八幡屋礒五郎の唐辛子を机の上で育ててみる

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八幡屋礒五郎という善光寺門前の七味唐辛子の老舗から、ちょっと驚いて、思わず微笑んでしまうような商品が発売されています! その名は「唐辛子栽培缶」です。お馴染の八幡屋礒五郎社製七味唐辛子の派手なデザインの缶をそのまま使って、自分で唐辛子を栽培できる栽培セットです。

八幡屋ファームで播種し、採取した三鷹(さんたか)という品種の唐辛子の種子10から13粒と培養土(バーミキュライト)と説明書がついて700円。観賞用ですが、実をならすことができれば食べられるそうです。種まき開始からおおよそ1〜3週間で芽がでるとか。観光客でにぎわう、長野市の善光寺すぐ近くの大門町店では、店舗入り口付近でこんな風に販売されています。

hachimanya_history.jpg日本三大七味唐辛子を知ってますか
スパイスの時代と言われています。日本を代表するスパイスと言えば、七味唐辛子を忘れることはできません。あなたの家にもひとつは必ずあるでしょう。そしてわが国の七味唐辛子には、俗に「日本三大七味唐辛子」といわれる江戸時代の伝統を受け継ぐ七味唐辛子の本家が3つあります。

東京は浅草寺門前「やげん堀」、京都の清水寺門前「七味家」、そして長野は善光寺門前「八幡屋礒五郎」です。いずれも七味唐辛子が参拝詣りの土産として親しまれてきました。200年以上の歴史を持つ善光寺門前「八幡屋礒五郎」の七味唐辛子も、江戸時代には、参拝帰りの道中の関所でこの七味の袋を見せれば通行手形の代りになったとも言われるぐらい一世を風靡したもので、その昔から際立つ辛味が特徴でした。


八幡屋礒五郎は北信州が発祥の地
「創業当時は原料の調達が、遠方から大量に仕入れることなどできない時代です。幸運なことに、旧鬼無里村周辺の西山地方は、陳皮以外の六種の原料は栽培に適していました」
            株式会社八幡屋礒五郎の公式ホームページより

陳皮はミカンの皮を乾かしたもので、信州ではミカンは穫れませんから、上方から入手していたとか。この八幡屋礒五郎の七味唐辛子ですが、本店も工場も長野県長野市にあり、信州土産として定着しています。実際、長野市ならいたるところで「八幡屋礒五郎」の文字を目にするでしょう。それらは調合済みの七味唐辛子ですが、善光寺門前の店舗では、好みに応じてその場で調合してくれるオリジナルブレンドも販売してくれます。

shichimitougarashi.jpg八幡屋礒五郎の七味は、辛味を出すための唐辛子、辛味と香り両方を併せ持つ山椒・生姜、風味と香りの良い麻の実(麻種)・胡麻・陳皮・紫蘇の七つでできています。近代化の中で材料の仕入れを県外など広範囲に求めるようになっていましたが、近年八幡屋礒五郎では原点回帰の思いから、近隣に農場を設けるなどして長野県産唐辛子の生産を少しずつですがはじめているのだとか。

今年は育てた唐辛子で蕎麦を食べようぞ
善光寺門前の店舗では八幡屋ファームで生産された生の唐辛子の販売も夏から秋にかけてときどきしているようです。この唐辛子栽培缶ですが、同社の通信販売でも購入できますよ。現在、当編集部でも「冷たい信州蕎麦と一緒に食べようかな〜♪」と、オフィスのデスクの上で観察栽培中です。

八幡屋礒五郎にアクセス:

株式会社 八幡屋礒五郎
大門町店/〒380−0841
長野県長野市大門町83
電話番号 026−232−3966
FAX  026−232−3805

 ・株式会社 八幡屋礒五郎 オフィシャルサイト

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