新・信州暦 去る年に感謝し、来る年に祈る

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なかなか雪が降りません。この時期に車のフロントガラスが凍らない朝があるなど、暖冬を感じさせる日々が続いています。長野、松本、飯田の年平均気温が100年前と比べて1度以上上昇していることを長野地方気象台が先ごろ発表しました。昔のことわざに「江戸はからっ風、信濃は雪」というものがありますが、長野に雪が降らないと、東京にもからっ風が吹かないかもしれませんね。さらに冬に雪が降らないとつぎの夏が少し気がかりでもあります。まずこうした温暖化をひしひしと感じる暖冬気味の気候ではありますが、それでも茅野市の白樺湖畔では、恒例のクリスタルフェスティバルがはじまり、氷の城や氷の迷路が登場しています。

ハウス栽培をしている農家では、年明けからの出荷に向けて、葉物野菜の栽培がおこなわれています。また、先週号でお知らせしたとおり、各地のハウスイチゴ園でも、お正月からのオープンに向けてちゃくちゃくと準備が進んでいます。新信州暦も今年はこれが最後になります。来週はお休みをいただいて、次回お会いするのは新年の10日になります。暖冬とはいえ寒さ厳しきゆえに、みなさまも風邪など召しませぬように、暖かく明るい新年をお迎えください。

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dousojin.jpg今日は上弦の月です。明日28日は官庁の御用納めですが、信州松本の松本城では恒例のすす払いがおこなわれます。そして31日。もともと毎月の終わりには蕎麦を食べる習慣があったのですが、いつしか大晦日だけにその習慣が残って、大晦日の年越し蕎麦ということになりました。年越し蕎麦を残すと翌年に金運に恵まれないと言われますのでここはご注意を。この日は、どうせ子供たちも夜は日が変わるまで起きているのでしょうから、夜中にみなで外に出て夜空に月を探してください。目がよければ、あるいは小さな双眼鏡があれば、月の近くにおうし座のプレアデス星団(すばる)が確認できるでしょう。

そして新年。元日。新しいはじまりの月です。初詣に恵方参り。2日は昔は「農はじめ」といいました。農家は2日の日には仕事がはじまるのです。(12月31日に仕事を収めて、2日には仕事始め。寝正月は1日だけ?)

4日の日は信州最南端の下伊那郡天竜村坂部の冬祭り。国重要無形民俗文化財で、鬼や獅子の出番。6日は二十四節気のひとつ小寒。そしてまた「佐久鯉誕生の日」でもあります。1746(延享3)年に佐久の篠澤佐吾衛門包道という人が伊勢神宮の神主に鯉料理を献上した日だそうです。そしてこの晩には善光寺本堂でおびんずる回し。釈迦(しゃかむに)の弟子で、触った場所の痛みや病気が治るとされる「びんずる尊者」の木像を大勢の参拝者が引き回して無病息災を祈る行事。7日は節句で七草がゆをどうぞ。同じ7日には長野市大岡芦ノ尻で神面道祖神まつり。長野オリンピック開会式にも登場したので覚えている方もいるでしょうが、しめ縄で作りあげた大きなユーモラスな顔(写真)の道祖神です。7日と8日には信濃国国分寺(上田市国分)の縁日。ずらりとたくさんの市が並んでごった返します。厄除けの「蘇民将来符」を求める参拝客で大変なにぎわいになります。お出かけの際には各地のハウスいちご園にお立ち寄りのうえ、少しはやい春など召しあがってみてください。

indexarrow.gif 長野県の冬の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより

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