赤や黄色に彩っていた紅葉も葉を落とし、山々は茶色に変化して後は雪化粧を待つばかりといった様子です。街を歩く人も、次第にダウンコートなど厚手のコートを着る人が増え、自然も人も冬支度をしています。
長野県といえばリンゴ! 主力品目である「サンふじ」が最盛期を迎え、各地でイベントが開催されています。東京の中央卸売市場大田市場で開催された「サンふじ」の最高級品を決める「第2回特選サンふじ販売会」で、最高値は昨年比1万円高の1箱(15〜16玉級5キロ)3万円の値が付きました。今年は小玉傾向で「特秀」や「秀」といった等級の高いものが少ないこともあり、高値が付いたそうです。
「ワインのおいしさはブドウで決まる」といわれますが、長野県はブドウ栽培に適した自然条件を有し、ワイン用ブドウの生産量日本一を誇ります。この度、県北東部の坂城町が「ワイン特区」に認定されました。長野県では東御市、高山村に続く3例目となります。
県内には良質なブドウの味を生かしたワインづくりを行うワイナリーが数多く存在しますが、「信州ワインバレー」は、ご存知でしょうか? 立地や気候の異なる4つ地域、「桔梗ヶ原ワインバレー」「日本アルプスワインバレー」「千曲川ワインバレー」「天竜川ワインバレー」から構成されます。年末年始にかけて人の集まる機会も多いこの季節、各地域の「NAGANO WINE(長野ワイン)」で乾杯もいいですね。
県南部に位置する伊那地方の天竜川で、12月1日にザザムシ漁が解禁されました。ザザムシとは川虫の総称で、カワゲラやトビゲラなど水生昆虫の幼虫です。信州でも伊那地方で主に佃煮などにして食べられる珍味です。一見グロテスクな風体からは想像もできない滋味豊かなおいしさだとか。かんじきをつけて川に中に入り、4本の木を十文字に曲げ網を三方に張った「四ッ手網」という漁具を使って漁獲する、冬の風物詩「ザザムシ獲り」が見られるのは2月までです。
スキーやスノーボードを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。長野県でも早くもスキー場が順次オープンしています。初滑りではお得なイベントなども開催されているので見逃せないですね! また、県内の29スキー場がエントリーした「ゲレ食バトル」が2013年12月21日(土)より開始されます。「ゲレ食」とはゲレンデの食事のことで、お客さんが点数をつけて投票し信州チャンピオンメニューを決定します。投票した人の中から抽選で、長野県共通リフト一日券(引換券)のプレゼントもあるそうです。あなたの一票で、長野県のゲレ食がますます魅力的になるかも!?
年賀状に何を書こうかと考えたり、新年を迎える準備を進めているところでしょうか? 長野市の茶臼山動物園では、来年の干支である馬と一緒に記念撮影できるイベントが人気です。一緒に撮影できるのは日本在来種の馬で、長野県木曽地域を中心に飼育されている「木曽馬(きそうま)」です。イベントは2013年12月15日(日)まで開催されています。木曽馬と一緒に撮影した写真を年賀状に使ってみてはいかがですか?
[巻頭のカバー写真]
野沢菜漬けの材料となる野沢菜(お菜)を自分で収穫して持ち帰る「お菜とりツアー」が人気です。地元では野沢菜に親しみをこめて「お菜」 とも呼んでいます。
*コラムはしばらくの間お休みさせていただきます。