岩垂さんの農事録
[岩垂さんの農事録]

オレさまの安曇野 風雲 農事録 連載第6回

連載※長野県安曇野市三郷(みさと)地区で、農家家業をついでリンゴを作りはじめて5年目になる岩垂和明さん(40歳)が、幾多の押し寄せる誘惑や困難を乗り越えて時として風雲急を告げる月々の農事を綴ります。



やぁ、暑いですね。(^_^;)

summertime.jpg

7月も後半となり、
巷(ちまた)は
夏休みシーズンといったところでしょうか。

みなさん、夏休みの予定は決まりましたか?

この時期の安曇野はと言えば、
麦藁帽子にランニングと半ズボン、
虫籠と虫取り網をもった少年が
出てきてもおかしくないような、、、
そんな季節となりました。
(ホントはそんな子、いないけど。^^;)

summertime2.gif

目を細めるとほら、
道の向こうから、
そんな少年たちがこちらに歩いて、、、


summertime3.gif

ところで
そういえば、みなさんは日食見ましたか?

当日の安曇野は、あいにくの厚い雲に覆われていたのですが、そのおかげで逆に、雲を通して直接肉眼で見ることができましたよ。(きけんなので、よいこはマネをしないでくださいね。^^;)

eclipse_at_azumino.jpg
写真もこの通り

本題
さてさて、本題の農事録の話をしましょう。

5月、6月の超忙しいシーズンを無事に乗り越え、今、仕事は落ち着いています。

しばしの休息(-。-)y-゜゜゜、、、

と思いきや、これが意外と忙しい。

なぜかというと、

農家は、仕事が落ち着くこの時期に、

研修会だとかスポーツ大会だとか、懇親会だとか研修会だとか懇親会だとか研修会だとか懇親会だとか懇親会だとか・・・

(おーぃ、誰か止めてくれ〜〜〜)

ってな具合に、続々と予定が入り込んでくるんですな。(^^ゞ

そんな懇親会という名の飲み会でGetした戦利品。(^◇^)

prize_of_war.jpg

あたりまえですが飲んでばかりいるわけではありませんよ。

3周目の摘果に突入
この時期の仕事は、摘果の3周目、見直し摘果。もちろん落としすぎも良くありませんが、適正量になるまでは成長不良の果実やキズになっている果実などを、収穫直前まで徹底的に落としていきます。

tekka3.jpg
まだ多い?

また、りんごの木を1本1本チェックして、りんごの重さで垂れ下がった枝を紐で引き上げたり、支柱を立てたりなども重要な仕事。

gives_sunlight.jpg
こうやって、日当たりを確保していきます

そして、この時期
りんごも大きくなるのだけれど、草も伸びるんだよねぇ。

weed.jpg
ちょっとは手加減してほしいよ

今年のこのあたりのりんごは
ところで、今年はこの辺のりんごにとって、あまり良い年ではないかもしれません。(+_+)

以前の農事録でも書きましたが、今年はまず、霜でヤラレました。

injured_apple.jpg

この上部がケロイド状に爛れてしまったりんごは、おそらく霜の影響でしょう。

また、7月に入って台風並みの強烈な強風が吹いた日が何日かあり、、、

injured_apple_2.jpg
スレ傷のあるりんごも多くて

梅雨明けとは名ばかりで、散発的に雨が降り続く今日この頃、残りの収穫までの日照時間もかなり気になるところであります。

安曇野は大丈夫だったのですが、お隣の松本地区では雹が降り、大きな被害が出た畑もありました。

オレらにできることは
この仕事をしていて思うのは、この大自然を相手に人間ができることなんてのは、たかが知れているということ。そしてその大自然が、ときに多くのりんごを傷つけ、そして、ときにとてもうまいりんごを作り出してくれます。

オレらができること、それはただ、

「人事を尽くして天命を待つ」のみ。。。

ん?

えーっと、、

この硬すぎる表現て、「岩垂くんちの農事録」的にどうなの?

との自問の結果、^^;

もとい! オレらができること、それは、

「やるだけやって、ケセラセラ!」

"なるようになるさ" なのさ。

  Que sera sera ♪
  Whatever will be will be
  The future's not ours to see
  Que sera sera
iamafarmer.gif  What will be will be ♪

こういう時代なんだけど、
やれるだけがんばってさ、
あとは楽天的に行きませんか?(^^)v

ということで、今月はこの辺で。

Have a good day! (^_^)/~


あわせて読みたい

● I'm a farmer!(岩垂和明さんの個人ブログ)

この記事を書いた人

長野県安曇野市三郷(みさと)地区で、農家家業をついでリンゴを作りはじめて8年目となる岩垂和明さん(44歳)が、幾多の押し寄せる誘惑や困難を乗り越えて時として風雲急を告げる月々の農事を綴ります。

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