野菜

とても立派で青々としてるではありませぬか

kale_1.jpgこれが野菜の王様の「ケール」です。美しくも立派な葉ではありませんか。そう、罰ゲームでよく出てくるあの「青汁」の元になる野菜です。細長い茎の上に葉がついていて、見るからにかなり大きいでしょう、50センチにもなるんですよ。同じアブラナ科の植物ですから、どこかキャベツにも似ていますが、ケールは丸い玉にはなりません。

ケールは地中海沿岸が原産といわれているキャベツの原種で、欧米ではロールキャベツなどにも利用されている立派な野菜。しかし日本ではその独特の味のくせのせいか、ケールそのものを野菜として食べられることはほとんどなく、青汁用に栽培されています。

キャベツの先祖です
このケール、はじめて日本にやってきたのは江戸時代といわれていて、明治の初期にはさらに数種類のケールが導入されました。キャベツやブロッコリー、カリフラワーは、このケールを品種改良して作られたといわれています。

長野県では健康食品がブームだった平成15年に栽培が始まり、現在はJAちくま、JAグリーン長野、JAながの、JA北信州みゆきの4JAの農家85名ほどが、ケールの契約栽培をしています。

あ、モンシロチョウだ!
千曲市雨宮の杵渕晴子さんと国男さんを訪ねてみました。5アールほどのちょっと青いにおいがするケールの畑で、モンシロチョウがひらひらと・・・モンシロチョウなんて最近はあまり見かけなかったせいか、なんだかとってもほっとした気分に。ところが、なななんとこのモンシロチョウが、厄介なやつなんだとか。

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「葉っぱの上で卵を産まないようにするのが大変」と晴子さん。時間があれば、網を持ってモンシロチョウを追いかけているといいます。

先月の20日から収穫がはじまり、この日も朝早くから葉を摘む作業がおこなわれていました。大きな葉が40〜45度に開いたものを収穫していくのです。

もっと太陽の光がほしい
「今年は、全体的に成長が良くないなあ、伸びが悪いよ」と国男さん。天気の影響でしょうか。普通であれば8キロ入のコンテナが平均して30ケースは取れるのですが、今日の収穫は20ケースほどしかありません。「ここのところずっと天気が悪いからね。太陽の光がほしいよ」

収穫は11月まで続くというので、これからの天気に期待したいところですね。

kale_3.jpgコンパニオン・プラント
ケールの畑の周りに植えられているトウモロコシの木によく似た植物は、ソルゴーと呼ばれ、畑を囲むことによって、風をよけたり農薬が飛んでくるのを防いでくれているのだそうです。

「管理は楽。なにもしなくていいの」「ただモンシロチョウがねぇ...」

よく見ると、ケールの葉っぱは、ところどころ腹ペコな青虫が食べたと思われる穴があいています。虫が食べるということは、安全な証拠です。

ケールの栽培は、健康食品などを扱う某会社との契約で栽培が行われており、綿密な土壌診断や月1回の葉の成分分析がされています。

「生では食べられないけど、青汁は健康にもいいし安心してたくさん飲んでほしいですね」と国男さん。

夏はケールの青汁ですよ
夏は、大量にかいた汗とともに体内からミネラルが失われやすい季節。ケールにはミネラルや抗酸化栄養素のビタミンC、A、Kや、カロテンが豊富に含まれます。さあ、青汁をぐびぐびと飲んで、この夏を元気に乗り切ってください。

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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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