今回は「山賊焼き」を紹介します!
山賊焼きとは長野県中信地区(塩尻・松本エリア)で特に食べられている長野県の伝統料理です。が、伝統料理といっても、信州を代表するおやきやそばといった粉もの郷土食とは一線を画すもの......。それがこの山賊焼です。
威勢のいい由来をもつ山賊焼き
松本はショウガがポイント
山賊焼きの由来には様々な説がありますが、最も有力といわれるのが以下の2つです。
・長野県塩尻市の"山賊"というお店で作られた。
・山賊は人から"物を取り上げる"="鶏揚げる"と、語呂を合わせた。
山賊焼きは、鶏のむね肉やもも肉を、にんにくを効かせたタレで味付けし、片栗粉をまぶして揚げたものを言いますが、そのタレはお店によって異なり、醤油ベースから味噌、塩麹など様々な味付けがあります。今回取材した松本の山賊焼きには、にんにくの他にショウガを必ず入れたタレを使うのが伝統だとか。
豪快にガッツリいただきましょう!
また、何と言っても、鶏のむね肉やもも肉を丸ごと1枚豪快に揚げるのが唐揚げとは違う山賊焼きの大きな特徴です。1枚を丸ごと揚げるので、そのボリュームは圧巻! 芳ばしい香りが食欲をそそります。
大人の手と比べても、その大きさに驚きます
実際に食べてみると、表面はサクサクで、中の肉はやわらかく、あっさりとした味付けで思いのほか食べやすい。ご飯と一緒にガツガツ食べるのも、ビールと一緒に仲間とワイワイ食べるのもどちらも最高です。皆さんも一度山賊焼を味わってみてはいかがでしょうか。
子どもたちにも人気の「さんぞくん」
そして、松本でこの山賊焼きを盛り上げているのが、「松本山賊焼応援団」の皆さんです。
「松本山賊焼応援団」とは、松本山賊焼きを愛し、応援する市民や事業所が集まる組織で、現在、73の事業所と253名の個人団員が加盟している活気あふれる応援団です。団員に加入し、加盟店に団員証を提示すれば、店それぞれの特典が受けられるそうです。加盟店は、松本山賊焼応援団のWebサイトに掲載されています。
また、松本山賊焼応援団には、「さんぞくん」というマスコットキャラクターがいます。現在、松本山賊焼応援団では「さんぞくんと遊ぼう」事業を展開しており、市内保育園や幼稚園などを訪問し、子どもたちに松本の地元グルメとして松本山賊焼きに親しんでもらおうと日々様々な活動を行っています。
山賊焼きをつくろう!
山賊焼きは、ご家庭でも気軽にできる料理だということで、調理方法を「さんぞくん」から聞いてきました。是非一度試してみてはいかがでしょうか?
さんぞくんの松本山賊焼きレシピ
【材料】
鶏肉・醤油・酒・にんにく・ショウガ・片栗粉・油
【作り方】
1.鶏肉は、火が通りやすいように切れ目を入れるなどして、厚さが均等になるように開く。
2.タレを作り、鶏肉を漬ける。漬け込み時間は約30分を目安に。
【タレの作り方】
鶏肉がひたるくらいの分量で醤油と酒を1:1の割合で調合し、にんにくとショウガをお好みで入れる。
例:醤油200CC・酒200CC・にんにく大さじ1・ショウガ小さじ1
※松本山賊焼は、ショウガが多めです。
3.鶏肉の汁気を切って片栗粉をまぶし、180度の油で揚げる。
4.余分な油を切り、食べやすい大きさに切って皿に盛りつける。
※付け合わせはキャベツ・レモン・マヨネーズなどをお好みで。
【カリッと温め直すには...】
オーブントースターで2〜3分がおすすめ。レンジを使う際はラップなしで温めましょう。
◇お問い合わせ
松本山賊焼き事務局:
松本商工会議所内 松本市中央1-23-1
電話: 0263-32-5345 Fax: 0263-33-1020