こんにちは^^
寒い毎日が続きますが、皆さんいかがお過ごしですか?
今月の1枚目は牛舎を入れた風景写真から。
我が家の辺りは市内でも雪の少ない地域で、雪かきが必要なほど積もる事は滅多にありません。最終的に雨になって溶けてしまうか、日中のお天気で溶けてしまうか。なので、普段通勤のない私は、去年の大雪が雪道運転デビューだったくらいです。そして、出来ればもう経験したくない恐怖でした・・・>///<;
・・・それはともかく、今回は、この牛舎の中で毎日行っている搾乳について書きますね^^*
メインのお仕事なので長くなっちゃいましたが、読んで頂けたら嬉しいです♪
酪農家が「搾る」まで
手順的には写真の番号を間違えてしまったのですが^^;
いざ搾乳!の前には沢山の準備があります。まずは、番号2の様にパイプに牛もーの首を縛ります。前回書いたように、牛もーはとにかく好奇心旺盛。特に我が家の牛もー達は、あまりおりこうさんではナイようで(笑)首を固定しておかないと直ぐにいたずらをするのです><;
次に、牛もーの足を反対側のパイプに縛り付けます。この様子を見て「いちいち面倒でしょう?」と言われることも多いのですが、絶対に蹴られる心配がないという安心感がまず第一。そしてお乳を搾る道具・ミルカーを蹴り落とされ、壊される心配もありません(実はこの機械、とってもお高いので壊されると困るのです)。その他にも我が家的にはメリットの方が多いので、見た目は悪いかもしれませんが、このスタイルでやっています^^
続いて写真の左上、まずは粗拭きと清拭きです。
糞尿やおがくずなどが付着しているので、それらを落とすと同時に、乳頭にケガをしていないかの確認、そして「お乳を出してね」という合図を込めて、の作業です。これにより、オキシトシンというお乳を分泌するためのホルモンが働くんですよ^^
その次は、先搾りです。
右上のものは正常なお乳、左下のものは乳房炎になっているお乳です。
私たち酪農家は月に3回非公開採取で、出荷するお乳がキレイかどうかのチェックを受けています。詳しいことはまた別の機会に書こうと思いますが、この乳房炎のお乳が出荷するお乳に混ざってしまうと、当然汚いお乳として評価され、規定数値よりも酷ければ罰金を払わなくてはなりません。それを防ぐ事と、早期発見で治療するためにも、欠かせない作業なのです。
ここまできたら、最後は消毒をして、前準備が終了です^^*
オキシトシンが分泌されている時間はあまり長くないので、粗拭きからミルカー装着までは出来るだけ手早く済ませなくてはならないのです(と言うわけで、写真は父に作業をして貰って、素早く撮っています^^)
一つ前につけた消毒をペーパーで拭き取った後、ミルカーはこんな感じで装着されています。
何か白い容器がありますよね? これは、クオーターと言って、先ほどの乳房炎のお乳を別搾りするためのものです。
本来乳房炎のお乳は、治療している最中は薬を使用しているので1頭分全廃棄する事になっているのですが、写真のこの子はこの一本だけが治療をしても治らなかったので、検査で薬が切れたことを確認し3本を出荷、クオーター搾乳分を廃棄しています。それぞれの乳腺が繋がっている訳ではないので、こういうことが可能なんですね^^
手間はかかりますが、キレイなお乳を出荷するためには必要なひと手間です。
搾乳が終わったら、もう一度消毒をして終了です。
搾乳直後は乳口が開いているため、直ぐに座ったりした時に細菌が入る事を防ぐのです。
機械の説明が一番最後になりましたが、これが我が家で使っているミルカーです。
レールで運べるので重さは気になりませんし、自動離脱機能がついているので、お乳が出なくなった事を感知するとミルカーが勝手に外れてくれるのです。
また、搾乳時間と乳量を表示してくれるので、その牛もーにあげるエサの量を決める目安にもなるんですよ^^*
お乳を沢山出してる子にはご飯も沢山、出してない子にはそこそこ、コレが大事なのです(笑)
皆さんにお届けするお乳は、酪農家が「搾る」というそれだけの間で、これだけの手順を踏んでいます。
これが「海外から輸入してくる飼料作りに携わっている人から、スーパーなどの店頭に並び、最終的に消費者の皆さんに届くまで」という間には、どれだけの手順と人が関わっているのだろうと思うと、農畜産物の適正価格というものを真剣に考えないといけないんだろうなぁ・・・と思いつつ、そうは言っても酪農家は基本的には個人で乳価を決められる訳ではないので、ついつい他人事のような気持ちで見てしまいます。
皆さんは、普段飲んでいる牛乳、高いと思いますか? 安いと思いますか?
さて、仕事の話はひとまずここまで^^
もう十分長いけど、ちょっとだけ、にゃんこの紹介と休日のお話にお付き合い下さい♪
見よ! この強烈猫パンチを!!
昨年11月に野良の子猫が育児放棄されているのを見つけて保護しました。
全く同じ模様で、数ヶ月経った今もとっさには見分けがつかないんですけど(笑)、女の子の方が「しまゆず」、男の子の方が「しまうり」です。最初は羊を見てビビッていましたが、今では挨拶で鼻キッスが出来るくらいに仲良しになりました^///^*
チビくてチビくて片手で持てる位のサイズだったのに、ここのところ随分たくましくなってきて、見よ! この強烈猫パンチを!! みたいな(笑)
寝るときはいつも2匹くっついて寝ているのに、遊ぶときはお互いで本気の狩りごっこもやっている様で、最近その成果が現れているのか、ネズミさんやらスズメさんやらを捕まえて見せてくれます。・・・そして食べます^^; ご飯お腹いっぱいあげてると思うのですが、やっぱり生き餌の方がいいんでしょうね・・・。
残りの大人組はまた次の機会に♪
「ハムレット」観てきました♪
酪農家はお休みが無くて大変ね、とよく言われるのですが、我が家はヘルパー制度を使って定期的にお休みを取っています^^
もちろん、他の多くの職業と違って有給休暇ではなく、お休みをお金を出して買っている、という感じなんですけどね。
先月は東京の友人宅にお邪魔して喋り倒しつつ、地元では公開しない映画を見たりとかしたのですが、今月はコレ・・・! 去年からずっと楽しみにしていたハムレットを観に行ってきました>///<*
蜷川さん×藤原さんの舞台はDVDでしか観たことがなく、ずっと観たかったので、今回タイミングが合ってチケットも取れて、生で観ることが出来て、あの人あんな風に動いて喋るんだ〜・・・と、本当に感動しました・・・!>///<。
あ、ハムレット関係なくただのミーハーな叫びになっちゃいましたね(笑)
蜷川演出のハムレット、とても素敵でした♪ 機会があれば、また観たいです。
立春を過ぎて、大分お日様が濃くなってきたように思います。
まだ寒かったり雪が降る日があるかもしれませんが、春はもうすぐ^///^
春の足音を聞きながら、明日も笑顔で行きましょう♪