新・信州暦 新緑の美しい信州になりました

houbamaki.jpgそびえたつアルプスの山々の雪はまだ残っていますが、それでも雪型はだいぶ小さくなって来ました。田には水が入り、各地で田植えが盛んに行なわれています。麦秋(むぎあき・ばくしゅう)のころといわれる初夏の善光寺平では、厳しい冬をしのぎ霜や雪に負けなかった麦の穂が出揃いました。信州各地のブドウ畑では、このところの陽気と雨で、蔓がぐんぐん延びています。

南信州の下伊那地方からは今週後半にも梅(龍峡小梅)が初出荷の予定だとか。また信州を代表するローカルフードのひとつ木曽のほうば巻き(写真)も、今週末あたりから作られるようです。

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bashyotosora.jpg今日16日は旅の日。かの俳人松尾芭蕉が「奥の細道」に旅立った日が1689年3月27日で、この日が太陽暦で5月16日にあたることにちなんで制定されました。ところで芭蕉のこの旅に随行した芭蕉の門人で俳諧師の河合曾良(かわいそら)は信濃国下桑原村(現長野県諏訪市)の生まれでした。(図は芭蕉と曾良)

17日は新月です。この月に前後して、果実や木の実のなる木々のほとんどが花を咲かせることから、ネイティブ・アメリカンのひとたちはこの日に生まれかわる新しい月を「花の月」と呼びました。いよいよ季節は夏に移ります。梅雨の訪れを前に少しだけ気候が安定するこの季節は、夜に星を見るのにうってつけのころ。北の空に北斗七星が輝いているでしょう。また18日から20日まで、宵の明星の金星が、夕方の西の空で細い月と並ぶ美しい光景を見ることができます。

20日の日曜日は佐久市の臼田小満祭(うすだしょうまんさい)。五穀豊穣、商売繁盛を祈願する稲荷神社の小満(しょうまん)の日のお祭りで、二十四節気のひとつ小満は今年は21日なのですが、お祭りは毎年5月の第三日曜日に行われます。小満太鼓の上演、キツネの嫁入り道中などさまざまなイベントがあり、関東一円から来る植木屋さんが店を出す植木市が呼び物。この日にはまた佐久総合病院で第61回病院祭もひらかれ、佐久平は1日各地がにぎわいます。

その小満が22日で、このときに「陽の気天地に満つる」と永代雑書万暦大成という暦には書かれています。植物の季節、新緑の信州にようこそ!

indexarrow.gif 長野県の夏の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより

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