門前そばをはしごする善光寺界隈の街歩き

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地始凍(ちはじめてこおる。大地がはじめて凍る時期)を迎え、県内では夜間の気温が氷点下になる地域もあるほどです。

今回は、観光名所として知られている善光寺界隈の楽しみ方をご案内させていただきます。新そばのシーズンを迎え、ざるそばにも心惹かれますが、寒い季節だからこそ温かいそばはいかがでしょう。善光寺周辺には、おいしいそばが食べられるお店もたくさんあります。熱々のそばと地元の人との交流で、心も身体も温まる冬の信州をお楽しみください。

長野市善光寺は、JR長野駅からバスで15分ほど、創建以来1400年の歴史をもつ由緒あるお寺です。周辺には昔ながらの宿坊や土産店のほか、若い店主が切り盛りする個性的な雑貨店やカフェなど、参拝客をおもてなしする施設が充実しています。徒歩でも長野駅から30分もかかりませんので、門前ならではのにぎわいが魅力的な街並みを、ゆっくり歩いて楽しむのもおすすめです。参拝などについては善光寺のHPをご確認ください。
信州善光寺公式ウェブサイト

信州へ来たら欠かせない「そば」
今回は、たくさんある門前のそば処のなかから、善光寺大門すぐそばの「かどの大丸」と善光寺東側の「北野家本店」で、この時期おすすめのそばを味わいました。
どちらの店も善光寺からすぐ「そば」ということもあり、観光客の方も多いですが、地元の方も集まっている門前ならではの雰囲気です。

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そば打ちの様子が通りから見える「かどの大丸」
20121114zenkouji03.jpg長野駅から善光寺へと続く中央通りを2kmほど歩くと、大門の交差点から門前の雰囲気が色濃くなります。その大門を越えてひとつめの信号が善光寺の交差点。その一角に、通りに面したガラス張りの部屋で、職人さんがそば打ちをする姿を目にすることができます。こちらの店が「かどの大丸」。名前の通り本当に角っこにあるんです。
普通のそばと、普通のそばより白い「さらしなそば」の2種類があり、ざるそばとさらしなそば、温かいきのこそばをいただきました。どれもそばの風味がよく、つゆもだしがきいていておいしかったですよ。
かなり広い店内で、テーブル席のほか小上がり席もあるので、家族連れでも行きやすいお店です。席数が多いので団体客でも対応していただけるとのことです。
かどの大丸
〒380−0841長野市大門町504
電話:026−232−2502

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しっぽこそばがおすすめ「北野家本店」
善光寺の東側の通りにある、大きな三角屋根が目印のそば処が「北野家本店」です。1階にはテーブル席と小上がり席があり、2階にも座席があるそうです。店内には芸能人のサインも多数飾られており、店の歴史とその人気ぶりをうかがわせます。
20121114zenkouji06.jpgこちらでは、しっぽこそば(寺町そば)と天ざるそばをいただきました。こちらもそばの風味がよく、おいしかったです。特にしっぽこそばは、「善光寺寺町そば」のひとつで、温かいそばの上にかまぼこや野菜、そしてエビのてんぷらがのっていて、ボリュームもありました。
お酒を飲みながらも楽しめるようですので、「地酒とそば」という、信州ならではの粋なコンビを楽しめます。
北野家本店
〒380−0852長野市東之門町393
電話:026−232−2492

期間限定のそばを味わおう
善光寺周辺のそば処では、期間限定で「寺町そば」または「しっぽこそば」を提供しています。「しっぽこ」とは「しっぽく」とも言い、「卓袱」という字を書きます。なんでも元禄時代に九州で盛んだった和風中華料理のことを卓袱料理と呼んでいたそうです。この料理のひとつに、そうめんなどの上にいろいろな具をのせたものがあり、それをそば店が真似をしてそば版を作ったのがはじまりだそうです。落語にも出てくるものだそうで、歴史あるそばのようですね。
善光寺寺町そばキャンペーン

麺のそばだけではありません
門前界隈には、「そば切り」と呼ばれる細長く切ったそばを味わう以外にも、多彩なそばの楽しみがそろっています。

九九や旬粋」は、善光寺の山門(三門)正面で、そばを使ったクレープやガレットが食べられるおしゃれなお店です。休日には多くのお客さんでにぎわい、そばクレープをはじめとするテイクアウトメニューの提供のほか、信州土産にぴったりの菓子や雑貨を販売しています。クレープは温かいものから冷たいもの、甘いものから辛いものまでと、かなりたくさんのメニューがそろっているとのこと。ここにしかないメニューもありますので、お好みの一品を見つけてくださいね。

arukuma善光寺門前には、白壁が印象的な蔵が建ち並ぶ「ぱてぃお大門 蔵楽庭(くらにわ)」という飲食店や雑貨店が集まった複合施設があります。敷地内に11月2日にオープンしたばかりの「信州プレミアムショップ」では、県内で生産や加工された「こだわりの逸品」が販売されています。イノシシ肉の缶詰などといっためずらしいものもあれば、そばやドライフルーツ、ジャム、味噌、工芸品と、信州を代表する銘菓や銘品がところ狭しと並んでいます。お土産選びに迷ったら、県内各地の銘品がそろう「信州プレミアムショップ」に立ち寄ってみてはいかがでしょう。取材時には長野県観光PRキャラクターの「アルクマ」も応援に駆けつけていて、かわいらしい姿に出会うことができました。

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昼間の善光寺も良いですが、夜の善光寺もなかなかの風情があります。ウォーキングなどをされている地元の方もいらっしゃいますが、歩道には灯篭型のあかりが並べられ、荘厳という名にふさわしいピリッとした雰囲気を感じることができます。年が明けると初詣や「長野灯明まつり」などでにぎわいますので、いまの季節ならではの、寺町のしっとりした風情を味わってみませんか。

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長野灯明まつり

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