片桐さんの農事録
[片桐さんの農事録]

みなみ信州発☆羊と暮らすゆきさんの農事録 第41回

ゆきさん農事録

 

こんにちは^^*
力仕事をすれば汗ばむ陽気ではありますが、眩しい新緑の間を抜けてくる風が気持ちの良い季節になりましたね♪ 毎年鳥と虫のパーティ会場と化している庭のさくらんぼも、無農薬無手入れの割には収量豊作でテンション上がり気味の私ですが、皆様いかがお過ごしですか?
溜めてしまっていたコメントのお返事もさせて頂いたので、農事録とあわせて読んで頂ければと思います^^* いつもありがとうございます!

ゆきさん農事録

 

 

生きてる! 寝てるだけ!

挨拶の後は、掲載を迷った1枚から(笑)
下の写真、心地のいい陽気にまったりしているのは牛もーも同じらしく、まるで死んでいるかの様に見事に爆睡しているショットです(笑) 正直、ホントに死んでいてもそれまでの寝姿で、人工授精師の後輩君にモザイクが必要とまで言われたので、「生きてる! 寝てるだけ!」って思って見て下さいね。・・・大丈夫、ちゃんと生きてます!(笑)

ゆきさん農事録

 

ゆきさん農事録

 

先月、もうちょっとダラダラしたい気分と農事録を書いた直後から、3頭続いたお産や牛もーの削蹄があったり、ちょっと珍しい修理をしたりと用事が立て込んで、結局五月病になっている暇もなかったのですが、疲れていると何かと注意力散漫になってしまい、危険ですね。

お世話になっている獣医さんは、治療作業中に突然立った牛もーが倒れ込んできて両足を骨折したとか、酪農ヘルパーさんは胸を蹴られて胸骨を折ったとか、今月予定よりひと月半遅れで来てくれた削蹄師さんのチームが何故遅れたかと言えば、車がひっくり返るほど横から追突されて交通事故にあったなど、身の回りで怪我が相次いでいて、余計に気を引き締めなきゃな! と思った次第です。
体重600キロオーバーの大型動物相手の仕事と言うこともありますが、日常の些細な場面でもちょっとの油断が大怪我に繋がったりします。新年度が始まってふた月、環境の変わった方も色々慣れてきた頃かと思います。私自身も慣れ親しんだ仕事、でもだからこそ、お互いに気をつけたいですね^^

 

新しいマットは快適かな?

ゆきさん農事録

 

さて、ここからはちょっと珍しい修理の話です^^
今まで牛もーの写真を何枚もアップしてきましたが、彼女らが居る牛床のゴムマットに注目したことはありませんでしたね。我が家の牛舎は50頭牛舎なのですが、その殆どのゴムマットが約40年前に作られた時に設置されたままで特に傷みもせず現役で使われています。
この牛舎の初期設計では、現在頭上を這わせているミルクのパイプラインがゴムマットの下にあり、パイプの上に鉄板を乗せて保護していたのですが、流石に40年近く経って鉄板もゴムマットも亀裂が入るなど経年劣化が起こるようになってきました。

ゆきさん農事録

 

繋留タイプの牛舎で過ごす牛もーにとって、24時間毎日立ったり座ったり眠ったりするこの足場が不安定なのは四肢や爪への影響も大きく、大変なストレスになります。ネットで検索すると、牛床素材の違いによって乳量に差が出るという実験結果も出されていました。マットのクッション性が重要な様ですが、考えてみれば人間もデスクワーク時の椅子や眠るときのベッドのフィット具合で疲れの度合いや取れ方が違いますもんね!(笑) 取り替えたばかりの新しいゴムマットは人間が踏んでも弾力を感じるので、見た目は問題なさそうな他のマットも、徐々に取り替えてあげた方がいいのかな? という気持ちにも(笑)

 

牛もーを支えてくれた木々の色々

ゆきさん農事録

 

そして、牛舎が建って40年近いと言うことは、周辺に植えられている木々も同じだけ年数が経っていると言うことで・・・。
牛舎と自宅の境のコンクリートの壁を、成長しすぎた月桂樹の根が割ってしまいそう><; と言う急務な死活問題で、子供の頃から見慣れた景色ではありましたが、業者さんにお願いして月桂樹他数本の樹齢40年クラスの木々を伐採して頂きました。とは言え、後片付けは自分たちでする事にしていたので、連日枝をせっせせっせと運んでまるで蟻んこになった気分でした(笑)
最近になって漸く片付いてきたのですが、実は今年育成牛舎の屋根の雨漏りが酷く、それを直すにあたっても同じく樹齢40年の牛舎にぴたりと隣接している銀杏の大木を伐採しなければならず、名残惜しくて写真を撮りまくっています。と、そんな感傷に浸る一方で、暑い夏も茂った葉で牛舎に日陰を作ってくれていた木が無くなる事により、今年は暑さ対策が更に必要になりそうで頭を悩ませています>v<;

ゆきさん農事録

 

祖父母が木を植えた頃は周囲に広い道路もなく、またそれほど大木にはならないと思って居たのかもしれませんが、今後何かシンボルツリーになりそうなものを植える時には、大きくなっても良い場所、万が一枝が折れたり倒れても害の無い所と、色々考えなければ寿命前に伐採しなければならず可哀想なことをしてしまうな、と学びました。
・・・とか言いつつ、勝手に生えてきた桑の木や山桜を手が回らず数本放置しているので、庭と言うか、敷地が広いのも考え物ですね><; 冒頭のさくらんぼの木も、気付いたらさくらんぼの森になってきていて、実はピンチです(笑)

 

鼻ちょん!の回数、増えました

ゆきさん農事録

 

先月微妙な距離感でトライアングルを形成していた猫たちですが、ここ数日おやつの煮干しを貰うときだけは3匹頭を寄せ合って食べるほど距離が縮まりました!^▽^
バルククーラーの上はもともとゆずのお気に入りの場所だったので、一触即発な空気も漂っていますが(笑) 以前に比べると鼻ちょん! な猫挨拶が出来る回数も多くなっているように感じます。歩み寄りの日も期待できそう・・・かな?^皿^

昨年は早く取り掛かりすぎて低温に対応出来ず枯らしてしまったオクラ。今年も5月に入っても最高最低気温の差が激しく人間も体調管理が難しいくらいでしたが、それも漸く落ち着いてきましたね^^ お店に出そろっている苗を見ると既に出遅れてる感もありますが(笑) 庭木が一段落したら今度は家庭菜園をつつきたいと思います^▽^

暫く祝日のないカレンダー通りの日々、皆さんも無理せずマイペースに毎日の生活を楽しんで下さいね! 来月は、牛乳って熱中症対策や筋肉老化を防ぐ以外にもまだまだ有効な働きがあったんだって! と言う事実をTV放送のお陰で知ったので、皆さんともぜひぜひ情報共有したいと思います^^*
では、また♪

ゆきさん農事録

 

 

この記事を書いた人

片桐由貴さん

伊那谷をまっすぐ南に向かって流れる天竜川流域の牛舎で、仕事と趣味、どちらも楽しむという片桐由貴さん。大学卒業後「やっぱり牛が好き!」と、家族の営む酪農に就農して12年。80頭ほどの牛たちと、ペットの羊2匹、猫5匹と過ごす日々を綴ります。

記事一覧へ
1527001200000

関連記事

みなみ信州発☆羊と暮らすゆきさんの農事録 第24回
片桐さんの農事録

みなみ信州発☆羊と暮らすゆきさんの農事録 第24回

みなみ信州発☆羊と暮らすゆきさんの農事録 第7回
片桐さんの農事録

みなみ信州発☆羊と暮らすゆきさんの農事録 第7回

みなみ信州発☆羊と暮らすゆきさんの農事録 第36回
片桐さんの農事録

みなみ信州発☆羊と暮らすゆきさんの農事録 第36回

みなみ信州発☆羊と暮らすゆきさんの農事録 第59回
片桐さんの農事録

みなみ信州発☆羊と暮らすゆきさんの農事録 第59回

新着記事