呼びます。信州豊丘めん羊飼育協議会の会長を務める小林道男さんは、「特にラムやフォゲットなど若い羊の肉は、臭みもほとんどないので、レストランなどでもっと使ってもらいたい。地元の仲間で結成した協議会メンバーは現在11名ですが、今のところボランティアのような形で活動に参加しているので、事業ベースにのせてメンバーに還元したい」と話してくれました。

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信州豊丘めん羊飼育協議会の皆さん。前列左が会長の小林道男さん

協議会を設立して今年で5年目になりますが、3年ほど前から食肉や実験動物として試験的に販売を始めています。羊といえば、ジンギスカンなどが有名で、B級グルメをイメージされる方が多いかもしれませんが、ヨーロッパでは皇室の食事にも使用される高貴な食材でもあるそうです。この秋には東京のホテルやレストランで試してもらうなど、販路拡大に向けた取り組みにも力が入っています。

  • ◇お問い合わせ先
  • 信州豊丘めん羊飼育協議会
  • 会長 小林道男
  • TEL 090-8778-4739
この記事を書いた人

ピーチちゃん

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