長野冬季オリンピックの会場にもなった大町市に、雪どけから雪が降る頃まで営業するカフェがあると聞いて訪ねてきました。昔はスキー場として利用されていた大町市中山高原にある「農園カフェ ラビット」です。メニューはすべて日替わりというお店の看板メニューは、地元で獲れた鹿をつかった「美麻産鹿カレー」。鹿やイノシシなどは、店主で信州ジビエマイスターの児玉信子さんが捕獲・解体して、調理まで行います。野菜などの食材は、できる限り自家栽培のものを使い、味付けにも化学調味料を使わず、一から手作りしています。
地元の野菜もたっぷり!
ヘルシーな「鹿カレー」
鹿カレーには、いろいろな季節の野菜とともに鹿肉がたっぷり入っています。ゴロっと塊で入っている鹿肉はボリュームはありますが、臭いはまったくなく、さっぱりとおいしくいただくことができます。鹿肉は高タンパク、低脂肪なうえ、鉄分は馬肉の2倍もあるので、ダイエットをしている方やアスリートの方にも嬉しい食材です。
大町市の美麻地域では、鹿やカモシカ、イノシシなどが頻繁に出没するため、農作物被害を防ぐために狩猟を始めました。シーズンには、1カ月に6頭~7頭も捕獲されるそうです。児玉さんは、「栄養素も豊富で、せっかく捕獲したのだからおいしくいただこう」とカフェをオープンしたそうです。
捕獲から調理まで手がける店主の児玉信子さん
ジビエ料理が苦手な方には、ジビエを使っていないチキンカレーやパスタなどのメニューもあります。
日替わりで様々なメニューが楽しめる
自家農園のトマトソースなど、数種類のパスタがそろう
北アルプスを眺め 自然の恵みを味わう
「野良着や長靴で気軽に来て、ゆっくりくつろいでほしい」という店内には、雑誌や本が置かれ、靴を脱いでスリッパでくつろげる座席スペースもあります。
お店の入り口には、北アルプスや高原をかけるウサギなどを観察するための双眼鏡が置かれ、自由に見ることができます。
ワインやビールを楽しむこともできます。4月初め頃には「樹液祭り」といって、しらかばの樹液をお酒で割って楽しむこともできるそうです。自然豊かな高原で育ったしらかばの樹液で割ったお酒は格別なんだとか。どんな味がするのか試してみたいですね。
NHK連続テレビ小説「おひさま」のロケ地にもなった中山高原
◇農園カフェ ラビット
長野県大町市大町8295-48 中山高原
営業時間:11:00~15:00
定休日:火曜日
営業期間:雪どけから雪が降る頃まで
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