神田さんちの農事録 第1回

※長野県下水内郡豊田村在住のりんご農家・神田茂貞さん(36歳)が、月々の農事を綴ります。

けましておめでとうございます。私は長野県の最北端の豊田村でりんごを栽培しています。これから一年間、我が家の農作業状況と、私のりんご作りへの想いを月ごとにお伝えすることになりました。

神田さん

豊田村のりんご農家にとって1月という月は、りんごの樹と一緒で、一年間働いた身体を休ませるときです。雪に覆われるこの地では、収穫後に大きな枝には支柱をあて、雪による枝折れを防ぐ対策をし、家で一年の農作業計画を立てます。作業計画も、個人の考え方やこだわりによっても違いはありますが、地域の方針や、栽培仲間と栽培技術の腕をみがくための講習会や研修会にも参加して、情報の収集に努める時でもあります。

どんな仕事でも、情報を参考にして自らの判断で計画を立てて実践するわけですが、特に農業は自然が相手です。年ごとに変化する自然に対し、泣かされることもあります。逆に自然のおかげで、他の産地にはない生育で収穫を迎えたときには、自然に感謝もいたします。このように自然と共に栽培技術も変化し、りんごの樹と対話し相談しながら、時代にあった栽培に取り組んでいます。

また、りんご作りには、安心で安全な生産への配慮も欠かせることができません。消費者が望む安全なものへの意識は当然だからです。安全なものが安心に変わるには、生産者から消費者へこだわりを伝える場が必要です。大手スーパーで生産者の顔写真と同時に農産物が販売されています。これも一つの手段ではありますが、もっと互いを知る場−−消費者に栽培の現状を見ていただいたり、こちらから出向いてこだわりを伝えたりする場−−そうしたことの積み重ねが、より大きな安心に繋がると考えて、わが家では一昨年から援農ボランテアを受け入れています。詳しくは順次お知らせしていきます。ではまた来月に。

長野県の気候・冬の特徴(長野地方気象台)

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長野県下水内郡豊田村在住のりんご農家・神田茂貞さん(37歳)が、月々の農事を綴ります。

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