のびのび育った鶏肉 信大農学部で研究のお裾分け

信州大学農学部の竹田謙一准教授

販売している鶏肉を納めた冷凍庫の前に立つ信州大学農学部の竹田謙一准教授

アニマルウェルフェアに配慮して飼育した鶏肉の販売が、信州大学農学部(上伊那郡南箕輪村)の直売所で始まっています。
同学部の竹田謙一准教授が日本の実情にあった飼育法を探る目的で始めた飼育の成果で、3月の初回に続き、6月4日から第2回の販売が始まりました。
今回は3月中旬から4月下旬まで育てた319羽分、420kg。
コストを抑えるため1パック2kg入りの業務用サイズで冷凍での販売となっていますが、初回は1カ月ほどで完売するなど好評でした。
第2回も初日から「柔らかくておいしかった」と前回初体験した直売所の常連が購入していく姿が見られました。

鶏たちがのびのび過ごせる鶏舎に

信州大学農学部の鶏舎

学内の鶏舎。日本の実態に合わせたアニマルウェルフェアを探る目的で昨年から飼育を始めた

竹田准教授によるとアニマルウェルフェアとは、「家畜目線で少しでもストレスを軽減した飼養管理」のこと。家畜としての利用を否定している考えではありません。しかも、段階があり、「すべての基準を満たさなければ市場に出せないわけではない」とのこと。
今回売り出した鶏肉は、昨年夏、学内に完成したナカマチック養鶏研究棟(株式会社中嶋製作所寄贈)で、飼育密度を日本で一般的な15、16羽(1㎡当たり、以下同)より少ない11羽に抑えるとともに、睡眠時間を与えるため、1日に5時間ほどは鶏舎内を真っ暗にする時間を確保して育てています。
その上で、国内の飼養管理指針を参考にアニマルウェルフェアの水準を星マーク表示してみました。初回は「満点」の三つにしましたが、今回は二つにとどめました。
「衛生面から、鶏たちが過ごす床をプラスチック製のメッシュ床にして下にふんが落ちるようにしてみました。その結果、鶏たちが好む砂浴び行動がしにくくなってしまったので」など環境の変化を考えたためです。

信州大学の直売所で限定販売。次回は8月

気になる味をはじめとした品質はどうなんでしょう。
竹田准教授は「従来の飼育法で育てた鶏肉との比較をしたわけではないので...」と慎重ですが、試食した学生たちからは好評を受けています。与えている餌自体は一般的な飼料なので、ストレスを抑えた飼育法の成果なのかもしれません。何より鶏たちがのびのびと育てられたと思えば、いただく側の気持ちも軽くなるものでしょう。
次回の販売は8月下旬を予定しています。

信州大学農学部で

6月4日から始めた第2回の販売ではアニマルウェルフェアの基準を示す星印は二つにした

信州大学農学部直売所でのアニマルウェルフェア飼育鶏肉の価格はいずれも1袋2kg入り、税込みで、むね肉1500円、もも肉2000円、手羽元1300円。
詳細は信州大学農学部のウェブサイトをご覧ください。(昭和人Ⅱ)

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昭和人Ⅱ

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