日本で19番目に高い、標高3,026mを誇る乗鞍岳。シャトルバスで2,700m付近まで行けるため、「日本で最も登りやすい3,000m級の山」と言われています。本格的な夏山シーズンはもう少し先ですが、この季節でも残雪に気をつけて登れば、2時間ほどで登頂できるんです。(^_^)
そんなわけで、シーズンに先駆けて編集部の精鋭メンバーが先週末、乗鞍岳山頂を目指しました!!
「夏山シーズンが待ちきれない!」という山好きの信州ファンの方だけでなく、「今年から山登り始めよう!」と考えている方もぜひこの先をお読みください♪(^▽^)/
バスを降りたら、目の前が大雪渓!
先ず乗鞍高原の観光拠点である観光センター(標高約1,500m)でバスに乗り、上を目指します。車窓からは、標高が高くなるにつれて周りの植物の様子が変化して行くのを楽しめます。そして現れました雪の壁!!6月末でしたが、まだこんなに雪が残っているんですね。4月末からの春山バスのシーズンでは、今よりさらに高い雪の壁を見ることができるというから驚きです。
バスに揺られて約60分で標高2,610mの「大雪渓・肩の小屋口」停留所に到着します。降車すると、すぐ目の前に大雪渓が広がっていました。この雪は万年雪で、真夏でもとけず、スキーヤー、スノーボーダーの夏のトレーニング場所として人気だとか。今年は雪が多いということでしたが、そのせいでしょうか、大勢のスキーヤーが気持ちよさそうに滑走していました。ここからは自力で乗鞍岳の最高峰、剣が峰山頂を目指します。
※7月14日以降は、更に上の「畳平」停留所まで運行される予定です。詳細はのりくら観光協会ウェブサイトをチェックしてください。
スキーヤーたちの華麗な滑りを横目に、大雪渓を登って行きます。空にはキレイなうろこ雲。見惚れてしまいそうですが、ちゃんと足下を見て滑らないように注意しながら、一歩ずつ一歩ずつ。あ、夏になると登山道の雪は溶け、もっと歩きやすくなりますのでご安心を(^_^)
ふと見ると雪渓にはてんとう虫がいたしして、心がなごみます。
雪と、緑と、青空と、
天空からの大パノラマを満喫
50分ほどで、肩の小屋(標高2,760m)に到着。ここで少し休憩して、更に山頂を目指します。ここからは雪はほとんどありません。(一度雪渓を横切りますが、夏には溶けてしまいます。)
稜線に出ると、流石に風が強くなりますが、それより何より、景色が素晴らしいではありませんか!!(*゚▽゚*)眼下に見えるのは権現池で、これは火山口に雪解けの水が溜まって出来た湖です。目線を上げると、遠くには北アルプスの名峰たちを望むことが出来ます。この日は残念ながら奥穂高岳は雲に隠れて見えませんでしたが、槍ヶ岳、前穂高岳などが見えました!
肩の小屋から登ること約60分。ついに3,026mの乗鞍岳(剣が峰)山頂に到着です!!\(^▽^)/バスを降りてから2時間ほどで登頂できました。山頂の空気は、冷たくてとても清々しい。たくさん深呼吸して元気をもらいました。(^_^)もちろん360°のパノラマは充分堪能し、目に焼き付けました!
帰りは90分ほどで「大雪渓・肩の小屋口」停留所まで降りてくることが出来ました。程よい疲労感がとても心地よく、足慣らしや初めての登山に丁度いいのではないでしょうか。
ただ、「日本で最も登りやすい3,000m級の山」と言っても、そこはやはり公園へピクニックに行くのとは大違いです。登山靴かトレッキングシューズを履くのはもちろん、今回は天候も良く風もさして強くなかったので使うことはありませんでしたが、万が一のための雨具や防寒具、食糧、ライトや救急道具等を用意して登りましょう。
長野県側から乗鞍岳へ登るには、乗鞍高原が起点になります。乗鞍高原へは、中央自動車道松本ICから車で1時間ほど。公共交通機関では、JR松本駅から松本電鉄に乗り換え、終点の新島々駅で下車し、乗鞍高原行きのバスでお越し下さい。
<リンク>
・のりくら観光協会
・過去記事「乗鞍に行く。思うこと多い今年の夏は乗鞍へ」