先週の春のような陽気とはうって変わって、今週はどんより厚い曇り空、地域によっては雪景色が続いています。長野県長野市では先週末から、あいにくのお天気でした。天気の良くない土曜日、出かけるにもあまり気分が乗らないので、「この際だから!」と、あえてクローゼットの冬物をしまい、春物に入れ替えてみました。ところが翌日の7日、長野県は北部を中心に雪が。白馬村25センチ、野沢温泉村19センチ、飯山市8センチ、軽井沢7センチと、記録されています。最高気温は長野市では4.9℃。軽井沢では0・7℃とのことでした。あいにく、8日の月曜日からも太平洋側を低気圧が進んだため、雪空で冬日が続いています。これからしばらくは天気も数日の周期で変わるらしいです。「コートだけはしまわずによかった〜」と思いつつ、かじかむ手を温めながらの通勤となりました。「通勤前の雪かきはいつまで続くの?」といった声も聞こえてくるほど。写真は昨日の昼過ぎごろ、編集部がありますJA長野県ビル前の光景です。窓の外を見ると、眠気(?!)も吹き飛ぶ雪景色ではありませんか。なかなか完全には春が訪れないのですが、それでも県内各地からは春らしい話題が寄せられています。
南信州伊那市の伊那農業青年研究会が主体となって、6、7日の両日、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームでチューリップまつりが開かれました。オウムのとさかに似ているという「アプリコットパール」、鮮やかな黄色が特徴の「イエローフライト」、白とピンクの「アップスター」といった、色とりどりのチューリップが並びました。ホワイトデーのお返しに買っていくお客さんもいたそうです。
JA上伊那から続けて春の話題。辰野町沢底地区ではフクジュソウが見ごろを迎えました。地域活性化にと、地元の人たちがフクジュソウを育てて景観保全に取り組んでいるのです。フクジュソウの花は20日ごろまで楽しめるらしいです。同じくフクジュソウの話題が県中心部の松本市四賀地区からも届いています。50万株のフクジュソウが見頃を迎えているという、赤怒田(あかぬた)福寿草群生地(写真)では「福寿草まつり」がはじまってます。こちらは27日まで行われていますので、今月の連休のお出かけにいかが?
さて、春らしくニューオープンの情報もございます。長野県東部にあります、上田市を管内とするJA信州うえだが、新しい地域密着型の店舗として位置づける「A・コープファーマーズうえだ店(仮称)」の起工式が先週4日に行われました。この店舗は7月にオープンする予定で、売り場面積は国内最大級とのこともあり、期待・注目共に集まっています。直売所の充実が図られるとよいですね。また、長野県南部のJAみなみ信州でも、先週5日「A・コープリカまつかわ店」が松川町に改装オープンしました。ここも目玉は直売コーナーです。訪れた際はぜひ旬の農産物をゲットして下さい!
*巻頭のカバー写真を入れ替えました。天気がよかった先週金曜日の午後1時、長野県木曽郡は岐阜県境に位置する王滝村に向かう途中で撮影しました。町を静かに見守るように穏やかにそびえていた中央アルプスと王滝川です。太陽が照ると、王滝川がエメラルドのように輝いて見えました。
●下弦の月も過ぎて今ごろは晴れていれば夜明けの空に月が見えます。有明の月です。月もだいぶ細くなりました。来週はもう新月です。今日10日は、江戸末期から明治にかけて信州伊那谷を代表した俳人の井上井月(いのうえせいげつ)の亡くなった日です。明治20年、1887年、3月10日のことでした。彼は伊那谷を中心に活動しながら、放浪と漂泊を主題とした俳句を詠み続けました。その作品は、後世の芥川龍之介や種田山頭火をはじめ、つげ義春などに影響を与えたと、ウィキペディアには記されています。
転寝(ごろね)した 腕のしびれや 春の雨
表から裏から 梅の匂いかな
現在、伊那市などの俳句愛好家や研究者でつくる井上井月顕彰会が、幕末〜明治時代の上伊那の四季を銀幕上で再現し、井月の生き方を描く映画の撮影を続けていて、来年の夏の公開を目指しています。
14日はホワイトデー。バレンタインデーにチョコレートを贈られた男性が返礼のプレゼントをする日。15日には、飯田市時又の長石寺(ちょうせきじ)で初午(はつうま)はだか祭が行われます。「時又初午はだか祭り」は毎年新暦3月(旧暦2月)上旬初午の日におこなわれる鎌倉時代からの伝統行事。神馬に捧げる水を天竜川から汲むために、馬や酒樽やだるまを形どった神輿を担ぎ、裸の男性が天竜川の冷水を浴びながらおこなう勇壮な神事です。「トキマタハツウマハダカマツリ」と声に出して読むだけで躍動感があると思いませんか? 春浅い天竜川の水はさぞや冷たいことでしょう。
16日は新月。今から39年前のこの日、1971年3月16日に千曲市大字森字大穴山にある森の将軍塚と呼ばれていた大きな古墳が日本の国によって史跡とされました。全長100メートルはある前方後円墳で、4世紀頃にそのあたりがまだ「科野(しなの)の国」とされていたころ、日本海側から千曲川をさかのぼってきてクニを開き、そのクニを収めた王の墓とされるものです。いまでは森将軍塚古墳とされてきれいに整備されて頂上から四方の山々を眺めることも、古墳のわきに建てられた森将軍塚古墳館で千曲川の扇状地に広がっていた科野の国に思いを馳せることも出来ます。
小諸市がYouTubeで公開した浅間山の空撮映像が、噴火口内部を上空から撮影した珍しい動画として話題になっているのでご覧ください。撮影から20年以上経過しているので、火口内部の様子はだいぶ変わっていると思われますが、火山ガスや水蒸気が噴出している状況まで撮影されています。なお現在、浅間山火口部(窯山)への登山は認められていません。
千曲市で毎年行われる杏の花のお祭り、「第55回あんずまつり」の日程が4月2日(金)から4月16日(金)までと決定しました。先週火曜日に発表された開花予想日は昨年より3日遅く、平年より6日早い4月4日だそうです。一目十万本日本一のあんずの里をぜひ一度見てみたいと考えている方は、カレンダーに印をつけておかれるといいでしょう。日本一のあんずの里から発あんずブログも立ちあがっています。
陽気が温くなり、陽が伸びてきています。太陽ののぼる方角もだいぶ真東に近づきつつあります。午前六時頃に陽が昇り、午後六時頃に陽が沈む、昼時間がだいぶ伸びました。このような時期、森や山の麓で暮らしていると、だいぶ鳥たちの数が増えてきていることがわかります。小鳥があなたの暮らしている家の窓ガラスにぶつかってくるようなことはありませんか? 小鳥たちはなぜ窓ガラスにぶつかってくるのでしょうか? もし鳥があなたの暮らしている家の窓ガラスにぶつかってくるようなことがあったら、理由はその窓ガラスに反射している空や森や山の姿を見ていて、ガラスがまるで見えていないからです。鳥たちは渡りの途中でその環境になれていないこともあるでしょう。対処法として一番良いのは、窓の内側に濃いめのカーテンなどを下げて反射を抑えてやるか、ボール紙で鷹や鷲の飛んでいる姿をある程度大きく切り抜いて黒く塗ったものをガラスの外側に貼り付けておくことです。鳥たちは影を見ただけで逃げていきます。
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