野菜

夏場のセルリーの80パーセントは長野県産

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5月も終盤を迎えましたが、夏日があったり、また急に春先の陽気に逆戻りしたりと、気温の日較差が大きい陽気でした。それでも、カレンダーが進むにつれて夏の暑さが近づいてきます。各人それぞれに夏バテ防止を含めて健康管理に気遣う大切な時期がやってきました。そこで野菜は体調を整えるのに欠かせないもの。今回ご紹介するセルリーは、その代表格の野菜で、たくさんの太陽と清らかな水と冷涼な気候を好むために、長野県を代表する夏場の野菜になっています。

夏場の長野県のセルリー
セルリーは「和蘭陀三葉・オランダミツバ」(香りがミツバに似ていてヨーロッパから輸入されたため)、「白セリ」とも言われ、日本へは16世紀末にあの加藤清正が朝鮮から伝えたともいわれ「清正にんじん」とも呼ばれていましたが、その頃の種は今日には引き継がれず、日本への導入は明治時代の中頃に横浜市近郊での導入洋種が最初と言われます。明治37年には早くも長野県の松本市で栽培がはじまりましたが、広く栽培されて食用にされるようになるのは昭和10年頃からで、更に広まったのは食事の西欧化が進んだ第二次大戦以降のことでした。保水や管理で栽培にとにかく手間のかかる野菜ですが、現在長野県の生産量は日本のナンバー1で、市場に出回る夏場のセルリーのおよそ80%から90%は長野県産のはずです。

celeryfield.jpg栄養豊富
セルリーはセリ科の1〜2年生で、芳香が強く、肉料理に良く合い、加えてビタミン、無機質がかなり多く含まれていて、更には強壮効果のある成分まで含みますし、高ぶった中枢神経を穏やかにさせる効果があるために、これを夜食するとよく眠れるといわれます。

原産地はスウェーデンの東部、アルジェリア、エジプトからコーカサス、ヒマラヤ地域まで分布していて、地中海地方の原産と見られています。古代ギリシャ、ローマ時代から薬用や香料として用いられ、17〜18世紀にかけてヨーロッパで改良されて大幅にサラダに使われるようになりました。現在セルリの最大消費国はアメリカです。

栽培日数が長くかかります
日本で栽培が拡大して一般に広く普及したのは、戦後に普及したコーネル系(アメリカのコーネル大学で育成された)品種によるところが大きく、世界の中でもこの品種を主に食しているのは日本だけ。その後、各地で品種改良が重ねられて今日の品種が作られてきました。特徴は青臭さやスジが少なく、生食に向いているところ。セルリーはまた栽培期間が長く、は種(種まき)から苗になるまでが約60日間、その後、苗を植えて出荷ができるまでに90日間と他の野菜に比べてもかなり長い栽培日数と手間がかかります。[上写真は八ヶ岳山麓に広がるセルリーの畑]

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長野県のセルリーの出荷時期は(天候にもよりますが)およそ5月から11月までで、涼しい気候を好むセルリーは、暑い時期は病気にも弱いため、長野県ではその気候特性を活かした栽培ができます。

セルリー・チャレンジの夏
今年は春先の寒さで出荷が遅れるかと思われましたが、ここへきてセルリーも例年並になりました。好き、嫌いと、好みのはっきり分かれる野菜のひとつですが、セルリー好きの方はいろいろな食べ方で、いままで、チョット敬遠気味の皆さんは、新鮮な長野県のセルリーで今年をチャレンジの年にしていただけたらうれしいですね。

さて、信州高原のセルリーも、元気いっぱい畑から皆さまの食卓へ旅立ちますよ。

 

indexarrow.gif 本誌過去記事アーカイブから:夏の健康維持のためにもセルリーをどうぞ
indexarrow.gif 本誌過去記事アーカイブから:おいしい時に食べよう信州のセルリー

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農畜産物や店舗・施設の状況は変わることもございますので、あらかじめご了承ください。

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