千葉県から長野県東筑摩郡山形村に移住したご家族が、古民家を改修してカフェを始めました。名前は、Slow Cafe MAHALO(スローカフェ マハロ)。マハロとは、ハワイの言葉で、「ありがとう」という意味です。
ちょこんとのった煙突が目印
築60年の古民家がすてきな空間に
マハロは、山形村のそば集落として有名な唐沢地区にあります。案内板を頼りに脇道を入ると、特徴あるかわいらしい煙突が見えます。入り口のプレートには、「Slow Cafe MAHALO」のほかにも「からだの寺子屋 うんどう塾 まはろ」などの文字が。オーナーご夫婦が曜日によって料理教室を開いたり、施術をしたり、カフェとして営業したりと様々な顔があるのです。カフェの営業は木曜日から土曜日までです。
オーナーご家族が信州に移住したのは2012年4月。ご主人が大学生時代に松本市で暮らしたこともあって、東日本大震災をきっかけに千葉県から山形村に移り住むことになりました。築60年の古民家を5カ月かけて改修し、マハロとしてオープン。店内で一番存在感のあるのは、レンガづくりのペチカ・ストーブで、外から見えた煙突はこのストーブのもの。きっと、冬には薪の燃える熱がレンガを伝い、じんわりと室内を温めてくれるのでしょう。
心と体が休まり、エネルギーが満ちる
作り手の思いが伝わるカフェメニュー
マハロの代表メニューは、ランチプレート。フード・コーディネーターの資格を持つ奥様が、近隣の農家とのつながりで仕入れたお米、雑穀、野菜を使い、調味料もできるだけ自家製のものを使用するなど、体に良い、素材本来の味が楽しめる手づくり料理が並びます。その日のプレートに並ぶ料理は、店内のボートでお知らせしています。
パンやスイーツも自家製酵母を使った手づくりです。フェア・トレードで入手した生豆を自家焙煎した珈琲もあり、オーガニックとスローライフなカフェタイムを堪能できます。
つながりに感謝して。「マハロ=ありがとう」
信州暮らしの感想を聞くと、「冬がこんなに厳しいとは思いませんでした。近所の方に、『ここは北欧だと思った方がよい』と教えられて、北欧マハロというイベントを考えました」とご主人は笑います。2015年6月は、4〜6日、11〜13日と南欧マハロのイベント(特別メニューやライブ、ワークショップなど)も計画しているそうで、厳しい自然も前向きに楽しんでいるようです。奥様は「野菜も果物も、とにかく美味しくて驚きます」と話します。農家の顔が見える食材を、お客様に美味しく楽しんでもらうことを心がけているそうです。
地域の方たちから応援されるかたわら、マハロを通じて地域の方を応援したりと「とにかく、つながりに感謝しています」と話すオーナーご夫妻。これからも「マハロ=ありがとう」という名前が、カフェをつながりの場所にしてくれることでしょう。
- 長野県東筑摩郡山形村7235
- TEL&FAX 0263-87-1088
- カフェ営業時間 木曜・金曜・土曜 11:30〜17:00
- カフェ定休日 日曜〜水曜