日曜日の朝、東信州の森に春の足音を聞きに

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先週の日曜日、2月28日、時は午前7時。
長野県、佐久市前山で迎えた朝。
目を覚まし、外を眺めて愕然としました。
あたりは暗く、どんより曇った雪景色です。


ここのところ信州では暖かい日が続いていたのに
また、季節は灰色の冬へと逆戻りしていました。


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やはり信州に「春」はまだ来ないのでしょうか?


午前9時半。
雪が止み、空気が柔らかく感じられるように。
居ても立ってもいられない気持ち。
うきうき、わくわくして、近くの森へ出かけました。


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森の中に足を踏み入れると、木々の枝から、
次から次へと雪が落ちていきます。


午前11時半。
空が晴れてきました。
空気も暖かになり
今朝は真っ白だった景色も
明るい太陽に照らされて
やがて輝きはじめました。
鳥たちが嬉しそうにさえずっています。


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もう一度、先ほどの森へ行くと――
そこで、とうとう見つけました。


「雪どけ」という「春のきざし」です。


雪がとけて、道路にもとけた水が流れ出していました。
その音は楽しい音楽のように耳の中にあふれました。
人々の生活にも、確かに聞こえる「春の足音」です。



「雪どけ」


その優しい言葉は、とても力強いものでした。


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みなさん、信州の春は、もうすぐそこです。


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