片桐さんの農事録
[片桐さんの農事録]

みなみ信州発☆羊と暮らすゆきさんの農事録 第43回

ゆきさん農事録

 

こんにちは。
先日祖母の新施餓鬼があり、連日の雨模様に気が早すぎたのでは? と疑問な梅雨明け宣言以降久々の暑いお天気に恵まれました。お寺からは飯田市が一望でき、それは子供の頃からずっと変わらず見慣れた景色で、この日も雨上がりの澄んだ風景に思わず写真を撮ってしまいました。
平成30年西日本豪雨。あちこちに清水が湧き、川が流れ、蛇口をひねれば当たり前の様に豊かな水が。そんな、日本を潤す水がもたらした災害は、あまりにも衝撃でした。

 

命を守るため、自分の地域を知る行動へ

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この記事を書いている現在、まだ避難指示の出ている地域もあります。水害で亡くなった多くの方のご冥福をお祈りすると共に、一日も早い復興を願っております。
と同時に、今回各地のハザードマップが実際の被災地域と比較検証されている画像を見ました。特に倉敷市が真備町の水害予測で公表し、各家庭にも配布していたというハザードマップ通りの浸水域だったという事実に、個々の日頃の防災意識の持ち方一つで、防げた犠牲もあったかもしれないと言う事を、重く受け止めなければならないと感じました。

各市町村で、定期的にハザードマップの配布がされているかと思います。また、国土地理院のHPからも「ハザードマップ〇〇」で検索すると、各市町村が制作した種類別のハザードマップを閲覧出来るようになっています。

私の家は、周辺の家数軒だけが土砂崩れも浸水被害も無い地域にあり、避難所へ行こうとする道の方が急斜面や沢があってレッドゾーンになるので、家族と相談し、出かけているときは無理に自宅に帰ろうとせずに近場の安全な避難所へ行くと決めています。
まずは、命。非常用持ち出し袋の準備ももちろん大切ですが、まずは自分の住んでいる地域のどこが安全でどこが危険か、皆さんも自分から知る行動に出て下さいね。結果的にそれが、自分だけでなく周りの命を救うことになるかもしれません^^

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見る人みんなが驚く牛もーのワキ毛!

さて。6月末に観測史上最も早い梅雨開け宣言を聞いたときにはあまりの暑さに絶望し、長かった髪を肩口でそろえてなんとか一息ついた私ですが、皆様いかがお過ごしですか? 学生時代はショートカットだったので、次はそれくらいまで短くしちゃおうかな? と思っても居るのですが、今月はちょっと面白い「毛」の写真を・・・(笑)

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上の写真、なんだか分かります?

これ、牛もーのワキ毛なんです!!!(笑)

授精師さんや獣医さんや、見る人みんなが驚く風になびく牛もーのワキ毛!
基本的にぺたりと皮膚に張り付くような短い毛の生えているホルスタイン種の牛もー。毛が長いのは、パーマをあてている訳でもないのに綺麗にカールしたしっぽの毛くらいで、脇からこんなストレートの長い毛が生えてくるなんて、今まで見たこともありませんでした(笑)
・・・と言うか、この子もう既に8年以上生きているので、今までは気付いていなかっただけかもしれませんが、この子の他にはワキ毛の長い子は居ないし、他の人に聞いても見たことないと言うので、珍しいのかもしれませんね^^

 

牛もーたちの多様な模様^^*

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面白いと言えば、ホルスタインの白黒の模様。他の白黒模様の動物同様、白い毛の下はピンク、黒い毛の下はグレーと、皮膚の色も違うのですが、写真の牛もーの様に、皮膚はグレーなのに白い毛が生えていたり、模様が滲んで見えるみたいにズレている子がいるのです。調べてみてもその辺は特に説明も無いので、個体差なんだろうなぁと思って居るのですが、一口に白黒のホルスタイン種と言っても色々あるんですね^^*

ただこの「ホルスタイン」と言うのには実は品種の定義があって、4本それぞれの脚の爪の付け根や、しっぽの先端が少しでも白くないと厳密にはホルスタインではないみたいです。我が家にも昔居たのですが、ジャージー種やブラウンスイス種など、他の乳用種と掛け合わせた際の個性が隔世遺伝で出ている子も居るので、皆さんも牧場などで見かけたら、今度はそんな所もチェックしてみると面白いかもしれません^w^

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ちなみに。例えば和牛の鼻紋による個体識別は有名ですよね。でも、ホルスタインのこの模様は個体それぞれで異なるため(一卵性の双子でも)、トレーサビリティーによる耳標管理がされる前は、公的にこの模様で個体識別をしていたんですよ^^

 

アートと牛乳で夏を満喫^▽^

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暑い暑いと言いながら、今年もお気に入りの劇団の公演を観劇しつつ、上野でエッシャー展も観てきました^///^
エッシャーは子供の頃美術の教科書で見て、印象強くて好きになった作家です。とは言え、有名で代表的な「だまし絵」しか知らなかったので、今回初めて図録を買い、帰宅後も何度も眺めてしまいました。バカリズムさんの音声解説含め、1枚の絵からだけでは感じることの出来ない世界が広がっていて、偉大な作家も、「好き! 面白い! なんでこれ自分以外に描く人が居ないんだ!?」と言う気持ちでだまし絵の世界に夢中になっていたんだと知って、なんだか妙に親近感を抱きました(笑)

さて、そんな芸術に身近にふれる機会。何度かこのブログでも書きましたが、今年も飯田市「いいだ人形劇フェスタ2018」が例年より長く8/3(金)~8/12(日)の10日間の日程で開催されます^^* 人形劇の街が生まれて40周年の今年は「世界人形劇フェスタ」が併催されるようです。

飯田市のHPより、フェスタの公式HPにリンクがありますし、参加劇団や有料公演のリストもあります。日本国内はもちろん、文化や芸術が育んだその国独自の世界の人形劇を、ぜひ飯田市で堪能してみて下さい^▽^

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最後に。今月のトップ写真、中央に写る山は風越山(ふうえつざん/かざこし山とも言います)なんですが、毎年6/1の午前11時11分に風越山を撮ろう! という写真イベントがあります。
今年のその日、まだ家族で仕事をしていた牛舎がおさまる位置でカメラを構えた一見不審人物(笑)が居たのですが、私も何度か参加したことがあったので、すぐに思い当たってうろうろしないように時間までに姿を隠したんですね。先月後半、気付いたらポストにイベントに参加したとおぼしき写真が入れられていて、不審人物に思ってじろじろ見ちゃったの悪かったかな><; と思いつつも、我が家を含めた風景をチョイスし、お裾分けしてくれた心遣いが嬉しかったです^v^*

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さぁ皆さん! 今だってもう充分に暑いけれど、牛乳が熱中症予防にも効果的なことは忘れていませんよね?(笑) 暑さに負けず牛乳飲んで、イベント目白押しの夏を満喫しましょ!

では、また♪

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この記事を書いた人

片桐由貴さん

伊那谷をまっすぐ南に向かって流れる天竜川流域の牛舎で、仕事と趣味、どちらも楽しむという片桐由貴さん。大学卒業後「やっぱり牛が好き!」と、家族の営む酪農に就農して12年。80頭ほどの牛たちと、ペットの羊2匹、猫5匹と過ごす日々を綴ります。

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