食を支える農業。そこには「花」も含まれることをご存知ですか?
花きの生産者は全国で約6万7千戸いると言われています。(2010農林業センサスより)
切り花の輸入増加や消費量の減少等の影響で、花きの生産者は年々減少傾向にある一方で、世代別に見てみると他の農産物に比べ、若い年齢層が多く活躍しています。
今回は、そんな若き花育農家2組の紹介です。
男前百科 SEASON3 vol.4
上伊那地域 平田泰紀・ももみさん
八重雷鳥
ポジェリータ
ブラッドパープル
八重レッド
夫婦一緒に新規就農・独立
ついにトルコギキョウを初出荷!
そんな上伊那地域で今年から本格的に農業に取り組んでいるのが、東京都出身の平田泰紀・ももみさん夫妻。農業がやりたい! と強く思っていたわけではなかった2人、スーパーで買い物をするたび「野菜は自分たちで作れるのでは?」と感じたことが、農業をやり始めたきっかけだったとか。夫婦で一緒に働けることも決め手の1つだったと話します。
就農を決意した2人は、早速群馬県にある農地で農作業を体験。「高齢の方が、木刀の素振りのように軽々と鍬を扱っている姿を見て本当に驚きました。自分たちは全くできませんでした」と当時を振り返ります。その後、2人は長野県の農業大学校で1年間の研修を実施。野菜農家を目指して勉強していましたが、ハウス内栽培で作業がしやすかったことや、野菜より力仕事が少ないことをふまえ、2人で相談して花きにシフトしました。
そんな2人にとって、今年がいよいよトルコギキョウの初出荷。「楽しいことも苦しいこともありましたが、出荷することができてとても嬉しいです。指導してくれている農家さんに感謝しています」と話してくれました。初出荷では560本の出荷を予定、今後は「効率をさらに上げて出荷本数を増やしていきたい」と意気込みを語ってくれました。
男前百科 SEASON3 vol.5
上伊那地域 関弘美さん
母心で花を育てる若き生産者
休日はアクティブにスポーツ三昧
続いての花育農家は、農業法人フロムシードに務めている関弘美さん。
東京都出身の関さんは、都内の農業高校を卒業後、飲食店で2年間勤務。元から花が好きだったことに加え、「体を動かす仕事がしたかった」と、花の生産をするフロムシードに転職を決意。現在4年目を迎えます。
「長野県を選んだのは、高校時代の農業実習先で愛着があったから」と話す関さんですが、農業のやりがいについて、「種まき・育苗・開花等、生長段階がよく分かるのでとても楽しいです」と話します。フロムシードでは現在、本格的に出荷作業がスタート。「出荷するときはいつも母心を持ちながら花を送り届けます」と笑顔で語ってくれました。休日には趣味のボルダリングやフットサル、野球などをしている関さん、こういうライフスタイルもすばらしいですね。
■問合せ
JA上伊那 営農部 園芸販売課
TEL 0265-96-8602