新信州暦 春なのになぜ風は冷たいのかしら

onerimatsuri.jpg御柱祭の話題が日増しに熱を帯びておりますが、先週26日から3日間にわたって飯田市では「お練り祭り」が行われました。今年は前回を4万人ほど上回る約32万人が参加したといいます! まもなくはじまる諏訪の御柱祭の盛大な盛りあがりに、いい流れを呼んだことでしょう。

sakurafes.jpg週があけて月曜日、編集部のあるJAビルから窓の外を見ると、一日中、雪が降ったりやんだりしていました。どの人も窓の外の雪を見ると「うわ〜」とため息。しかし信州の春が遅いかというと、そんなこともない様子なのです。今年は桜の開花も、千曲市名物あんずの花の開花も早まると予想されています。県内有数の桜の名所・高遠町の「高遠城址公園」では、平年よりも7日ほど早い、4月4日に開花、9日の満開が予想されています。同じくあんずの開花予想も例年よりかなり早まっています。春の訪れは待ち遠しいものの、季節のサイクルがどこか狂っていると思うと不安に感じますね。来年度も信州で穏やかな四季の訪れを感じられますようにと祈る気持ちです。

sotsugyoshiki.jpg3月も今日で終わり。来年度に向けて仕事の総まとめをされている方も多いことでしょう。3月は「別れ」と「新たな旅立ち」の月でした。学校や職場などで、旅立つ人と見送る人が、それぞれに思い出を残したのではないでしょうか。今週の土曜日、住まいのマンションの玄関前で大きなトラックを見かけました。慌しく引越しの準備をしている人たちが汗をかいて荷物を運び出していました。この時期に引越しの光景を目にすることも多かったことと思います。また、県内のあちこちの学校で卒業式がありました。大事なご家族の方々が晴れの日を迎えられた方もいらっしゃるでしょう。おめでとうございます。新たな旅立ちを迎えられますことをお慶び申しあげます。

4gatsu.jpg3月最後の休日は、ここのところ定番文句となっている「よいお天気」と「悪天候」の入れ替わりでした。先週26日の金曜日は「いまはいったい何月なの?」と驚くほど、大粒の雪が信州に降りました。しかし暖かさのおかげで雪もすぐに溶け、翌日土曜日の長野市は気持ちのよい青空が広がりました。こういう季節の時に、気をつけなければならないのが、寒暖の差です。夜になると急に冷え込んだため、「風邪を引いてしまったよ〜」という声もあちこちで聞きました。年度末の慌しさで、みなさんの体力も落ちているころ。どうぞ、栄養をしっかりとり、健康管理にお努めください。明日から一斉にスタートする新年度に向けて体力を蓄えていますか?

top_0331_small.jpg*巻頭のカバー写真を入れ替えました。晴れ上がった先週土曜日の朝、長野市にある若里公園近くの住宅街でポツンと立つ一本の梅の木を見つけました。近づいてみると、バラのように美しいつぼみが! ひきこまれるように思わずシャッターを切りました。つぼみが膨らんで花になる瞬間を見れるのも、今の時期ならではの楽しみです。


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moon.jpg昨日は満月でした。二週間後の14日が新月になります。夕方の西の空には宵の明星の金星が見えています。明るい一番星です。夜空には北斗七星から連なる春の星座も展開しています。新生活のスタートで慌ただしい日々を送られているかもしれませんが、ときどきは星空を見上げて宇宙の中の自分の居場所を確認してみてください。

sakurasakura.jpg「野山も、里も、見わたすかぎり、かすみか、雲か、朝日ににほふ」と古い謡に唄われるサクラ。日本にはサクラは9種類あるそうです。もちろん自生しているサクラです。長野県林業総合センターの提供する長野県のサクラというドキュメントによれば、長野県の山野にはオオシマザクラを除く8種類が自生しているとか。ヤマザクラ、オオヤマザクラ、カスミザクラ、エドヒガンザクラ、マメザクラ、タカネザクラ、チョウジザクラ、ミヤマザクラの8種類が、時期を少しずつ変えて4月から5月のマウンテン・カントリーに春を告げて廻ります。長野県のサクラの情報を克明に調べて、暖かい格好で山国の春を楽しんでください。日本気象協会が、3月3日から千曲市森の「あんず開花予想」を開始しています。先週水曜日の予想開花日は3月31日で「昨年より1日早く、平年より10日早い」となっていましたが、今日の午後2時の発表ではどうなったでしょう? (追記 31日の発表では開花は明日4月1日となっていました!)いずれにしても善光寺平の雪が消えるころの今日か明日が開花日なわけで、千曲市森・倉科地区の日本一のあんずの里における第55回あんずまつりの開催は、4月2日(金)から4月16日(金)までと決定しています。

hinaichi.jpg本日31日、北信州に春を呼ぶ中野ひな市が開催です。ようやく信州にも春の訪れですねえ。明日からは4月です。太陽は暖かいけど、風は冷たい4月。春とは言え頂上が雪におおわれて凍っている山から吹き下ろす風はまだ冷たいのです。まだ何回か雪があるかもしれませんが、もう何日も積もることはないでしょう。偉大な太陽の力が帰ってきつつあります。4月1日の長野市の日の出は5時34分、日没は18時9分。昼時間は大きく伸びました。

onbashira.jpg新会計年度のはじまる4月。会計年度の始期が4月1日となったのは、秋の収獲後の徴税の都合だったとか。2日には日本一のあんずの里のあんずまつりだけでなく、信州人のほぼ全員が見守る天下の御柱祭、諏訪大社上社の山出しもはじまります。氏子たちが乗って急斜面を滑り落ちる大木の迫力は信州に暮らす人たちの血を沸きたたせ、子供たちの木遣りの甲高い鳴き声が「ヤァーここは木落し お願いだ ヤァー木落しご無事で お願いだ ヤァー木落しご無事で お目出度い」と空に刺さります。山出し木落しは4日までの3日間。

5日は二十四節気のひとつ「清明(せいめい)」。暦便覧には「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」と。

gardening.gifさて家庭菜園をやる予定のみなさん、土の準備はできていますか? あなたの菜園の土が種をまく準備ができているかを確かめてみましょう。手でひとかたまりの土を軽く握ってみてください。握った土がそのままボールのように丸くなるようだったら、湿り気が多すぎます。反対に、握った土がぱらぱらと指の間からチョコレートケーキのように崩れ落ちるようなら、種をまく土の準備もできています。

indexarrow.gif 長野県の春の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより

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