今週末のクリスマスに向けて、何かスイーツを作ろうと考えている方も多いのではないでしょうか。何を作ろうかとまだ迷ってる、そんなあなたに、安曇野で「おいしい!」と、密かな話題となっている「玄米粉パウンドケーキ(味噌風味)」をご紹介しましょう!!この玄米粉パウンドケーキは、原材料のほとんどが安曇野産または信州産とこだわっていて、まさに地産地消のパウンドケーキなんです。
このケーキを作っているのは、長野県安曇養護学校高等部あづみ野分教室の生徒さんたち。あづみ野分教室では、国語や数学などの授業とは別に、将来仕事に就くことを目標にしてさまざまな作業学習を行っています。こういった学習の一環としてパウンドケーキやクッキーなどを作り、地域のお店で販売しているんです。そんな大注目の玄米粉パウンドケーキが気になって仕方なかった編集部が、満を持して取材に。お伺いした時はちょうど調理中で、何となんと、特別にレシピまで教えていただきました!!
安曇養護学校高等部あづみ野分教室(以下、あづみ野分教室)は、安曇野市豊科にある南安曇農業高校の中にありました。作業学習中の調理室では、1、2学年の生徒さん14人と先生方5人が真剣な眼差しでパウンドケーキやクッキーを作っていました。現在、あづみ野分教室では3種類のスイーツを作っているそうです。クッキーを作っている班、地粉を使ったラムレーズンパウンドケーキを作っている班がそれぞれ調理をしています。そして...、あっ!いましたいました、玄米粉パウンドケーキを作っている班。男の子4名ががんばっています。
玄米粉パウンドケーキを作っているのは、2年生の両角さん、斉藤さん、1年生の西片さん、太田さんの4人。玄米粉パウンドケーキは6月から作っているということで、なるほど4人とも慣れた手つきで調理を進めています。 「初めのうちは分からないことばかりでしたけど、先輩に教えてもらったりして、今はもう一人で作れるようになりました」と話すのは1年生の西片さん。2年生の二人は昨年から地粉パウンドケーキを作っていたので、今年の4月に入学してきた1年生に教える役目もあったんですね。さまざまな作業学習を通じて絆が深まったのか、皆で仲良く楽しそうに、それでいてテキパキと調理が進みます。
あづみ野分教室で作っているスイーツの一番のこだわりは、できる限り地元でとれた原材料を使っているところです。玄米粉、もち米粉、小麦粉、ハチミツは安曇野産。牛乳、味噌は信州産を使っています。
そして極めつけは卵です。使われているのはなんと南安曇農業高校で飼育しているフランスガモやアローカナ(鶏の一種)などの産みたての新鮮な卵。冬場はフランスガモがあまり卵を産まないため、今回はニワトリの卵とのミックスで作りました。
フランスガモの卵は、黄身が大きく濃厚で、特にケーキ作りに向いているとのこと。地のものを使ったこだわりのスイーツを地域のお店で売って、地産地消に取り組んでいるんですね。
味噌風味という点もポイントで、味噌の風味がアクセントになり、米粉との愛称も抜群です。ご飯と味噌汁は黄金の組み合わせですが、パウンドケーキにも応用できるんですね!!
「ではここで、あづみ野分教室流「玄米粉パウンドケーキ(味噌風味)」のレシピを特別にご紹介してしまいましょう!!」
ええ〜?!いいんですか?!商品なのに...。
「商売目的じゃないから、いいですよ〜、ぜひ作ってみてください」と、あづみ野分教室の西沢先生。
では、お言葉に甘えて、レシピをご披露いたしましょう。
玄米粉パウンドケーキ(味噌風味)作り方
※地産地消を意識して、ぜひ"地のもの"を使ってみてください♪
【材料(パウンドケーキ1つ分)】
玄米粉 100g、もち米粉 20g、ベーキングパウダー 小さじ1、三温糖(砂糖) 70g、ハチミツ 大さじ1、卵(Lなど大きめのもの)2個、マーガリン 40g、バター 40g、みりん 大さじ2、牛乳 大さじ1、味噌 小さじ1強
(玄米粉やもち米粉のかわりに米粉120gでも美味しく作れます!)
【調理方法】
1 マーガリンとバターを泡だて器でよく混ぜる。
2 三温糖を少しずつ入れ、ハチミツ、牛乳で溶いた味噌を加えてよく混ぜる。
3 溶いた卵にみりんを加えたものを少しずつ入れてよく混ぜる。
4 玄米粉、もち米粉、ベーキングパウダーを粉ふるいにかけて入れ、もったりするまでよく混ぜる。
5 パウンドケーキ型にサラダ油を塗り、生地を流し込む。
6 170度に予熱しておいたオーブンで20分焼く。
7 続けて150度で20分焼く。
8 完成。焼きあがったらすぐに型から出し、水分を飛ばさないようにアルミホイルに包んでおく。
2時限を使った授業で、パウンドケーキが6本完成しました!!d(*⌒▽⌒*)b
上手くできたようで、4人とも一安心といった表情。
左から 太田さん、西片さん、斉藤さん、両角さん
このパウンドケーキ、もっちりしっとりと米粉のいい部分が生かされている絶品で、一度食べたらリピーターになること間違いなし。噛めば噛むほど、米粉の甘みが口の中に広がります。
あづみ野分教室の生徒たちが作った、こだわりたっぷりの「玄米粉パウンドケーキ(味噌風味)」「(地粉)ラムレーズンパウンドケーキ」「(地粉)クッキー」は、金曜日にイオン豊科店「あずみ野自然館」や安曇野スイス村「ファーマーズランド安曇野」に並ぶとのこと(学校行事等の事情により、入荷のないこともあります)。ただし、生産量が少なく、リピーターも多いため、売切れ必至のレア商品です。もし見かけたらあなたはラッキーですよー!!
あづみ野分教室の作業学習では、スイーツの他にも生徒たちが、木工のストラップや箸置き、藍染めのコースターやランチョンマットなどをつくって販売しています。
これら製品は、安曇野スイス村、碌山美術館、大王わさび農場(3〜11月)、松本市岡田のCafe the Groveなどで販売中。
米粉の良さを味わえるパウンドケーキ、せひチャレンジしてみてくださいね。
玄米粉パウンドケーキのお問い合わせは
安曇養護学校あづみ野分教室
TEL:0263−71−2190
まで