新信州暦 冷え込みが柿の実を熟させるころ

daikon.jpg昨日は夜明けとともに天気は回復し、今日もまたよい秋晴れとなりましたけれど、先週末の長野県は雲が厚く、どんよりしたお天気でした。この季節空が晴れていないとかなり寒く感じるのですが、しかし各地の直売所やJA祭には農産物も人もたくさん集まってきており、大いに賑わいをみせました。シナノゴールドや秋映などのリンゴとともに、大根や白菜、きのこといったお鍋の季節にもってこいの野菜たちがそろっています。色とりどりの直売所にはいるだけで楽しくなってしまいます。

seika01.jpg中信エリアの松本地方では田んぼ作業も終盤を迎えています。今は、脱穀した稲わらを田んぼに撒いて、来年の稲の肥料にする作業と秋の田起こし作業が盛んです。稲の刈り跡を乾かして、れんげ草をまいたりする場合もあります。近くにある松本地方公設卸売市場恒例の「市場まつり」も行われ、来場を促す花火が打ち上げられ、場内のイベントを案内するスピーカーからのアナウンスが聞こえていました。深まる秋につれ、各地で収穫祭・感謝祭が行われますが、「来年も豊かな恵みがいただけますように」と感謝と祈りの気持ちでいっぱいになります。白馬山麓の小谷村(おたりむら)では新そば祭りが佳境を迎えています。11月15日まで続くおたり新そば祭りの情報はここに。karin.jpg諏訪市恒例のかりん祭りが諏訪湖の間欠泉センター前広場で24日に開かれました。最近ではかりんのことは「マルメロ」という名で知られています。諏訪湖畔に植えられたカリン並木から収穫された約600個のマルメロが無料で配布されました。今年は日照不足などで収穫量が少なかったようです。

obuse_soft.jpgまた、北信エリアの、弘法大師がやってきて3つの栗の実を植えたとも、室町時代に丹波地方の豪族が移住してきて持参した栗の苗木を植えたともいわれ、今では「栗の里」として名高い上高井郡小布施町では、この季節県外ナンバーの車が多く見られ大変混みあいます。行き交う人行き交う人がみな、栗おこわや栗のスイーツ、ジャムなどを両手いっぱいに抱えて嬉しそうにしているのが秋の深まったこの街の特徴です。

PA150183.JPG南信エリアのお知らせとして先週お知らせした長野県と静岡県の県境で開催される「峠の国盗り綱引き合戦」ですが、11勝11敗で迎えた23回目の今回は、このところ3連敗中だった信州軍が奮起した結果の僅差の勝利で幕を閉じました。この結果を受けて領土も信州側が遠州側に1メートル広げ、長野県は太平洋に少しですが近づきました。闘いの経緯は南信州ナビの南信州日記に信州軍勝利!「峠の国盗り綱引き合戦」として掲載されています。

onaarai.jpgさて、今週末はもう十一月。そして冬を直前にした北信濃の名物といえば「野沢菜」のお菜洗い風景ですね。北から風が吹いて、霜がおり、水の温度が手を切るように冷たくなる頃、信州では各地で野沢菜洗いをする光景が見られます。漬けるのはお菜が2回か3回霜にあって、葉の色が紫がかった頃が柔らかくておいしいそうです。みずみずしい歯ごたえと絶妙な塩味の「野沢菜漬け」。当ブログマガジンでも近いうちに紹介する予定です!

top_091028_small.jpg*巻頭のカバー写真を入れ替えました。先週土曜日、栗の栽培、栗菓子、栗の料理、栗の木レンガ、栗染めの反物や栗をモチーフにしたデザインなどで知られるようになった小布施町へ出掛けました。お昼時だったので、小布施の竹風堂(ちくふうどう)の栗おこわを買ってベンチで食べました。栗おこわの栗は、新栗です。甘い栗がもちもちのもち米とよく合っていて、秋の味覚を存分に楽しみました。小布施の道ばたでは、栗の詰め放題も行っていました。


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mountainsunrise.jpg長野市の場合、このところ日の出の時間が午前6時を過ぎています。そして午後5時になる前には太陽は沈んでしまいます。秋の日はつるべ落としといいますが、冬が近づいていることを実感させます。里山の紅葉は日々濃くなっていくようです。信州は気温の低下が早くきついために、暖かいところにくらべて紅葉がひときわきれいになります。枝にぶら下がったままの柿の実も熟しています。この季節秋の高原を散策する観光客も増えているようです。しかし山村に暮らす人たちには紅葉をめでる余裕はそれほどなく、スキー場の準備もはじまって、迫ってきた冬の準備に余念がありません。

13days_moon.jpg30日は旧暦九月十三日。いわゆる「十三夜の月」「後月宴(のちのつきみ)」といわれ、ほとんど満月に近いもののまだ満月に至らない月を見る風習が日本には残っています。ひと月前の旧暦8月の十五夜にはイモを煮て食べ、この九月の十三夜には「豆」「栗」を食べるといわれます。中秋の名月と、十三夜の月の両方を同じ場所で眺めるのがよいとする考え方もあるようですが、あなたはどこで前回の満月を見ていましたか?

halloween.jpg31日はハロウィンの日。アメリカなどではこの日の夜、カボチャをくりぬいてランタンを作り、魔女やお化けに変装した子供達が家々回っては、お菓子などをもらう習わしがあります。日本でもカボチャのランタンをよく目にするようになりました。

november_a.gif日曜日は11月1日。もう11月ですよ。ウィキペディアにはこの月の異名として「かぐらづき(神楽月)、かみきづき(神帰月)、けんしげつ(建子月)、こげつ(辜月)、しもつき(霜月)、しもふりづき(霜降月)、しもみづき(霜見月)、てんしょうげつ(天正月)、ゆきまちづき(雪待月)、ようふく(陽復)、りゅうせんげつ(竜潜月)」などが記されています。同じ北半球のアメリカ大陸先住民は、「霜のおりる月」「落ち葉で川の水が黒くなる月」「冷たい月」「木々の葉の落ちる月」などと呼んでいました。いずれにしても、寒さが深まり、夜が早くて朝の遅い11月。文化の日の3日が満月。この日は市民祭松本まつりの日でもあります。松本市の中心市街地を歩行者天国にして、姉妹都市・親善都市ミスパレード、武者行列、フリーマーケット、ストリートライブ、ダンス・デモンストレーションなど多数のイベントが開催されて、一日中盛りあがります。

         リンゴのちょっと便利な使い方
applefresh.jpgジャガイモの袋の中にリンゴを1つ入れておくと、ポテトの発芽を抑えることができます。またブラウンシュガーや、しっとりしたクッキーなど、適度な湿気が必要で、乾ききっては困るものとリンゴを一緒にしておくことで、乾燥を防ぐことができます。

indexarrow.gif 長野県の秋の特徴 長野地方気象台のウェブサイトより

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