新信州暦 直売所に新鮮な野菜があふれる時

onbashira.jpg4月5日から行なわれてきた7年に1度の長野市、善光寺の「前立本尊御開帳(まえだちほんぞんごかいちょう)は31日に閉幕しました。57日間で、過去最多となる673万人が訪れ、活気にあふれました。1日には御開帳中に公開されていた前立本尊も宝庫に戻されました。つぎのご開帳は2016年です。また、7年ごとと言えば、長野県全土を熱くする諏訪大社御柱祭(写真)。こちらは、いよいよ来年春に迫りました。日程はここに。


alpine.gif6月に入り、長野市の街でも衣替えした学生やスーツの上着を脱いで歩くサラリーマンの姿を見るようになりました。夏のはじまりとなるシーズンの到来です。野山が一段と濃く、緑がより鮮やかに際立ってきたことを実感します。

hail.jpgしかし、天候が変わりやすいのもこの季節。先週当メールマガジンを発行した27日には、雨に交じり大豆ほどのひょうが降りました。リンゴやモモ、アンズなのどの畑で、実や葉を傷つけるなどの被害がありました。これらの傷ついたリンゴたちは、病気にかかりやすくなるので、今後の影響が心配されます。

tekka.jpg5月28日に発表された農林水産統計「平成20年産りんごの結果樹面積、収穫量及び出荷量pdfdoc.jpgによれば、2008年産の長野県のリンゴの収獲量が18万5500トンとなって、青森県に次いで全国2位であることがわかりました。現在、県内のリンゴ農家は、重要な摘果(てっか)作業(写真)に奮闘中です。しばらくは休みもありません。今年もお〜いしいリンゴを皆さんに届けるべく、農家は汗をかいています。

ほかの果実では、今週の記事でも紹介されている小梅が、南信地方より出荷最盛期を迎えます。今後、北信地域も梅の収穫期を向かえ、青果市場や加工業者への出荷が本格化してきます。sakuranbo.jpg東信の上田や北信の須坂・中野からは、たわわに実ったハウスブドウも出荷が開始されました。サクランボは、ハウスから雨よけへと、ちょうど移る時期。プラムは、6月下旬からお目見えの予定。お待たせしました、20日ごろからいよいよアンズの季節です。アンズの里である千曲市では出荷を待っているところで、後日、当ブログでもご紹介します。

ricepaddy.jpg東信や中信の田んぼでは、稲たちが気持ちよさそうに風に揺れています。信州の北に位置する北信では、まだ田植え前の水をはった田んぼがかなりあります。野菜は、天候が晴れ間と雨が交互に訪れているせいか、スクスク育っています。伊那や北佐久方面からブロッコリーが出始めました。松本地域からは、キャベツ「グリーンボール」やさやえんどうなどが登場。珍しい品目では、ズッキーニも北佐久、飯山から出てきました。野菜が伸びる季節。スーパーに直売所、ドンドン新鮮な野菜が増えていきますよ。農家は、若干、雨が少ないのが気にかかるところですが、梅雨がやってくるので、適度な恵の雨となることを願っています。

*巻頭のカバー写真を入れ替えました。雨が降ったり止んだりした先週末、佐久市前山でアジサイがきれいに咲いていました。top_09603_small.jpg雨を喜ぶかのように元気に咲くこの時期のアジサイは、暗くなりがちな気分を明るくしてくれます。よく見ると写真の右側に、クモの巣があるのがお分かりでしょうか? 細く小さなクモの糸は今にも切れそうでしたが、雨に濡れながらもアジサイと共にキラキラと懸命に光っていました。


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dairymonth.gif6月の1日は、世界的に「牛乳の日」でした。2001年からFAO(国際連合食糧農業機関)が「World Milk Day」(世界牛乳の日)と決めたものです。日本各地でも、牛乳の良さなどを伝えるイベントが行なわれました。なにを隠そう長野県長野市は、牛乳年間1世帯当たりの購入量が日本一!!(表)gyunyu1.jpg新鮮でおいしい牛乳が飲めるからなのでしょうか、なぜなのかは、わかりませんが、老若男女問わず牛乳が好きな方が多い気がします。引続き6月は1カ月を通して「牛乳と乳製品月間(DAIRY MONTH)」ですので、みなさんもたくさん牛乳を飲んでヨーグルトやチーズを食べてください。


24sekki.gif今週の金曜日5日は二十四節気のひとつ「芒種(ぼうしゅ)」。暦便覧には「芒(のぎ)ある穀類、稼種する時なればなり」と記されています。芒(のぎ)は、麦や稲などの穀物の先にある針のような毛のことで、「芒種」とは、麦を収穫し、「のぎ」のある穀物の種を播いたり、稲の苗を植え付ける時期のことを意味します。農家がさまざまな野菜の種まきに追われるころでもあります。birdsing.jpgこの日はまた国連が定めた「世界環境デー World Environment Day 2009」。いろいろなメディアがこのところ一斉にエコエコと叫ぶようになりましたが、広告に踊らされることなく自分に出来るところで環境を守ることをし続けたいものです。1933年、昭和8年のこの日、NHK長野放送局が戸隠高原から小鳥の声を全国にラジオで生中継をしました。

6日と7日には新緑が美しい上高地で第63回ウェストン祭。残雪が残り、新緑が楽しめる上高地はゆっくりと夏のシーズンにはいっていきます。tamanegi.jpg同じ6日にはタマネギの生産量の多い千曲市の二個所のAコープで、詰め放題ができる玉葱祭りが行われます。「生で、焼いて、煮て」と旬を迎えるおいしいタマネギ。去年の秋に種をまいた苗が冬を越し、ようやく収穫です。戸倉玉葱まつり(第8回)の会場はパリオACちくま店、更埴玉葱まつり(第7回)は6日と7日におこなわれ会場はAコープあんず店。玉葱まつりの詳細はここに。

7日は霧ヶ峰や八ケ岳で開山祭です。夏山のシーズンがはじまります。book_asama.jpgこの日は昭和28年の朝鮮戦争当時に200万人の浅間山米軍演習地化反対県民大会が開催された日として長野県の戦後史に残っている日です。「知事を先頭に、県内の政党・労組・農民組合・教育団体・婦人団体・青年団などが挙って反対に立ち上がった。この運動の勝利によって、軽井沢は日本でもっとも有名な避暑地として栄えて今日に至っている。今日の軽井沢の繁栄をもたらした要因の一つに200万人の団結があったのである」と浅間山米軍演習地化反対運動史には刻まれています。

nakano_bara.jpg 7日の深夜、8日の午前3時に満月。今月の満月はストロベリー・ムーンと呼ばれます。本格的な夏の訪れを前に、中野市の一本木公園では、570種1200株のバラが見ごろを迎えようとしています。先週から「なかのバラまつり」もはじまり、今月21日まで開かれます。毎年、多くの観光客でにぎわう人気イベントです。バラの咲き誇る公園は、今、高貴で気品あふれる香りに包まれています。

indexarrow.gif 長野県の夏の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより

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