季節の移り変わりは早いもので、日本一のアンズの里千曲市でも、気が付けばもうアンズが実る時期も終わりを迎えようとしています。皆様は今シーズン、アンズを召し上がったでしょうか?
ショッピングサイトのJAタウン「僕らはおいしい応援団」では、今年も多くの皆様からご注文をいただき、早期完売となる程でしたので、アンズを食べ逃してしまった!とガッカリしている方もいらっしゃるかもしれません。
生のアンズを手に入れそこねたという方でも、今年採れたばかりのアンズを使った製品が色々と作られていますのでチェックしてみてはいかがでしょう。生食とはまた違うアンズのおいしさを手軽に味わうことができます。
なにしろアンズは足が早く傷み易いものですから、昔からジャムやシロップ漬けなどに加工して食べられてきました。アンズ加工品の歴史は長いのです。
"足のはやい"アンズを、いつでもおいしく味わうために
この地域におけるアンズの加工品の歴史は大正10年までさかのぼります。この年、森村杏改良組合(明治43年設立・現森食品工業)が杏加工場を建て、アンズの加工を始めたのです。それ以来、信州の素朴な味を、それぞれの時代の人々の味覚に合わせた加工品として作り続け、現在ではジャムやシロップ漬けのほか、ようかんにゼリー、飲料など年間15〜20種類ほどのアンズ製品が販売されています。
この工場には地元生産者から毎年100トンほど、多い年で170〜180トンものアンズが持ち込まれるそうです。ちなみに、傷みのはやいアンズが長い期間食べられるわけは、工夫された2段階の工程にあります。新鮮なアンズは先ず一旦半製品として保存が効く状態にまである程度処理が行われ、その後食べやすいように味付けが行われて製品になるのです。これにより、フレッシュな美味しさが年間を通して提供できるようになっています。
では森食品工業お薦めの商品をいくつかご紹介しましょう。
あんずDEす
今年リニューアルとなったこの商品は、アンズ果汁10%にアンズ酢が5%入った、酸味を効かせながらも飲み易いスッキリとした味わいが特徴。暑い夏にキリリと冷やしてお召し上がりください。
ところでこのラベルにある中央の黄色い丸。あるものをイメージしたものだそうですが・・・。ピンッ!ときた方はいらしゃいますか? じつはこれ、千曲市の景勝、姨捨の棚田に浮かぶ田毎の月をイメージしたもので、社内公募で決まったデザインなのだそうです。
内容量は180グラム、価格126円。屋代駅構内、または千曲市内のお土産店や森食品の工場内直売所で販売されています。
完熟あんずジャム
幅広い年代に好まれている甘酸っぱい風味溢れるジャム。完熟ならではの美味しさを生かすため、熟すまで十分に待って収穫されたアンズを使用しています。「最高のアンズジャムを作りたい」という熱い思いから作られたこのジャムは、添加物を極力抑えてつくられたこだわりの逸品です。長野県園芸特産振興展において平成18年度、21年度、23年度と幾度も農林大臣賞を受賞しました。
内容量400グラム、価格1,260円。
わり杏
種を取り、大粒のアンズをシロップに漬け込んだ、アンズ本来の食感が楽しめる商品です(写真:本記事トップ)。お茶請けに、またちょっと箸休めとして瓶から出したらそのままお召し上がりください。なおこの商品は、その年の杏の出来によって大きさは異なり、また在庫が無くなり次第それで終わりという、かなり貴重な逸品です。
内容量は450グラム、価格1,260円。
このシールが目印です
森食品工業が作る様々な商品を見ていくうちに、これらのパッケージに貼られている、あるシールに気が付きました。
これは"信州千曲ブランド"として認定されたものに付けられたもので、お客様に千曲市の特産品を安心して召し上がってもらいたい、そしてその素晴らしさを多くの皆様に伝えたい、という願いから千曲市が平成22年2月に作成したものです。千曲市内で製造された加工食品、または市内で生産された原料を使用した加工食であること、及び千曲市のイメージに合うものなどがこの認定基準となっています。
花を楽しむばかりでなく、その樹に実ったアンズの、年間を通じて食べ易く工夫された様々な味わいをどうぞお楽しみください。商品のご購入は森食品工業にお申し込みいただくか、JAタウン「僕らはおいしい応援団」でも一部が販売されています。 さらに、長野駅構内や周辺の売店などでも販売されていますから、長野にお立ち寄りの際にはお手に取っていただければと思います。
〔ご案内〕
森食品工業株式会社
〒387−0005 長野県千曲市森2543
電話 026−272−0121(代表)
商品に関するお問い合わせ 電話:026−272−1565