ぶらり旅♪野沢温泉外湯めぐり【1】

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温もりの恋しい季節。身も心も温めてくれるものといえば、・・・温泉ですよね! 信州は言わずと知れた温泉天国♪ そして、昨日11月26日は「いいふろの日」でした。今回は、身体の芯からぽっかぽか、そぞろ歩きも楽しい「野沢温泉 外湯めぐり」をご案内します。
県北部、新潟県との県境に位置する「野沢温泉村」は、その名のとおり、名湯あふるる「いで湯の里」。30もの源泉から自然湧出した「100%源泉かけながし湯」を楽しめる、本物の温泉を愛し守り続けている村なのです。いざ、本物に出会う旅に出発! ついでにお肌もつるつるになると嬉しいなぁ・・・。


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そぞろ歩きで温泉街をまるごと体験
長野市から1時間ほど、上信越道の豊田飯山インターチェンジを降り、春には菜の花街道としても有名なフラワーロード(飯山市)を千曲川に沿ってしばらく進み、野沢温泉村へ。

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漬物になる野沢菜が、こんなに山積み!

漬物用の野沢菜の束にも出会い、少し山道になってきたなと思いながら野沢温泉街へ入った途端、雰囲気は一変! 曲がりくねった細い坂道とその両側に並ぶおみやげ店、そして湯宿街が現れます。
訪れるのは専らスキーシーズンのみだった編集部員は、晩秋の夕暮れ時、さっそく大湯から麻釜(おがま)周辺までぶらり散策してみました。初めて歩く道でしたが、おみやげ屋さんの店頭を照らす優しい光や街を流れる水路に、故郷に帰ってきた時のほっとするような感覚に。

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足湯と温泉卵でひと休み
坂を上ると、現れたのは「ミニ温泉広場 湯らり」です。山あいの細い路地から見える夕焼け空と山々の眺望にも心を奪われ、しばし、ぼんやり。そして、片手には、ちゃっかり温泉卵。絶妙なオレンジ色(夕日とおんなじ♪)の黄身に加え、なぜか味が濃いんです!「温泉街の中心からうまいと叫ぶ」ですっ(古)(*≧m≦*)

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この広場は見晴らしの良い高台にあり、足裏を刺激する歩行浴や足湯で温まりながら景色も楽しめます。

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先日降った雪が畑にも、あちらの山にも

麻釜は「村の台所」
さらに進むと、漂う湯けむり・・・。もうもうと立ちこめる蒸気が目の前に広がります。

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真っ白な靄の中、毎分500リットルもの湧出量を誇る「麻釜熱湯湧泉」に到着。野沢温泉に30もある源泉の一つで、天然記念物でもあります。昔、この高温湯を利用して麻を茹でて皮をはぎ、繊維を取っていたので「麻釜」と呼ばれたとか。泉質は弱アルカリ硫黄泉で、この熱い温泉に野沢菜を浸けて茹でるめずらしい風景が、村の秋の風物詩。こうするとアクが抜けておいしくなると言われています。

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温度差のある釜で野菜を茹でる地元の皆さん

「村の台所」として日常的に野菜や温泉卵も茹でるなど、地元の人々に今なお愛されている場所です。ただ、90度とかなりの高温のため、観光客は立ち入り禁止。地元の方でもフルフェイスのヘルメットやゴム手袋など完全防備の方がいたほどです。この日はほうれん草を茹でている方がいました。カゴいっぱいのほうれん草をまず5分程茹でて、隣の水場で洗いしぼり、再度大釜へ。「あく抜きして2度茹でると甘くなる」という地元の方の言葉。食べてみれば納得のおいしさです。

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【外湯めぐり1】
野沢温泉のシンボル「大湯」

あぁっと、食べてばかりでいけないいけないっ。今回は「本物の温泉」のご紹介でしたよね。ここ野沢温泉には13か所もの外湯が点在しているのです。
まず、最初に向かったのは、「大湯」です。

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温泉街の中心にあり、野沢温泉のシンボル的な浴場で、とても立派な木造湯屋建築です。木造りの湯船は「あつ湯」と「ぬる湯」の2つあります。

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湯気の差でわかる「あつ湯」(奥)と「ぬる湯」(手前)

「あつ湯」のほうはとにかく熱いです。「熱湯注意」と書いてあるほどで、湯温は66度ほどにもなるとか。地元の方に教えて頂きながら、水を思い切り出し恐る恐るお湯に触れると、指先がちりちりして手首まで入れることができないほど・・・。こちらは断念しました。「ぬる湯」はちょうどよいお湯でのんびりできました(それも地元の方が先に入って、温度を調節してくれたのです・・・)。
無色透明で細かい白い湯の花が浮いており、かすかに香る独特の硫化水素臭も温泉好きにはたまりません。

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20131127nozawa14.jpg「大湯」
源泉:大湯
泉質:単純硫黄泉(低張性アルカリ性高温泉)


【外湯めぐり2】
素朴な風情に寛ぐ「麻釜の湯」

続いて、先ほどの「麻釜(おがま)」を源泉とし、そのふもと麻釜(あさがま)通りにある「麻釜(あさがま)の湯」へ。共同浴場らしい生活感あふれる外湯の一つです。

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ご近所の方に「どうして『おがま』、『あさがま』と読み方が違うんですか?」と尋ねたところ、「昔っからそう呼ばれてるから、分からない」とのこと。些細なことは気にしない〜、気にしない〜、ですね♪ さて、石造りの室内のお湯はというと、さすが源泉に近いだけあって鮮度抜群! そして熱い・・・です。うっすらと黄色みがかった透明で、先ほど食べた温泉卵を思い出す香りでした。

「麻釜の湯」
源泉:麻釜(「大釜」「茹釜」「円釜」「竹伸釜」「下釜」の各源泉の総称)のうちの下釜
泉質:単純硫黄泉(弱アルカリ性硫黄泉)

地元の方に「温泉(の効能)が強いから一度に幾つも入ってはダメ」と教えていただいたので、ここでひとまず一日目の外湯めぐりは終了とします。湯あたりをなめてはいけませんよ。

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どこか懐かしい風景に出会えます

湯宿にて、地元づくしのお料理(野沢菜はもちろん、信州牛に信州サーモン、芋なます、胡桃豆腐、木島米こしひかりなど)とお酒(飯山の銘酒『水尾』)、ここでも本物の味を堪能しちゃいました☆ 極楽極楽・・・

「野沢温泉外湯めぐり」は次週へ続きます。「熊の手洗湯」というユニークな名前の外湯も登場しますよ! お楽しみに。

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◇関連リンク
野沢温泉観光協会
 温泉街のマップや13の外湯の紹介もあります。

◇あわせて読みたい
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