あんずの里でイチゴ狩り

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「今年はとりわけ寒い」なんていう方もいますが、みなさんの地域はいかがですか?
ご存知のとおり信州は寒さ厳しい冬真っ只中。時には氷点下10度以下を記録することもありますが、暖かい場所でおいしいイチゴはいかがですか?今回はアンズで有名な千曲市にある「信州あんずの里 アグリパーク」を訪れました。目的はアンズではなく、イチゴ狩りです。農産物の種類が少ない今の季節ですが、あまーいイチゴを堪能してきました。

aguripaku.jpg暖かいハウスの中でイチゴ狩り
国道18号を南下し、千曲市森地区のほうへ入っていくと南国の植物が植えてある少し奇妙な建物があり、イチゴ狩りののぼり旗が立っています。こちらが今回の目的地である「信州あんずの里 アグリパーク」です。

hausumiti.jpgまずは、お土産屋さんなどがある建物でイチゴ狩りの券を購入します。「F」というハウスでイチゴ狩りを開催しているとのことで、すぐ裏にあるハウスFに向かいます。道路には多少雪が残っていて寒いですが、ハウスの中に入ると本当に暖かい!すぐに上着を脱ぐ人もちらほら見えますし、ハウスの中と外では温度差が激しいので、メガネをかけている人は曇ってしまいますよ!

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入ってすぐに、青々と茂っている葉と白い花、赤い実がたくさん実っている様子に驚いてしまいました。係の人が2つポケットがあるカップを渡してくれます。片方には練乳が入っていて、片方にはヘタなどの食べカスを入れるとのこと。「実を持って上のほうへ上げるように採ってください」と、採り方のコツを教えていただいて、いよいよイチゴ狩りスタート。
hati.jpg「どれにしようかな」と迷っていると、係の人が「奥の方に行くとたくさん実がなっているよ」と、良い場所を教えてくれます。地面ではなく高設式で栽培されていますので、立ったまま食べやすい形になっています。実っているイチゴを下からのぞくと、ここにもあっちにもとそこら中に赤い実が見えます。大きなイチゴを見つけたので、そのままパクリ。「あまーい」。そしてまた、パクリ。「あまーい」...。こんな連続です。
イチゴ狩りを終えてハウスから出て行く方からは、「練乳を使わないで食べたよ」なんていう声も聞こえました。体も温まり、お腹も心も充たされた、そんな表情でハウスを後にする方が多いのではないでしょうか?
itigo3.jpgこちらに植えてある品種はすべて「章姫」で、細長い形で酸味が少なく甘みが多い品種ですので、余計おいしかったのかもしれませんね。
イチゴ狩りは、1月から5月くらいまで行われていますが、寒い間は色が付くまでに時間がかかるそうです。混んでいる時季には、イチゴ狩りに行っても赤い実がなかった、なんてこともあるそうですので、事前に電話で予約や確認をすることがおすすめです。「天気が続いた後は甘みがのっている」という話も聞きます。ぜひお試しを!

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イチゴ狩りあれこれ
寒い時期は生産量が少ないので料金が高くなっているとのこと。連休中などは食べ尽くされてしまってイチゴ狩りができないこともあるそうです。ブドウ狩りなどもそうですが、お客さんがおいしく食べられるように、ハウスごとに入場を制限したり、ハウスの中で食べてよい場所と食べてはいけない場所を区切っているイチゴ園もありますす。いつでもおいしいイチゴを食べられるようにとの配慮はありがたいものです。
実の選び方については、大きい実ならばおいしいか、小さい実は甘くないのかという疑問をよく耳にしますが、小さくてもしっかり熟しているものは大きいものに味が負けないそうです。白っぽくても意外と甘みがあったり、赤くても少し酸味があったりと食べ比べができるのもイチゴ狩りならではかもしれません。
イチゴは、収穫した後に追熟しないそうですので、新鮮なもののほうがおいしいそうです。もちろんイチゴ狩りはこれらを堪能できます。

千曲市とは...
平成15年に更埴市や戸倉町、上山田町が合併してできた千曲市は、西は冠着山(かむりきやま)、東は鏡台山をはじめとする山地に囲まれていて、中央を新潟県へと続く千曲川が流れています。千曲川は新潟県に入ると日本一長い川として有名な信濃川に名前が変わる川です。古くから善光寺参りの精進落としの湯として栄えてきた戸倉上山田温泉は、開湯100年以上という歴史がありますし、市の西側には1999年農林水産省によって「日本の棚田百選」に認定された「姨捨の棚田」などもあります。高速道路の長野道と関越道のジャンクションもあるため、立地を生かした最先端のハイテク産業や精密加工業なども盛んに行われていますし、花などの栽培も盛んです。
千曲市をご存知の方でしたら「アンズ」をイメージする方が多いはずですが、トルコギキョウなどの花やリンゴ、ブドウといった果樹などの栽培も盛んなところです。

tyokubai.jpg信州あんずの里アグリパーク
あんずの里アグリパークは、長野自動車道の更埴インターチェンジから、自動車で10分ほど南へ行ったところで、名前のとおりアンズが「一目10万本」といわれる森地区の入口にあります。広範囲な面積がアグリパークとなっていて、いろいろな施設があります。「お花屋さん」では文字通りたくさんの鉢植えが並んでいましたし、みかん園も併設されています。
そのほかパン屋さんやご飯が食べられるフードパークなどもあり、一日中楽しめます。
kizzupaku.jpg施設の奥には農産物直売所もありますが、冬季は閉まっています。収穫の季節が始まればさまざまな野菜や果物でたくさんのお客さんが訪れるのだろうと想像してしまいます。花屋さんの奥にはキッズルームまで設置されていて、近隣のお子様連れの方たちが大勢集まっていました。
ハウス施設を利用している建物では、電気を使わなくても太陽の光で暖かく過ごすことができます。小さいお子様連れでしたら、イチゴ狩りをしてお昼を食べて、遊んで帰るなんてこともできますね。
近隣には、森将軍塚古墳や科野の里歴史公園などもあります。あんずの里アグリパークのほかにも、信州各地にイチゴ狩りができる施設があります。ひと足早く春の気分を先取りできるイチゴ狩りを楽しみながら、周辺の観光巡りや温泉巡りもおすすめですよ。

信州あんずの里アグリパーク
TEL:026-273-4346

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