片桐さんの農事録
[片桐さんの農事録]

みなみ信州発☆羊と暮らすゆきさんの農事録 第52回

ゆきさん農事録

 

こんにちは!
花冷えと言うには少々ビックリするくらいの寒の戻りで始まった平成最後の一ヶ月。新元号が「令和」と発表されたことで、当時は子供過ぎて記憶に無い「昭和→平成」の逸話を知ったりなんかして、西暦とは別に年号がある日本の歴史を素敵だなぁと思ったりしている私ですが、皆様いかがお過ごしですか?

 

南信州でも桜隠しの春雪に

トップの写真は、1年目の農事録にも登場した「麻績の舞台桜」です^^
飯田は樹齢数百年の一本桜が有名で、あちこちからバスが来ているのを見ていたので、いつもは混雑する週末を避けるのですが、今年は雨予報を警戒し土曜日に桜見物にでかけたら、初めて舞台に明かりが灯っていて、あまりに綺麗だったので二度目のトップです^▽^
日本人の桜好きは半ば刷り込み現象かとも思うのですが(笑) ライトアップされた場所だけで無く、桜の花が夜陰に紛れて風に揺れる様は、本当に幻想的ですね。我が家でも一本桜巡りは恒例行事なので、ローカル新聞に開花情報が出始めると「行かねば!」という気持ちになります(笑)

ゆきさん農事録

 

一方、4月10日にまさかの積雪! 特に今シーズンは日付をまたいで残る雪など降らなかったので、それがよりによって桜が満開の4月に・・・! と、重い雪で枝の折れてしまった市内の桜のニュースを見ながら残念な気持ちでいっぱいですが、我が家の山桜はある意味で滅多に見られない姿を見せてくれました^^*(とは言え追記すると、12日も朝から雪が舞い、春の花たちには過酷なお天気具合です;;)

旧暦の3月、季節外れに降る雪を俳句の季語では「桜隠し」と詠むのだとか。以前の「木守柿」もそうでしたが、日本語は日本の豊かな四季を美しく表現するものが多くて、普段の生活ではなかなか口にする機会は少なそうですが、英語の苦手な私は、せめて日本語くらい綺麗に使いこなせたらいいなぁと思ってしまいます^^*

ゆきさん農事録

 

 

印伝のお財布を使い続けています

ゆきさん農事録

 

そう言えばこの雪の降る前、4月8日に家族で山梨の印傳屋本店へ買い物に行ってきました^^ 道中殆どの場所で桜が見頃で、毎年この時期は何かと別の用事があり地元の桜しか見たことが無かったので、なんとなく贅沢で得した気分になりました♪
数年ごとに本店でお財布や定期入れなど小物を新しくするのですが、前回は自宅のリフォーム前なので5年前と言う事になります。印伝は鹿の革の製品なので、使い込めば込むほど柔らかくなり使い勝手が良いのですが、漆で描かれた模様が徐々に剥がれ落ちてしまうのが難点です>v<; でも、先月の京都旅行中も「お財布、印伝の雪割草ですね」って声を掛けて貰って店員さんと話が弾んだのですが(私も、ブドウ園のお手伝い中、お客さんのお財布が印伝だと必ず声を掛けてしまいます/笑)、印伝って、そう言う部分も魅力的なので、やっぱり今後も愛用しそうです^w^

 

牛乳がこぼれちゃった事件

ゆきさん農事録

 

・・・お察しの通り、今月はあんまり仕事の話がありません(笑)
消費税の支払い、もしかしたら払いすぎていたのかも! とか一縷の望み(笑)をかけて閑散とした税務署に話を聞きに行ったのですが、結局過払いなんてこともなく「あ~ぁ」となったり、おチビの角焼きをしたり、ミドルサイズ牛もーが破壊活動を行った場所を修繕したり、お母さん牛もーの妊娠鑑定を獣医さんにしてもらって今後の予定を立てたりと、細々としたことはいつも通りですが、・・・強いて言うなら、牛乳がこぼれちゃった位でしょうか・・・。

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見た感じ、大事件ですね>v<;
以前一度だけ、ポンプのバルブが緩んでいて圧がかかった拍子に外れて大惨事! の状態に30分ほど気付かず、それこそ処理室中が牛乳でえらい騒ぎ><; というのを経験してから、搾乳開始から何度か途中で確認をするようになったのですが、この日は輸送ゴムパイプのカーブ部分に亀裂が入り、ポンプが起動する度に牛乳が吹き出していてこんな事態になっていました。幸い、乳量的にはたいした被害ではなかったのですが、定期的に部品を交換していてもこういう事が起こるので、慣れ親しんだ仕事でも気は抜けませんね。

 

そして、カラスの襲撃が!!

あともう一つ。
外部からの侵入を許していると言う衛生面的には全然笑えないんですけど、凄く可笑しかったことが一つ。
我が家の牛舎には常に猫が居るので、基本的に鳥は入ってこないのですが、巣作りシーズンのカラスだけは例外なんです。何年も前から巣材を探すついでに牛もーの濃厚飼料を漁ったり、猫の餌・カリカリをぶちあけて食べたり!
今年最も許せなかったのが、ティッシュケースを破って辺り一面散らかしたあげく、箱にしまってあったのにパウチの柔らかい餌を5個くらい全部、運び出されて食べられていたことです・・・! カラスのクチバシって、パウチの袋を破けるんだ!? とそれも衝撃でしたが、めちゃんこ頭にきたので(笑)翌日にはケースに入れて更に鳥が嫌がるらしい目をかいて置いたんですね。なのに、ですよ!

ゆきさん農事録

 

見て下さい、この目の部分をピンポイントで攻撃してあるのを!
ちなみに、猫餌は無事でしたが、この日もティッシュケースは無残な姿に・・・。実は、まだメリーズが生きている頃衝撃的な現場を目撃し、写真を撮ったことがあるのですが、カラスが羊の背中に止まって、反動を付けて背中部分の毛を毟って巣材に持って行っていたのです。恐るべし、カラス。許すまじ、カラス。『トリノトリビア』を読んで知識は増えても、親近感を抱くどころか小憎らしいの一択です。今年の襲撃は2日間だけでしたが、戦いは来年も続きそう>皿<;

 

平成最後の春を楽しみましょう^▽^b

ゆきさん農事録

 

さて、おこぎの写真も二度目ですね。
雪の残る中、おこぎが好きな友人のために採っていたら、うりちゃんがずっとお付き合いしてくれました^w^ どことなく、春になりきれない不思議なお天気は続くけれど、そろそろ直売所に並ぶ山菜も種類が増えてくる頃ですね。GWがお休みの方も、私の様に基本的にはお仕事の方も、食べるものから季節を感じ取って春を楽しみましょう^▽^b

平成最後の一ヶ月! と始まった割に、マイペースに記事を書く私らしい緩い内容の締めになりました(笑) 年号が変わると言う、一生のうちにそう何度もあるわけでは無い時間を文字に残せるなんて、ちょっと楽しいなと思いつつ、来月の記事を今から考えたいと思います^^*

では、また♪

ゆきさん農事録

 

 

この記事を書いた人

片桐由貴さん

伊那谷をまっすぐ南に向かって流れる天竜川流域の牛舎で、仕事と趣味、どちらも楽しむという片桐由貴さん。大学卒業後「やっぱり牛が好き!」と、家族の営む酪農に就農して12年。80頭ほどの牛たちと、ペットの羊2匹、猫5匹と過ごす日々を綴ります。

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