ねこつぐら。なんかいい響きの言葉ですが、これ愛猫用の冬のお家のこと。昔、農家で子守のために使われたお椀形の「ゆりかご」を「つぐら」といったそうです。農家の話では、すでに大正時代にはあったようですから、明治あるいはそれ以前より作られていたのかもしれません。
北信州の長野県下水内郡栄村では、昭和61年ごろからねこつぐら作りがはじまり、テレビで紹介されたときは全国からの注文が殺到し、1年くらい予約待ちが出たといいます。当時は多いときで60人ほど作っている人がいたらしいけれど、今では15、6人に程度になってしまったそうです。
ネコは大いに喜びます
ねこつぐらを作りはじめて18年目になる栄村青倉の高橋甚治さん。きっかけは「まわりの人たちがやっていたから」と講習会に参加。「小さなものから大きなものまで、注文があれば特注で犬が入るような大きさのも作ったよ」と笑顔で話します。最近は、「年をとって力が出なくなり、昔みたいに早くはできないよ」と肩を落としますが、そのねこつぐらは、昔とかわらず目を引く素敵な作品。このほか、座布団などいろいろな作品にも挑戦しています。
ねこつぐらは、ひとつひとつ手づくりのワラ細工で、ていねいに作られます。100パーセント天然のワラは、保温性が高く、通気性もあります。ネコは本能上、狭いところや暖かいところが好きですから喜んで入ります。まるで昔の住居のような形態ですが、きっとネコたちはこのなかでぬくぬくといい夢を見るのでしょうね。インテリアにもなるぐらいのすてきなものですから、あなたのペットの猫ちゃんもきっと気にいりますよ。このねこつぐらのお問い合わせは財団法人栄村振興公社から。
財団法人栄村振興公社 公式ホームページ特産品情報
受験生に合格祈願わらぞうりもあります!
おばあちゃんたちが丹精込めて作ったわらぞうりは、「すべりにくい」のが特徴。この滑らないわらぞうりに、信州の魔よけであるさるぼぼついている「合格祈願わらぞうり」も、財団法人栄村振興公社でゲットできます。プレゼントに最適。
お問い合わせはいずれも 栄村森宮野原駅交流館「ふきのとう」まで
電話 0269-87-3311 Email fukinotou@vill.sakae.nagano.jp