時の流れを楽しむためのカフェとギャラリー：小諸市

信州のおいしい素材を使ったメニューと、居心地の良い空間を提供してくれるマウンテン・カントリー信州ならではのカフェを、シリーズで紹介しています。どこからであれ長野県を訪れた際は、足を運んでみてください。そこにはきっと、おいしい出会いがあります――

浅間山山麓の森のなかにたたずむカフェ
浅間山の山麓を走る浅間サンラインで気になる小さな看板を見つけ、矢印を頼りに森の中に入ると、矢印の先にそのカフェはありました。カフェの名は Salon de Vert （サロン・ド・ヴェール）。ギャラリーも併設するカフェは、オープンしてから５年目のシーズンに入ります。

梅雨の晴れ間が特にオススメ
サロン・ド・ヴェールの自然あふれ、緑あふれる庭には、そこかしこに可憐な花が咲き、立ち枯れの木に啄木鳥が巣を作ってそこに雛（ひな）がいたり、ガーデンテーブルの上で猫がのんびりとくつろいであなたを見ていたりと、散策を楽しむ環境がそろっています。

「梅雨の晴れ間が一番良い」と話す店主さんに招かれて店内に入ると、どこからともなくシャンソンが流れ、ギャラリーでは写真展が開かれていました。写真展は、オープン当初の３人展からスタート。"私はここにいます5th"と題する企画写真展には、世界的に著名な写真家の作品も展示されています。

「難しくてよくわからないと困った様子のお客さんが多いんですよ」と笑う店主さん。７月は"Ｘからの手紙"と題する企画展が予定されています。

ゆったりと時が流れて
サロン・ド・ヴェールのドリンクメニューは、珈琲、抹茶、紅茶など。フードメニューは、ハヤシライス、カレーライス、ナンピザ。この日のスイーツは、フォンダンショコラでした。ゆったりと時が流れるようなカフェの雰囲気からか、腰を据えて長居されるお客さんも多いのだとか。

みんなが集うことが楽しい
サロン・ド・ヴェールでは、シャンソン教室、墨戯塾（書や水墨画教室）、写真教室、コーラスの会などを定期的に開いています。最近はフランス文学や旅の話を楽しむ専門家を招いた囲む会を開き、８月にはボサノバのコンサートも開く予定だとか。こうしたイベントは店主さんが企画するのではく、周りから持ちかけられることが多いそうです。「みんなが集うことが楽しいみたい」と笑う店主さんの人柄が、そうさせているのかもしれません。

浅間山　山麓　サロン・ド・ヴェール

Salon de Vert（サロン・ド・ヴェール）

長野県小諸市八幡２２１４−３２
ＴＥＬ　０８０−１０８０−９３１７
営業時間　１１：００〜１８：００
定休日　　火曜・水曜
休業期間　冬期（１１月中旬〜４月２９日）
インターネット　サロン・ド・ヴェール　ウェブサイト