これまでにも何度かお話ししていますが、先月の記録的な大雪対策として、本格的な営農復旧支援がはじまりました。
先週末(3月1・2日)、地元の皆さんと一緒に雪害対策ボランティアを行いました。小雨そぼ降る中、県内圃場のパイプハウス撤去のための除雪作業やビニールの撤去、そして倒壊したハウスの解体・搬出作業です。ぐにゃりと大きく曲がったパイプハウスに自然の威力を目の当たりにしつつ、一日も早い復旧を願いながらの作業となりました。
ハウスでは野菜苗や水稲苗などの育苗時期を迎えています。個人で片付けるには、かなりの日数もかかり限界もあります。地元の要請に応えつつ、今後もボランティアや募金活動での支援も続けていきたいと思います。また、各地でボランティア募集のお願いもしてます。よろしかったらHPをご覧ください。
・JA佐久浅間 ボランティア募集します
色鮮やかな切り花「アルストロメリア」の話題です。
県南部の伊那市に位置するJA上伊那は、アルストロメリアの全国一の生産量を誇ります。そんなトップには、これまでの影の努力がありました。欧州の生花店を参考に、全国に先駆けて日持ち保証販売に取り組んだのです。花の鮮度を保つため、早朝採花や出荷方法も、花を立て水気を切らさず運ぶ輸送方法に切り替えました。当時は前例も少なく、水をこぼさない段ボール箱の開発からのスタートだったそうです。また都市部でも花の管理方法についてPRできる産地フェアを行い、直接、お客様の声を聞き、生産に生かしてきました。今回の大雪で花のハウスにも大きな被害が発生し、今後の生産への影響は免れないこともあるかもしれませんが、こんな時こそ、色とりどりの信州の花でココロ穏やかにしたいものです。
1981年の今日3月5日は、黒柳徹子さんの子供時代を描いた自伝的エッセー『窓ぎわのトットちゃん』が発刊された日でもあります。北安曇郡松川村には、この本の表紙絵や挿絵でも有名な絵本画家いわさきちひろさんの「安曇野ちひろ美術館」があります。冬季休館を経て今月1日オープン! いわさきさんの没後40年でもある今年は展覧会が順次予定され、第1弾には「窓際のトットちゃん」展が2014年5月13日まで開催中です。ふんわり優しい気持ちになりたい方、必見ですよ♪
ホワイトデーにハート型の「真っ赤なルビー」ならぬ「真っ赤なサクランボ」はいかがですか? 県北部JA須高管内の小布施町では、今年もホワイトデーや春の贈答用として「サクランボの鉢植え」の出荷がはじまりました。台木と苗を冷蔵・休眠させる独自の技術により、接ぎ木して1年程で出荷可能になりました。ひと鉢に10数粒の実がなるそうです。卒業・入学の記念にもぴったり!! 見て、食べて、育てて楽しむプレゼントも素敵ですよね☆
◇あわせて読みたい
・「見て 食べて 楽しむサクランボの鉢はいかが」
・「サクランボ鉢のことであなたに伝えたいこと」
明日3月6日は、二十四気の一つ「啓蟄(けいちつ)」ですね。「啓」は「ひらく」、「蟄」は「土ごもり・冬ごもり」との意味で、冬眠していた虫たちも、春の訪れを感るこのころ、地上に姿をあらわしはじめるとか。まだまだ残雪に覆われたところも多いですが、ひと雨ひと雨これから暖かくなっていくことを願うばかりです。雪の下には、きっと春の恵みが待っていることでしょう。
[巻頭のカバー写真]
久しぶりに訪れた上田は雪が降り積もり、真っ白の世界でした。雪景色のお城やお掘は美しくはありましたが、田畑など今後のことを案じております。
(写真コメント提供:神奈川県 はる様)
*コラムはしばらくの間お休みさせていただきます。