地方に行っての食事、地元で気軽に友人・知人を招待したいお店ってどんなお店でしょう。先日、子どもの頃から通う名店に久しぶりに家族で足を運びました。かつては品質・鮮度・味を落とせないと仕入れの都合から掻き入れ時さえ休みにしていたお店です。おじいちゃんおばあちゃんが一緒に働いていた時は、食事には手作りの漬物がつきました。そう、手塩にかけて漬け込んだおばあちゃんの漬物です。先日は、たまたま切らしてしまっただけかも知れませんが、どこででも買える市販の鮮やかな色をした漬物が出てきてガッカリしてしまった次第です。食事(舞台)は主役だけではありません、名脇役がいてこそ光るというものです。せっかくの舞台、燻し銀のような名脇役が居れば、主役を更に上のステージに押し上げてくれることでしょう。
お財布事情や営業時間・アクセス等の都合はありますが、お客さんはその時々の予算をやりくりして、一番食べたいものを食べに行けるお店を目指します。昔から変らないことも良いことではありますが、「また行ってみたい」と思うのは何かの期待をしているからであり、驚き・発見(昔を思い出したい・懐かしみたいを含む)があったからです。
JA大北には、昔からの製法で地元のお母さん達も一緒になって手作りしたうんまい漬物があります(「うんまい」はおいしいの方言)。この漬物が待ち時間の話題や「また行ってみたい」の一助になればと、この記事を書きました。クセになるようなおいしさに製法を真似て、私ヤマグチも作ってしまったくらいです。これがまた友人にも大好評で・・・。地の物をメインに扱っているお店の中には、お世辞にもキレイとはいえないお店もありますが、体にもやさしくて、本当にうんまいものはそんなところにあるのではないのかな? と思い始めたヤマグチであります。
いろいろなお店がありますが、長野県内の有名温泉地・上山田の小さな某有名店では、満員でも「お兄ちゃん席空いているよ」の声がお客さんからかかり、相席させていただきました。地の物が食べられるだけでなく、人情味もあったりします。きっと、お店の雰囲気がそんな人たちを引き寄せるのでしょうね。チェーン店は味やサービスが安定しており、気軽に入れますが、旅先・出張先などでも、個人営業の小さなお店で新しい発見と驚きを経験されてはいかがでしょうか? 流通になかなか乗らない地の食材等、大手がマネできないことが、個人店にはあります。極端な例ですが、500円で地のものを中心に9品(皿)も出てくるなんて驚きでしょう?(ヤマグチ)
※小さなお店に余計な負担をかけないようにという配慮から、具体的な店名は掲載いたしません。ご理解ください。
写真左:「ピリ辛小谷漬」は青唐辛子の辛味がピリッと効いているので、辛いもの好きの方にもオススメです。
写真右:「山うど木の葉漬」は香気・苦味ともにウドの良い部分がしっかり残っており、ウド好きにはたまりません。
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