長野県には77近くの市町村が存在しており、北海道に次いで、全国で2位の市町村数を誇ります。そして、それぞれの市町村によって、特徴的な文化や習慣が見られます。冬のレジャーひとつとっても、地域によって多種多彩な遊び方ができるのが、信州の魅力♪
そんな信州長野県で、雪が積もり始めると、新しい村が1つできあがるのをご存知でしょうか。
その名も『レストランかまくら村』。
今回はそんな冬期限定の「幻の村」の楽しみ方をご紹介いたします。
(市町村数は2014年1月1日現在)
雪国で見つけた「ナニコレ」
やってきたのは県北部の飯山市信濃平。
新潟との県境に位置するこの地域は、屋根の雪おろしをしなければ、家がつぶれてしまうほど雪が多く降ります。そのため、屋根の雪が落ちやすいよう独特の傾斜をもつ家が数多く見られました。
積雪対策として屋根に特徴がある飯山市内の住宅
かまくらがたくさん!
レストランかまくら村へ到着すると、辺り一面にかまくらが立ち並んでいます。信州人である編集委員でも見たことのないほど見事な、かまくらだらけの雪景色が広がっていました。
現在、かまくらは25基。1つ作るのに10人がかりで、1時間半近くかかるとか。
かまくらの中で食べてみたい!
地元の素材たっぷり「のろし鍋」
そして、なんといってもかまくらの中で食事を楽しめるのが一番の魅力。
メニューは鍋を中心にいくつかそろっていますが、中でも信濃平の郷土鍋『のろし鍋』がおススメです。
のろし鍋は、信濃平にそびえる黒岩山に、上杉謙信方ののろし台があったことから命名されたと言われています。
信州みそをベースにし、信州ブランドの「みゆきポーク」(豚肉)、4種類のきのこ、ハクサイ、ホウレンソウ等が入っており、中でもじゃがいもを潰して丸くした「じゃが丸君」はボリューム満点です。
レストランかまくら村では食材の持ち込みも可能。
用意された七輪を使って、持ってきたお餅を焼くなど、様々な楽しみ方がありそうですね。
雪の国で冒険だ!
食事以外の楽しみもたくさんあり、ソリや雪で遊ぶ子供達がたくさんいました。
雪と触れ合い、笑顔いっぱいで駆け回っている姿を見て、「都会の子供たちにもこのかまくら景色や雪遊びをぜひ体験させてあげたい!」と思いました。
アツいぞ! かまくら応援隊
このレストランかまくら村は今年で12回目。
地元の有志で組織される『かまくら応援隊』を中心に運営されており、事務的な作業等は信州いいやま観光局が担っています。
かまくら応援隊は、定年を迎えた地元企業の方や農協職員をはじめ、元教師や元職人など様々な分野で活躍されてきた方々が中心に集まっており、現在30名近くの隊員が存在します。
かまくら応援隊の隊員であり、JA北信州みゆきの理事でもある荻原育夫さんは、「かまくら村は地域のシンボルとして村をあげてやっている。地元の皆の思いやロマンが詰まっているこのかまくら村に、大勢の人に足を運んでもらいたい」と嬉しそうに話してくれました。
このレストランかまくら村、2014年は2月28日(金)まで営業中。信濃平の郷土鍋「のろし鍋」も、この期間限定での販売となります。
信州いいやまの幻想的な「かまくら村」で、すてきな思い出づくりをしてみませんか。
◇関連施設
レストランことぶき村
かまくら村の近くにあるレストラン。のろし鍋を提供しているほか、飯山名産の「みゆき豚」「幻の米」「富倉そば」が味わえる。
■お問い合わせ
信州いいやま観光局
住所:飯山市飯山1110-1(飯山市役所2階)
TEL:0269-62-3133
受付時間:平日8:30〜17:15
※土・日曜、祝日は定休
・信州いいやま観光局 特集「かまくらで遊ぼう」