農園の中で開催される熱い音楽フェスに酔う

自然豊かな信州北安曇、松川村。北アルプスの雄大な姿を間近に眺めつつ、NHK連続テレビ小説「おひさま」の世界を五感で感じることができる大地です。松川村は鈴虫の里として有名で、夏が終わる頃になると、耳を澄ませばほら、草むらの中から鈴虫の鳴き声が。。。ん? なんだか音楽が聞こえてきたぞ? しかもこれは。。。ロックぢゃないか!! Rock'n Roll!! Wow!!

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夏の終わりののどかな農村で、突如聞こえてきた元気ほとばしるMusic。音楽好きの自分は、音の誘惑に任せて車を走らせました。そうしてたどり着いたのが、松本・安曇・大北地区のミュージシャンが集う「夢ふぁーむサマーライブ」だったのです。

毎年夏の終わりになると、地元のアマチュアミュージシャンが、夢ふぁーむに会します。おかげさまで、この会も今年で10回目を迎えることが出来ました。ゆく夏を惜しみながら、満天の星空に向かって思い切り演奏をします。飲食の用意や屋台の出店もあり、ご家族でお楽しみいただけるかと思います。夏の最後の夜を素敵な演奏で、ぜひお楽しみください。

また本年は、残念ながら東日本大震災&長野県北部地震の災害がありました。 微力ながら、各地域の名産のお酒や飲料を販売することによって復興の支援を させていただきますので、来場の皆様も是非ご協力ください。

−−第10回 夢ふぁーむ「サマーライブ」実行委員会からのお知らせ
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なんと、農園にステージが!?
信州屈指の人気観光スポット、「安曇野ちひろ美術館」から南へまっすぐ進んだあたりに、夢ふぁーむTOYAがあります。ブルーベリー狩りやぶどう狩りが楽しめる観光農園のひとつですが、農園の中を進むと。。。なんとびっくり、ここにはコンサートのできる野外ステージが常設されているのです!! このステージ、すべて廃材を利用して作られているそうです。また地形を利用して、土手が周りを囲むように作ってあり、気分はさながら円形劇場といったところでしょうか。

地元バンドの熱いパフォーマンス
「夢ふぁーむサマーライブ」は、今年で10周年を迎えるライブイベント。毎年9月の第1土曜日辺りに夢ふぁーむTOYAで開催されます。大町市や松川村を中心に、大北、安曇野、松本地域で活動する、主にアマチュアミュージシャンが集まってパフォーマンスを披露しています。松本市出身在住のゲーム音楽作曲家、岩垂徳行さんと地元バンドのコラボレーションや、昨年開催された第1回おやじバンドフェスティバル in NAGANOで本戦に進んだ地元のバンド、常連ミュージシャンなど過去最高の15組が出演。天候が心配される中、雨雲を吹き飛ばし、傘マークが並んだ天気予報を覆すアツい演奏を聴かせてくれました。

お昼過ぎに始まったライブは、夜の10時頃まで、しだいにボルテージを上げながら、時に激しく、時にしっとりと、観客を魅了していきます。かなりハードな曲が演奏されることもあるのですが、なんだかゆったりと時が流れている感じがしました。音楽に盛りあがる人、食べ物やお酒を楽しんでいる人、芝生を駆け回る子供たち。。。TOYAふぁーむのアイドルのヤギやポニーも子供たちには大人気です。なんだかとっても平和な雰囲気があるように感じました。

flyer1.jpegさてそもそも、夢ふぁーむサマーライブが開催されるようになったきっかけはなになのでしょうか? 農園主の戸谷勝次さんと、実行委員長の花岡実さんにお話をうかがいました。

10年続く村の音楽フェス
元々音楽が大好きで、昔はバンドを組んでいたという戸谷さん。村主催の「クリスタルシンフォニー」というイベントを開催するために、自分の農園を会場として提供し、ステージを作りあげました。イベントを重ねるうちにステージや客席を改良するなどして、今の立派な円形劇場が出来上がったのです。

そして、お子さんが通っていた小学校の保護者の集まりで、ロック・ギター大好きの花岡さんと意気投合し、地元のアマチュアミュージシャンに発表の機会を作ってみなで楽しもうじゃないか、おおっそれいいねやろうやろうと盛りあがり、仲間内で小さなライブイベントを開くようになったとか。それが大きくなり、せっかくの立派なステージを使わない手は無いと、10年前から夢ふぁーむのステージを使用し、宣伝も行ってイベントを開催するようになったのです。

戸谷さんは言います。「やっぱり音楽をやっていると絆が生まれるよね。最高に楽しい時間を共有すると、すぐ友達になれる。何年か前に大雨でビニールハウスの中でサマーライブをやったことがあるんだけど、あのときはお客さんも皆で協力してイベントを成功させたんだ。あのとき、本当に楽しくてね、絆が生まれたんだと思うよ。そんな絆を広げていって、地元の若い人達にもっと発表の場を与えてやりたいって気持ちもあるんだよ」

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来年の予定にヨロシク
なるほど、音楽でできた絆がどんどん広がったから、大きく、それでいて暖かいイベントになったんですね。音楽でテンションが上がるんだけれども、なぜか落ち着くという雰囲気の秘密は、その辺りに隠されていそうです。花岡さんのバンドや、10周年記念ということで特別に出演した戸谷さんのパフォーマンスには、会場も大盛りあがり。お二人の人望の厚さも、強い絆を作っている要因のようです。

絆が絆を、評判が評判を呼んで輪が広がっていく夢ふぁーむサマーライブ。夏の終わりの、爽やかな心地よさを味わえるひとときでした。出演したい!! また来たい!! という声もたくさんあがっており、来年も9月頭に開催される予定です。来年のカレンダーに入れておいてください。


関連サイト:

夢ふぁーむ サマーライブ2011公式ホームページ

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