新信州暦 灯明のぬくもりに願いを込めて

20140205reki01.jpg2月初めの週末は、飯田市南信濃で最高気温が15.6度と平年より8度以上高いなど、信州でも3月下旬から4月上旬並みの春の陽気でスタートしました。長野市の編集部員宅の畑にはふきのとうも咲き始め、早速「ふきみそ」として春の香りを頂きました。あまりの暖かさに天然リンクの氷が緩み、大町市では野外のスケート大会が中止になってしまう少し残念な気象でもありました。
20140205reki07.jpg暖かい日中に多くみられる、信州らしい光景の一つに「洗車風景」があります。手軽に愛車の手入れができるとあって、洗車場には行列ができることも・・・。早朝・深夜には道路の凍結も多く、事故防止のため融雪剤の塩化カルシウムがまかれることも多い信州。塩化カルシウムは腐食の原因にもなりますので、洗車の際には下回りの清掃もお忘れなく。
ただ、今日から寒気が入り込み、しばらく寒い日が続くとの予報。こちらも少し残念っ! 寒くなったり、暖かくなったり、気候の不安定な時季ですね。

20140205reki02.jpg北信州の飯山市で「信州いいやま笹ずしコンテスト2014」が開催されました。「笹ずし」とは戦国時代に上杉謙信に贈った野戦食とも言われ、笹の上に酢飯をおいて山菜やきのこ、鬼グルミなどをのせた素朴な里山のすしで、飯山を代表する郷土食です。そんな郷土食の新たな魅力発信を目指した初のコンテスト。市内外から寄せられた83点の応募レシピのうち、書類審査を経た24作品から、見た目や味はもちろん、伝統継承に加えオリジナル性などで審査され、2月2日にグランプリが決定しました。グランプリ作品は、梅漬け水で炊き、ほんのりピンクに染まった酢飯に、地元産のゴボウやスノーキャロット、シメジなどをのせたもの。地元食材をふんだんに使い、笹の葉を皿として使う伝統を守っていることなどが高く評価されました。上位作品は商品化も決まっているとのことで、また一つ、飯山を訪れる楽しみが増えましたね♪

20140205reki03.jpg県南部に位置するJA上伊那では、樹上で完熟させた生食用ブルーベリーの商品化に力を入れています。その名も『密のつぶ』。昨年から関東・東海地方で試験販売をはじめました。「大粒」とその「甘さ」を武器にブランド化に熱が入ります。もともと完熟ブルーベリーは傷みやすく保存が難しいことから、地元直売所や農園での摘み取り販売が中心でしたが、大粒で実がかたく、完熟をパックに詰めてもつぶれにくい「ブルーレイ」という品種と、完熟直後のパック詰めや保冷流通で販路拡大を目指しています。完熟ならではのおいしさをそのまま味わってくださいね!

20140205reki04.jpg信州の伝統野菜でもある「牧大根」の漬物「安曇野うんめえ漬け」が、JAあづみの生活店舗や直売所などで、今月1日から発売されました。「牧大根」は、安曇野市穂高牧地区で在来種として古くから栽培され、県の伝統野菜として認定されています。同JA女性部西穂高支部の「牧大根プロジェクトメンバー」が栽培し、昨年11月の収穫後、数日干して約2ヶ月漬け込んで完成させたのが、「安曇野うんめえ漬け」。ぬか漬け、醤油漬け、かす漬け等の種類があり、地元内外のコアなファンも多いそうです。

長野冬季オリンピック(1998年)開催記念と、平和への祈りを込めて灯りをともす、「第11回長野灯明祭り」が今年も開催されます。2014年2月8日(土)〜16日(日)の期間中、善光寺は五色にライトアップされ、参道には大小様々な光のアートも並び、幻想的な世界が広がります。

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JA長野県グループは、初日の2月8日(土)と11日(祝日)18:00〜中央通り北野カルチュラルセンター前で信州産きのこがいっぱいの「灯明なべ」を無料で提供致します♪ アッツアツのきのこ汁で身も心もあったまってから光の世界をお楽しみください!
さわやか信州旅.net 第十一回長野灯明祭り

20140205reki06.jpg正月が明けたと思って、ふと気付くとはや2月。このままの勢いでは、ただただ月日が流れ・・・。そんな焦りをなんとか食い止めたいと、「季節を感じる行事を大切にし、毎日を丁寧に過ごそう」と、先日の節分に決意したばかりの編集部員です。まずは2月8日の灯明祭りと・・・、そうそう、14日のバレンタイン! バレンタインといえばチョコレートですが、今年は「フラワーバレンタイン」に注目! 昨年の「太田さんの農事録」でも紹介されていますよ。男女を問わず大切な人に、「純愛」「幸福の再来」を意味するスズランを贈るのもすてきですね。
ちなみに2月15日はお釈迦様の命日である涅槃会(ねはんえ)にお供えする「やしょうま」をつくる(食べる)日でもあります。気持ちも明るくなるような春色のやしょうまをつくってみませんか。

◇あわせて読みたい
・「伝える●おらほの味 米粉でつくるやしょうま
・「信州郷土料理『やしょうま』の作り方を学ぶ






20140205koyomi.jpg[巻頭のカバー写真]
つぐみが庭にやってきました。長閑なひととき。越冬した鳥たちが北の地に帰る日もまもなくでしょうか。




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*コラムはしばらくの間お休みさせていただきます。

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