標高840メートル、浅間山の広大な裾野に位置するそのカフェからは、佐久平が一望でき、遠くには八ヶ岳や蓼科山などを眺めることができます。カフェの名前は「ル・パステ」。フランス語で茶漉しという意味です。
ル・パステは、手作りのお菓子と紅茶が自慢のスイーツカフェ。東京から北佐久郡御代田町に移住して来た3人の女性が、2009年5月に開業しました。焼き菓子担当の店主さん、パティシエでケーキ担当の従妹さん、接客担当の叔母さんが、ル・パステを切り盛りしています。
白壁と黒い柱のコントラストが美しい洋館の建物に入ると、店内には陶器、ガラス小物、アクセサリー、ドライフラワーなど、作家さんによる雑貨の展示スペースが多く設けられています。南向きの窓からは、すぐ目の前にある高原野菜畑越しに田園風景が見渡せて、季節を感じることができます。
スイーツカフェということで、店内にはたくさんの手作りの焼き菓子とケーキが並びます。シュー・ア・ラ・クレームなどは、注文してから作られ、出来立てをいただくことができます。また、季節によって地元産のベーリーやプルーンなど旬の果物を使ったタルトなどもあります。予約をすると、バースデーケーキも注文できます。焼き菓子は、贈り物にも最適で、ホームページでも注文できます。
紅茶アドバイザーがセレクトした、スイーツと相性の良い紅茶がそろうのも、ル・パステの魅力。ストレートティーがおいしい紅茶やハーブティーなど、紅茶メニューが豊富です。ハーブティーはストレートで味わうだけではなく、紅茶とブレンドして飲みやすいタイプもあります。
ランチは、キッシュプレートとオープンサンドプレートの2種類。どちらも、サラダとスープに、紅茶かコーヒーがセットになっています。
「できるだけ地元の果物や野菜を使うようにしています」と話す店主さんは、カフェの前の畑の一角で自ら野菜やハーブ作りをしています。忙しくても自然に囲まれて体を動かす毎日は、健康的だと感じているそうです。
信州に移住して「人口密度が東京とは違い、人と人の距離感がちょうど良い」と話す店主さん。カフェを訪れる人やＳＮＳを通じて知り合った人などで友人も増えました。月に1回くらいのペースで、チェロリスト・蒼井大地さんが演奏する「カフェでチェロ」の催しもあります。
極上のスイーツとお茶で、季節を感じながらゆっくりとくつろぐことができるカフェ、それがル・パステなのです。
プリン作りの名人
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