岩垂さんの農事録
[岩垂さんの農事録]

オレさまの安曇野 風雲 農事録 連載第5回

連載※長野県安曇野市三郷(みさと)地区で、農家家業をついでリンゴを作りはじめて5年目になる岩垂和明さん(40歳)が、幾多の押し寄せる誘惑や困難を乗り越えて時として風雲急を告げる月々の農事を綴ります。



っ、も、もしかして今日は・・・

農事録の締切日。。。(^_^;)

落とさずによかったよ。

ということで、とりあえず、最近のりんごの写真を載せておきましょう!

la_france.jpg

???

すんません。ウソつきました。(*^^)v

↑これはラフランス(自家用)の果実です。

↓りんごはこちら。(「ふじ」摘果前)

fuji_apple.jpg

iamafarmer.gifああ忙しい
さて、
忙しい季節、まだ続いております。

忙しい理由はふたつ。

ひとつは、今がりんご農家で一番忙しいと言っても過言ではない時期、摘果のシーズンだからです。

そしてもうひとつの理由、それは、、、

実は今、農家仲間数人で会社を作ろうとしているのです。安曇野の農作物を日本全国にインターネット販売する会社をね。

で、
できれば地元JAさんとも組んで、大々的に安曇野のウマい農産物を全国へど〜んと、、、、

と、夢は大きいのだけれど、
地元JAさんも組織が大きいから色々と難しくてね。。。^_^;

最初は自分たちのりんごを細々と売っていく感じになるかと思います。

でもね、
いつかは目指すぜ全国を。そして世界進出するのだ!!!

オレは思うのです。
こんな時代だからこそ、でっかい夢を語って、安曇野の農業を元気にするぞと。\(^o^)/


夢の話はさておき
さてさて、夢のような話はさておきまして、(^^;
摘果の話をいたしましょう。

摘果のやり方は、家家によって違ってきますが、ウチの場合は3段階に分けて行うオーソドックスなやり方で進めます。

まずは、「あら摘果」。

これは、ひと房に数個ついているりんごの実を、ひとつにしていきます。

tekka_1.jpg

この「あら摘果」、りんごの花が満開後30日以内に行うように!、と言われています。だから、早朝から夕方まで、雨の日も風の日も、休まずひたすら摘み続けるのです。今年は、、、満開後37日ぐらいで完了。(^^ゞ

tekka_2.jpg

「あら摘果」が終わると、今度は2周目、「仕上げ摘果」に入ります。ちょうど今やっているのが、この作業。これは、残ったりんごの実を更に間引いて、形や肥大状況が良く、キズのないものを残し、適正な着荷量に仕上げていく作業です。摘果と言っても、ただ摘めば良いと思うなかれ。これで中々奥が深いのですよ。

この「仕上げ摘果」、満開後60日以内にすべし!とされています。こちらの方は期間内に間に合う、かな?

この「仕上げ摘果」が終われば、りんご農家の作業は一段落です。

ようやく休めるよ。(^◇^)

うまいりんごができるまで
仕上げ摘果以降も必要に応じて「見直し摘果」を行います。
考えてみればりんごなんてもんは、摘んで摘んで摘みまくられるわけですよ。

tekka_3.jpg

りんごの木の下は、摘まれたりんごだらけ。

りんごにはドラマがいっぱい詰まってる
ホント、

最初から見ると1/10以下になっているのではないかしら。最後に樹上に残って収穫されるのは、ものすごい数の中から選ばれし果実。彼らの中にもきっと、色々なドラマがあるんじゃないかな。

そんなドラマのいっぱい詰まったりんごが収穫できるよう、今日も摘果に励むのでした。

あと一息。がんばれ!自分。

農園で見つけました
最後にちょっとだけ、幸せのおすそ分け。

clover.jpg

ということで、続きはまた来月へ。

Bye bye for now!


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● I'm a farmer!

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長野県安曇野市三郷(みさと)地区で、農家家業をついでリンゴを作りはじめて8年目となる岩垂和明さん(44歳)が、幾多の押し寄せる誘惑や困難を乗り越えて時として風雲急を告げる月々の農事を綴ります。

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