Shinshu's Best Travel Offer
A Cozy Cafe in the Mountain Country
信州のおいしい素材を使ったメニューと、居心地の良い空間を提供してくれるマウンテン・カントリー信州ならではのカフェを、シリーズで紹介しています。どこからであれ長野県を訪れた際は、足を運んでみてください。そこにはきっと、おいしい出会いがあります――
古くもなく新しくもない......
ゆるやかな時間が流れる空間
そのカフェは、佐久市協和(旧望月町協和)にあります。かつて、骨董店を営んでいた祖父の家を、店主さんがカフェにしました。
家具一つひとつが語りかけてくる
カフェの名前は「YUSHI CAFE(ユーシ・カフェ)」、店主さんの名前からつけられました。
開き扉、古い陳列ケース、床の間、囲炉裏など、時代を感じさせる民家の造りをできるだけ活かしながら、部屋の仕切りを取り除き、店内は開放的なスペースになっています。年代物のラジオや骨董品がそこかしこに置かれているかと思えば、古い時計やストーブなどはしっかり現役で働いています。ミシン台がテーブルになったり、博物館にありそうな電卓が使われていたりと、なかなか楽しいカフェです。
YUSHI CAFEの珈琲は、自家焙煎。珈琲豆の販売は、「天保堂」という骨董店時代の屋号を使っています。カフェでは、浅煎りの天保堂珈琲と、深煎りでオーガニックの36珈琲(サンロク・コーヒー)が出されます。おかわり150円という設定もうれしく、また、お土産に珈琲豆を購入することもできます。
フードメニューは、味が良くうどんやパンに適していると言われる南部小麦を使ったトーストが4種類。本日のケーキなど、スイーツもあります。
地域の文化が穏やかに根づく
カフェの庭で存在感を放っているのがパン焼き窯で、旧町名の望月町にちなんで、新月と満月の日にパンを焼くのだとか。地域の方が試作で窯を造り、せっかくだからとパンを焼くことにしたそうです。
店内には卵やお米、ジュースやジャムといった農産物や加工品が展示販売されていますが、こちらも地域の方が作るもの。
「カフェを訪れてくれる方のために、気持ちよくいられる場所を準備するよう心がけています」と話す店主さん。
地元の人々の暮らしぶりや、地域文化とのつながりを感じさせる空間だからこそ、はじめて訪れる人もゆったりと過ごせる、温かみのある時間が流れているようです。
2005年の2月にカフェを始めてから、今年で8年目。地域の人々とのつながりを大切にするなかで、カフェがどう変化していくのか、これからがまた楽しみです。
YUSHI CAFE(ユーシ・カフェ)
〒384-2204 長野県佐久市協和2379
TEL: 0267-53-1043
営業時間: 9:00〜18:00
定休日: 水曜
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