お酒のアテとしてド定番の枝豆。今が旬の枝付きも出回っていますが、自分で枝から莢(さや)を外すのは、手がチクチクするし面倒に感じてしまうこともあります。
そんな時、すでに莢だけになっているものは便利なんですよね。ということで、枝豆の莢外しから袋詰めまでが機械で行われているという現場を訪れました。
JAながの西山地区にある倉庫には、朝早くから山ほどの枝豆を積んだ軽トラがやってきます。生産者たちが今朝採ったばかりのとびきり新鮮な枝豆だそうです。品種は、「月夜音」「初だるま」「湯あがり娘」「恋姫」「ゆかた娘」の5品種です。
長野市西部の西山地区(長野市七二会、中条、信州新町、小川村)は、良質な大豆として知られる「西山大豆」の産地。ご存知のとおり、枝豆も大豆も同じ豆ですから、その土壌は枝豆にも適しており、また、枝豆づくりは遊休農地の活用にもなっているのだそうです。
鮮度が命の枝豆、早速作業に取り掛かっていきます。
元気よくエンジンを吹かせたのは、枝から莢を取る脱莢機(だっきょき)。導入して10年経っているそうで、だいぶ年季が入っていますが...。
機械に通すために、枝の向きをそろえて機械の中に滑り込ませていきます。
機械を通過した枝豆は、莢と枝に分かれ、軽い葉っぱも風で勢いよく飛ばされて、それぞれに出てきました。機械の中ではローラーが回っていて、枝から莢を上手く取っていくんですね。出てきた枝には莢がほとんど付いていません。
それを今度は、洗浄して、脱水。その後は莢をベルトに乗せて流します。
豆をひっくり返しながら虫食いや不良などを複数人で目視して取り除き、最後は袋詰めへ。
新鮮な状態を届けるために、すべての工程をその日のうちに終わらせるよう、この時期はもう朝から晩まで大忙し。作業は9月上旬まで続くことになるそうです。(すし☆すぶた)